中古で狙う3シリーズ ツーリング(F31型)のおすすめモデルとは?

F31型のBMW 3シリーズ ツーリング(ステーションワゴン)は、性能や装備的にはまだ現役で通用するレベルでありながら、世代が変わったこともあって比較的リーズナブルな中古価格で手に入れることのできる注目の1台です。
セダンにはない高い積載性を備えつつ、BMWらしい走りの良さを享受できる3シリーズ ツーリングに焦点を絞ってオススメのモデルを紹介します。
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- BMWらしい走りの良さとセダンを超える積載性でマルチに使えるツーリング
- 前期モデルは320iから335iまで4タイプのエンジンを用意
- マイナーチェンジ後は先進安全装備が充実
- 走行距離2万km未満で200万円を切る個体もあり。2015年のMC後が狙い目
BMWらしい走りの良さとセダンを超える積載性でマルチに使えるツーリング

SUVブームにあっても5シリーズとともに、BMWの屋台骨を支えているのが中核モデルである3シリーズです。
今回、ピックアップする6代目3シリーズのF31型ツーリング(ステーションワゴン)は、日本のステーションワゴン市場が縮小するなかでも根強い人気を維持しています。
セダンに近いハンドリングや高速域のスタビティを確保しながら、通常時495L(セダンは480L)。
4対2対4の後席バックレストを前倒しすれば最大で1,500Lの荷室容量が広がり、日常使いからオートキャンプまで子どもが2人いるファミリーニーズを1台で満たしてくれます。
前期モデルは320iから335iまで4タイプのエンジンを用意

2012年、発売時のパワートレーンは、2.0L直列4気筒ガソリンを積む328iツーリングと、2.0Lディーゼルを搭載する320dツーリングの2車種でいずれも8速ATが組み合わされていました。
リーズナブルな320iツーリングと、最上級モデルにあたる335iツーリングは、数ヶ月遅れて発売。320iにはフルタイム4WDのxDriveもラインナップされました。
それぞれに「スポーツ」「ラグジュアリー」「モダン」という3つのトリムライン(グレード)を用意。さらにスポーティ仕様の「Mスポーツ」も控えていて、好みに応じて選択できました。
ボディはステーションワゴンならではの積載性の高さに加えて、テールゲートにはガラスハッチも備えていて、テールゲートを全開にしなくても荷物の出し入れができるのも光ります。後方が狭くてもバッグなどの手荷物程度であれば出し入れできます。
マイナーチェンジ後は先進安全装備が充実

2015年8月にマイナーチェンジを受け、前後ライト類をLED化するなど、精悍かつ先進的なエクステリアに刷新されるとともに、パワーユニットも最新バージョンにアップデートされました。
なかでも340iツーリングには新開発の直列6気筒ガソリンエンジンが搭載され、最高出力で15kW(20ps)、最大トルクも50Nm引き上げられ、それぞれ240kW(326ps)/450Nmというスペックにより鋭い加速フィーリングを享受できます。
高速道路を頻繁に使い、BMWらしい駆け抜ける喜びを堪能するのであれば指名買いしたいモデルです。
さらに、先進安全装備も充実が図られ、衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報、ストップ&ゴー機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)など、渋滞時ハンズオフドライブ機能こそ付きませんが、現在の基準からしても不足のないドライバーサポート機能も採用。
くわえて、車載通信機によるテレマティクスサービスだけでなく、交通事故やドライバーの急病時などに緊急車両を素早く手配できる“BMW SOSコール”なども搭載されていて、万いちの際の対応も万全です。
走行距離2万km未満で200万円を切る個体もあり。2015年のMC後が狙い目

BMWらしい走りを強く味わうのであれば、340iツーリングが魅力的ですが、残念ながら中古市場でのタマ数は少なく、価格も高値で安定しています。
それをふまえて現実的でしかも買い得感のF31型を中古車で狙うのであれば、街乗り中心ならば320iツーリング、高速道路もよく利用するのれあれば320dツーリングでも高い満足感が得られるでしょう。
320i、320dはタマ数も多く、リーズナブルな価格設定になっています。
さらに、320iツーリング(184PS/270Nm)と同じ2.0L直列4気筒ガソリンエンジンでありながら252PS/350Nmを発生する330iツーリングをチョイスすれば、より余力のある動力性能を享受できます。
先進安全装備を優先するのであれば、強化された2015年8月のマイナーチェンジ後モデルを狙うのがベストチョイスになります。