5年目の中古が増えてきた。ライズの維持費はどれぐらい?
トヨタ ライズは「力強く!新しい!アクティブスタイル」をコンセプトに2019年5月にデビュー。11月から販売が開始されたコンパクトSUVです。
ダイハツとの共同開発車両で、「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」を取り入れたコンパクトカー用プラットフォームを採用。
ダイハツではロッキー、スバルではレックスとして販売されています。
- Chapter
- トヨタ ライズはどんなクルマ
- トヨタ ライズの維持費【税金】
- トヨタ ライズの維持費【車検】
- トヨタ ライズの維持費【自動車保険】
- トヨタ ライズの維持費【燃料代】
- トヨタ ライズの維持費【メンテナンス費用】
- トヨタ ライズの維持費【駐車場代】
- 新車と中古車の維持費に違いはあるの?
- 維持費という観点で車を選ぶなら
トヨタ ライズはどんなクルマ
トヨタ ライズは、ダイハツ ロッキーの兄弟車です。
全長3,995mm×全幅1,695mm×全高1,620mmのコンパクトな5ナンバーサイズでありながら、角ばったデザインに17インチタイヤを装着した力強いスタイルが人気のひみつ。
トランク容量は369Lと、普段のお買い物には問題ないサイズです。
パワートレーンは、当初、ダイハツ製の1.0L 直列3気筒ターボエンジンのみでしたが、2021年11月に「e-SMART」ハイブリッド(FF)を追加するとともに、FF車のみエンジンが1.0Lから1.2L 直列3気筒の自然吸気に置き換えられました。
「e-SMART」ハイブリッドは、エンジンを発電専用として100%モーターで走行するシリーズハイブリッドモデルです。
駆動方式は、ガソリン車がFFと4WD、ハイブリッドはFFのみです。
トヨタ ライズの維持費【税金】
税金は、自動車税(種別割)と自動車重量税の2種類です。これらの税金には自動車の性能に応じて軽減措置が用意されているものもあります
自動車税(種別割)
自動車税は毎年4月1日時点での自動車の所有者が納める税金です。エンジンの排気量に応じて課税され、排気量が0.5L増えるにしたがって高くなります。
ガソリン車が996ccと1,196cc、ハイブリッド車は1,196ccのエンジンを搭載するライズの場合、996ccのみ総排気量1.0L以下の区分で25,500円、1,196ccは1.0L超〜1.5L以下の区分で30,500円となります。
初年度登録より13年以上経過した車両は、15%の増税がされますが、ライズは、登録が早い車でも令和1年ですのでまだまだ先の話です。
自動車税の納付期限は毎年5月末という自治体が多いです。6月末という自治体もあるようですが、納付書が届いたらすぐに納付しましょう。
滞納すると延滞損害金が発生することもあるので、もし払えないなどという場合は税事務所に相談してみましょう。
自動車重量税(環境性能割)
自動車重量税は、車の重量に応じて課税される税金です。基本は0.5tごとに年間4,100円となっています。
ライズの場合、新車登録時は1.2LのFF車はエコカー減税(50%)が適用され3年で7500円、1.0Lターボの4WD車は3万6900円、ハイブリッド車は100%の減免で0円です。
車検時は、1.2LのFF車が5000円、1.0Lターボの4WD車は2万4600円、ハイブリッドは引き続き0円。
2021年以前の1.0LターボのFF車は、年間8200円で1万6400円となります。
税金の軽減措置
■グリーン化特例
グリーン化特例は、環境負荷の少ない、燃費性能および排出ガス量が優良な自動車に対して自動車税・軽自動車税の種別の税率を軽減する仕組みです。現在はプラグインなどの車に適応されており、ライズには適合はありません。
■環境性能割
環境性能割は、新車・中古車に関係なく車を購入した際に発生します。車の燃費性能に応じた税率が課せられます。以前は自動車取得税というものがありました。これに代わって出来た税制です。
税率計算は、自動車に付帯したオーディオやエアコンなどの付属物も含まれた金額が対象です。
ハイブリッド車は非課税。1.2LのFF車は税率が1%になります。
■エコカー減税
エコカー減税は、燃料性能や排気ガス性能に応じて、優れている自動車には自動車重量税を減税及び免税になります。対象車両が、新車の新規登録を行なった際、一度だけ特例措置で減税がされます。
ライズの場合、ハイブリッド車が100%減税。1.2LのFF車が50%減免です。
トヨタ ライズの維持費【車検】
日本では、新車登録から3年後に初回車検が必要で、それ以降は2年に一度の車検が必要になっています。車検には車検基本料と法定費用がかかります。
法定費用
車検に必要な法定費用は、以下の通りです。
自動車重量税:自動車の車両重量に応じて、課税される税金です。
