車選びドットコム買取相場分析:2024年10月

なんらかの事情で車の売却を考えている方にとって、業者の買取価格は重要な要素です。ところが買取価格の相場は、季節や時期、その他さまざまな要因で日々変動しています。
そんななかで「愛車はベストなタイミングを見極めて売却したい!」と考えた際に重要になるのは買取相場です。
ここでは車選びドットコムが収集した独自データを基に、2024年10月の買取相場推移を分析してレポートします。
買取相場はまだしばらく好相場が続きそう

自動車の買取相場は年明け以降、高値で推移しています。
国内での人気車種や、海外へ輸出される車両が相場を牽引しているのは相変わらずで、価格ドットコムのシミュレーションでは、まだしばらく好相場が続くという予想となっています。
おもな要因は、国内新車の納期遅れと円安による好調な中古車輸出にあります。なかでも輸出向け車両は依然として高い需要を保っており、国内市場での買取相場を押し上げています。
くわえて、ダイハツの不正問題も以前として尾を引いており、新車の供給不足が続いているため、軽自動車市場に影響を与え相場の高騰を招いています。
国内ではトヨタが新車登録を一時的に増やしていますが、市場に与える影響は小さく、全体として中古車需要が高い状態が続いています。
また9月末時点では、ヤリスやアルファードなどの人気車種が受注停止となっているなど、国内市場ではまだ納車待ちが続いているという状況で、国内中古車市場における需要の押し上げ要因となっています。
くわえて、ダイハツの不正問題も以前として尾を引いており、新車の供給不足が続いているため、軽自動車市場に影響を与え、相場の高騰を招いています。
海外の需要も旺盛で、特にロシアや香港における日本車需要が強く、これが日本国内の中古車買取相場をさらに押し上げています。
ロシアでは経済制裁によりトヨタの新車販売が停止しており、同国における中古車需要がさらに高まっているのが現状です。また、香港ではアルファードやヴェルファイアのような高級車の人気が続いており、これも日本の市場を押し上げる要因になっています。
いまが最高値!? 頭と尻尾はくれてやれ!

今年の買取相場は高値傾向が続いています。先月もお伝えしたように日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した2024年度の上期(4~9月)の中古車登録・届け出台数は前年同期比で0.9%ほど増加。
さらに旺盛な海外の需要も加わり、買取価格に好影響をもたらしているという状況です。
今後は、国内の新車の増産が期待されるいっぽうで、海外の購買力が衰える気配がなく、相場はしばらく高値安定が続く見通しです。
しかしながら現在の相場がいつ反転するのかは予想が難しいことも事実。株式相場には「頭と尻尾はくれてやれ」という格言がありますが、買取相場も同様で、もっとも高額のときに売ろうとすると往々にして失敗します。
一円でも高く売りたい気持ちはわかりますが、その気持をおさえて現在の相場で妥協するするのもひとつの手だと思います。
とくに現在の買取価格は、前述したように高年式を中心に、すべての年式で高値傾向となっていますから、愛車の売却を考えている方は行動にうつすことをおすすめします。
2024年10月以降の中古車買取の動向

中古車情報サイト「車選びドットコム」が提供する中古車管理システムから、買取・下取りデータを抽出して2024年10月の車買取相場の速報データをもとに今後の相場を分析してみましょう。
買取・下取りの速報データを見ると、春先の需要期後に一度落ち着きをみせたものの、年間を通じてみれば高値安定傾向が続いています。
車選びドットコムのシミュレーションでは、それに追い打ちをかけるように相場はさらに上昇する見込みとなっていますが、需要と供給のバランスを考えると、それほどおおきくは変わらないかもしれません。
ただひとつ言えることは、相場が高値になっていること。現在は、絶好の売却タイミングといえそうです。その際は、複数の業者に査定を依頼すると、より高額の見積もりが期待できます。
業者の買取価格は、その業者が得意とする車種や、独自の販路であったり、ユーザーからこの車種が欲しいという要望をうけているなど、さまざまな要因で変わります。
すこしでも高値での買取を期待するのであれば、最低でも4社以上のの見積もりを取ってみましょう。