車選びドットコム買取相場分析:2024年11月
年末の買取相場は例年下落傾向にありますが、年が変われば年式が古くなりますから、それより前に手放すことがベストかもしれません。
いま愛車の売却で迷っている方は、中古車情報サイト「車選びドットコム」が提供する中古車管理システムから、買取・下取りデータを抽出して2024年11月の車買取相場を分析していますので、参考にしてください。
旺盛な海外需要も相場上昇の要因のひとつ
今年の買取相場は、年明け以降、高値で推移するという状況が続いてきました。
例年なら、2、3月の需要期の後は、一度落ち着きをみせるはずですが、今年はその落ち着きも弱く、春以降は過去5年間でもっとも高い価格で推移してきました。
国内での人気車種や、海外へ輸出される車両が相場を牽引しているのは相変わらずで、とくに海外では高い需要を保っていることから買取相場を押し上げています。
いっぽうで、トヨタの主力車種の受注停止が続いていることも買取価格を引き上げています。
またここへきてダイハツが、19万台超のリコールを発表。くわえて11月から強化される安全・環境性能に適合する改良が間に合わず、トヨタにOEM供給を行うルーミー、ライズをはじめ、自社製品の納期遅れが余儀なくされたことで、しばらくは市場に影響を与えることが予想されています。
いっぽうで海外の需要はあいかわらず。相場を押し上げる要因のひとつである円安傾向は、自民党総裁が変わっても変化がなく、まだしばらくは続きそうです。
新車を待ち切れないユーザーが中古車に流れている
現在の買取相場は高値傾向が続いています。今後も、国内の新車生産の増加が期待されるいっぽうで、海外の購買力も衰える気配がなく、買取相場はしばらく高値安定が続く見通しです。
トヨタは、国内向け新車登録を一時的に増やしてはいるものの、アルファード/ヴェルファイア、ヴォクシー/ノア、シエンタ、カローラクロス、ヤリスクロスといった人気車種が受注停止。
ダイハツも、前述したリコールの余波で納期遅れが発生し、小型車の相場を押し上げる要因になっています。
それを受けて新車を諦めたユーザーによる中古車の需要が引き続き高く、新古車や高年式車を中心に買取価格が高まっています。
とはいえ、高年式車に関しては高止まり傾向になりつつあるので、いま以上の高値買取はそれほど期待できません。
すこしでも高値での買取を期待するのであれば、最低でも4社以上の見積もりを取ってみましょう。
業者の買取価格は、その業者が得意とする車種や、独自の販路であったり、ユーザーからこの車種が欲しいという要望をうけているなど、さまざまな要因で数万円から多いときで10万円近くも変化します。
2024年12月以降の中古車買取の動向
買取・下取りの速報データを見ると、高値安定傾向が続いてきた買取相場ですが、例年通りであればこれから年末にかけては相場が落ち着く時期になります。
車選びドットコムのシミュレーションでも、年始に向けて下落傾向にあります。
ただし、今年の相場は例年にくらべて高値になっていますから、売却には向いています。愛車をできるだけ高値で売却したいと考えている方は、早めに売却するのが良いでしょう。
その際は、いくつかの買取店から相見積もりを取って、一番高値のお店を探しましょう。複数の買取店から見積もりを取るのであれば、一括査定を利用するのがおすすめ。
高値で愛車の売却を考えている方は、ネットの一括査定を利用してみてください。