自賠責保険料:自動車保険の最低限の保険です。車ごとにかかっており、車を所有するすべての人、法人が入らなくてはいけないものです。
印紙代:車検証の発行、検査ラインの使用料、重量税を支払うために印紙を購入します。
これらの費用は、日本全国で決まっている金額です。ディーラーや整備工場、中古車店はユーザーに代わって国や自治体に納めています。
車検基本料
車検基本料には、整備、点検費用、代行手数料などが含まれています。
これはディーラー、整備工場、量販店、中古車販売店などの車検事業者に対して払うものです。維持費を抑えたいのであれば、見積もりを取って確認することが必要です。
一般的にディーラーは高め、ガソリンスタンドや整備工場では価格を抑えることが出来ます。
手間は掛かりますが、自分の納得いく説明をしてもらえるお店を探しましょう。
トヨタ ライズの維持費【自動車保険】
自賠責保険(共済)
自賠責保険は、万がいちの事故に被害者に対して賠償する保険になります。自分の車両や相手の車両は保証されません。
原動機付自転車(原付)を含むすべての自動車に加入が義務付けられている保険で、新車時に37ヶ月、継続車検では24ヶ月で契約をします。
ライズの保険料は、3年間で2万4190円で2年間だと1万7650円です。
金額は、どの保険会社を選んでも同じです。
任意保険
任意保険は、自賠責保険だけではフォローできない対物や対人のリスクに備えた保険になります。
任意保険の保険料金は、車両、運転者の年齢、日常レジャー使用や、通勤通学、業務使用や走行距離などによって変わってきます。
車両盗難や自然災害などの補償、弁護士特約など、自分に必要な補償はいざというときに付帯してないと困るので、選択を間違えないよう詳しい人に相談すると良いでしょう。
トヨタ ライズの維持費【燃料代】
もっとも燃費が良いハイブリッド(FF)車は、WLTCモード燃費が28.0km /Lで、1年間で1万キロ走るとなると、およそ357.1Lのレギュラーガソリンが必要です。
いっぽう新しい1.2Lエンジンが搭載されたFF車は20.7km/L、中古でしか手に入らない1.0LターボのFF車は18.6km/L、1.0Lターボの4WD車は17.4km/Lの燃費。それぞれ、483.1L、537.6L、574.7Lのレギュラーガソリンが必要。
レギュラーガソリンの価格を180.5円/Lで計算すると、ハイブリッドは6万4457円、1.2LのFF車は8万7200円、1.0LターボのFF車が9万7037円、1.0Lターボの4WD車は10万3733円となります。
※ガソリン価格は資源エネルギー庁から発表された数値を参考にしています。
トヨタ ライズの維持費【メンテナンス費用】
2019年11月発売のライズは、ぼちぼち2度目の車検を迎える車両が出始めます。
発売から5年が経過しているので、それなりのメンテナンスが必要になる個体もあります。
愛車のメンテナンスを安く上げるなら、ネット通販を利用して部品を手に入れてみましょう。ネットを眺めていると、バッテリーやオイル交換、タイヤなど安く購入できることが多いです。
持ち込みで作業出来るお店が近所に見つかったり、自分で作業ができる人はメンテコストが削減できます。
ただし交換部品によっては、最初からプロに依頼したほうが安く済む場合もあるので、お店のメカニックさんと事前の打ち合わを忘れずにしましょう。
トヨタ ライズの維持費【駐車場代】
自動車を購入する場合、ライズのような普通自動車では保管場所が必要です。
ガレージ付き一軒家などをお持ちの方は、問題なく準備できると思いますが、賃貸の場合ですと月々の賃貸料金が発生します。
価格は、大都市と地方都市では、金額が違うので近所の相場をチェックしておくことが必要です。
新車と中古車の維持費に違いはあるの?
比較的新しいモデルなので、中古車と新車の維持費はそれほど変わりません。
目立つ違いといえば車両代ですが、車検費用や税金、その後のランニングコストまで考えると、新車のハイブリッド車に関しては、税金が減免になったり燃費が良いなど、金額によっては数年で取り戻すことができそうです。
また2度めの車検を迎える物件は、車検時にそれなりの出費が予想されるので、車両販売価格と車検時に発生するであろうパーツ代の見極めが重要になります。
タイヤやバッテリーなど、それなりの出費を強いられる消耗品を中心にチェックしましょう。
気持ちの問題ですが、車を買ってすぐに交換なんてことになると、愛情もダダ減りです。ある程度、年数と距離を走った個体は、購入前にチェックを忘れてはいけません。
維持費という観点で車を選ぶなら
維持費という観点でライズを選ぶと、おすすめはハイブリッドの「G(FF)」になると思います。車両価格を含んでいませんが、燃費や税金を考えるとお得な仕様になります。
4WDが必要という方は、ガソリンモデル一択です。
中古車の価格は、走行距離やボディカラー、装備などにも左右されるので、第一希望とは違っても妥協できるポイントを見つけられれば、格安なスタートも可能です。