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子育てファミリーにもおすすめのコンパクトミニバン、フリード+とソリオを徹底比較

スズキ ソリオ バンディット 2020

ホンダ フリードスズキ ソリオは、厳密にいえばコンパクトミニバンとトールワゴン(コンパクトハイトワゴン)という違いがあります。

しかし、フリードにはトールワゴンと同じ2列シート5人乗りのモデルも設定されていて、中古車購入で迷う人も少なくありません。

そこでここでは、多くの物件が出回り、中古車価格も近い、先代のフリード+(プラス)と現行ソリオを徹底比較します。

Chapter
人気の高い2列シートのコンパクトなミニバン
フリード+は車いす仕様を見据えた広いキャビンとラゲッジが美点
そろそろモデルチェンジの声が聞こえてきそうなソリオ
ソリオとフリード+との違い
小回り性で選ぶならソリオ、積載性で選ぶならフリード+がおすすめ

人気の高い2列シートのコンパクトなミニバン

ホンダ フリード+

日本でミニバンといえば、3列シートでスライドドアがついているイメージですが、ミニバンの源流であるアメリカのフルサイズバン(1950年代後半から流行)には、2列も3列もありましたから、2列シートでもミニバンと呼んで差し支えないのかもしれません。

そんな2列シートミニバンのなかで、中古車での狙い目がホンダ フリード+(プラス)とスズキ ソリオです。

フリード+は車いす仕様を見据えた広いキャビンとラゲッジが美点

ホンダ フリード MC後

ホンダ フリード+は、2016年から2024年まで販売された先代フリード(GB系)に設定された2列シート車です。

3列目シートを取り去った後部は、広々としたフラットでスクエアなフロアが魅力。超低床化された室内とテールゲートの開口部地上高をより低い位置に設定し、車椅子仕様だけでなく、通常の仕様でも大きな荷物を積み込むのに向いています。

2列目は6:4分割可倒式のベンチシートで、キャプテンシートは未設定になります。

パワートレインは、ハイブリッド、純ガソリンエンジン車ともに1.5Lで、前者にはDCT(デュアルクラッチトランスミッション)、後者にはCVTが組み合わされます。

2019年にマイナーチェンジを受け、内外装デザインが刷新され、アウトドア系の「CROSSTAR(クロスター)」を設定。同時に先進安全装備である「Honda SENSING(ホンダセンシング)」は、後方誤発進抑制機能を追加。全車標準装備になりました。

そろそろモデルチェンジの声が聞こえてきそうなソリオ

スズキ ソリオ HYBRID MZ  2020

スズキ ソリオは、2代目、3代目ともに約5年でフルモデルチェンジを受けていて、2020年デビューの現行型(4代目)も来年あたりに全面改良を受けても不思議ではありません。

4代目の現行型では、先代よりもボディ全長が80mm延長され、荷室床面長も100mm拡大。さらに後席乗員の肩まわりスペースを広げたことで後席の快適性を向上しました。

パワートレインは、ガソリンエンジンとマイルドハイブリッド、2022年に追加されたハイブリッドで、いずれも1.2Lエンジンを採用。トランスミッションは、ガソリンとマイルドハイブリッドがCVT、ハイブリッドは5速AT(AGC)になります。

安全装備は、衝突軽減ブレーキの「デュアルカメラブレーキサポート」をはじめ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能などをふくむ「スズキ セーフティサポート」。

2023年5月の改良で、ドライバーのステアリング操作を支援する車線逸脱抑制機能が追加されました。

ソリオとフリード+との違い

スズキ ソリオ インテリア

フリード+は、車格的にはトヨタ シエンタがガチンコのライバルになりますが、乗車定員はソリオと同様5人です。

ボディサイズは、ソリオが全長3,790mm×全幅1,645mm×全高1,745mmというAセグメント級。いっぽうのフリード+は、全長4,295mm×全幅1,695mm×全高1,710mmでBセグメント級。

全長が決定的に異なり、最小回転半径はフリード+の5.2mに対し、ソリオは4.8mとなっており、かなり小回りが利くことになります。

また、全長が短く、全幅も狭いスクエアなボディは、道幅が狭い住宅街などでも重宝するでしょう。

いっぽうでソリオは、キャビンやラゲッジの広さだけでなく、前席のシート幅がやや狭いなど、コンパクトなボディとのトレードオフとなるポイント(デメリット)があります。

ホンダ フリード+

スライドドアは両車ともに装備しており、壁や障害物にピタリと寄せてもう片側から乗降できるだけでなく、前席左右間のウォークスルーが可能です。

フリード+の維持費は、2019年10月以降に新車登録された個体の自動車税(種別割)が年額3万500円、それ以前は3万4500円。

重量税は1.0〜1.5tで 2万4600円(エコカー減税などをのぞく)。自賠責保険料は、1万7650円(24ヶ月)です。

対する現行ソリオは、2020年デビューなので、自動車税は3万500円。

重量税は、1.0t以下のグレードが2年で1万6400円(エコカー減税をのぞく)、1.0〜1.5t以下の場合は2万4600円(エコカー減税をのぞく)。自賠責保険料は1万7650円で同様です。

気になる燃費(WLTCモード)は、フリード+が17.9km/L〜20.9km/Lソリオは19.0km/L〜22.3km/Lとなっているなど、維持費の面では若干ソリオが有利です。

小回り性で選ぶならソリオ、積載性で選ぶならフリード+がおすすめ

スズキ ソリオ バンディット 2020

それぞれにメリット、デメリットがあるものの、買い物やお子さんの送り迎えなど、普段使いなら、コンパクトで小回りの効くソリオがおすすめ。

ソリオは物件数が多く、先進安全装備などを考えると、現行型がベストチョイス

多くの中古車が流通していて、多くの選択肢が揃っているフリード+は、Honda SENSINGが進化した2019年のマイナーチェンジ後がベストチョイスですが、相場価格が高いことがネックになるかもしれません。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。
自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの展開している。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

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