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おじさんには懐かしく、若者にはエモい、こだわりのヤングタイマーおすすめ7選

ホンダ アコード エアロデッキ (1985)

最近話題の「ヤングタイマー」。知らない方のために簡単に解説すると、クラシックカーほど古くはなく、現代のクルマの延長で乗れる装備や機構を備えた、おもに1980年代〜1990年代に製造された車両のことです。

それらが現役のときに若者だったおじさん世代には懐かしく、現在の若者世代にはエモい、そんな魅力あるヤングタイマーのおすすめ7選を紹介。

他人と違った愛車を探している、こだわりのあるアナタにこそおすすめの中古車です。

Chapter
ヤングタイマーは名車の宝庫
性能、デザイン、ステータスと3拍子揃ったミディアムクラス。メルセデス・ベンツ Eクラス(W124)
メーカー渾身のラグジャリーカーとして登場。2代目日産 レパード
独特なデザインで当時のワゴンブームを牽引。ボルボ 240 エステート(ワゴン)
使いやすいコンパクトさ、なんでも積める荷台もポイント。日産 サニートラック
「いつかはクラウン」のステーションワゴン。トヨタ クラウン
シンプルだから愛おしい。イタリアの大衆車、フィアット パンダ
乗用クロスオーバーSUVのさきがけ。日産 ラシーン
現役時代を知ってる方は懐かしく、若者には新しい。ヤングタイマーに乗ろう!

ヤングタイマーは名車の宝庫

メルセデス・ベンツ TE W124

ヤングタイマーは、それぞれの車両が現役だった当時、憧れていたけど買えなかったという世代を中心に、ジワジワと人気が拡大しているカテゴリーです。

人気の理由は、TVドラマの劇中車だったり、当時のステータスだったり、設計やデザインだったりとさまざまですが、ひと言でいえば”クルマがクルマらしかった時代”のクルマと言えるでしょう。

ネオクラシックと呼ばれることもあり、エアコン、パワステを装備して、比較的乗りやすく、維持しやすいことも人気のヒミツです。

現代のクルマのように乗りっぱなし(メンテナンスフリー)というわけにはいきませんが、電子制御された箇所が少なく、トラブルにあってもある程度は自分で対処できるシンプルな設計。

とはいえ、いわゆる旧車=クラシックカーほどの気難しさはなく、車種によってはアフターパーツを使ったカスタマイズやチューニングを楽しむことも可能です。

以下では、そんな魅力あふれるヤングタイマーのおすすめを7台紹介しましょう。

性能、デザイン、ステータスと3拍子揃ったミディアムクラス。メルセデス・ベンツ Eクラス(W124)

メルセデス・ベンツ Eクラス (W124)

メルセデス・ベンツ Eクラス(W124)は、1985年にデビューし、1986年から輸入が開始されました。

日本はちょうどバブルのころで、高級車の代名詞であるメルセデス・ベンツも、コンパクトなCクラスから、フルサイズのSクラスまで、文字通り飛ぶように売れました。

そのなかで中心的な存在だったのが、ミディアムクラス=初代Eクラス(W124)です。アナログで作られた最後のメルセデスとも言われ、現在ドイツ本国では税負担の軽減など優遇が受けられるHナンバーが取得できる年式になっていることもあって人気が再燃しています。

日本では1986年から1996年まで販売されて、さまざまなエンジンとボディスタイルが用意されました。

エンジンバリエーションは、2.3L直列4気筒ガソリンの230E、2.2L 直列4気筒DOHCガソリンの220E/E220、2.6L直列6気筒ガソリンの260E、2.8L 直列6気筒DOHCガソリンの280E/E280、3.0L 直列6気筒ガソリンの300E/E300、3.0L 直列6気筒DOHCガソリンの300E-24、3.2L直列6気筒DOHCガソリンの320E/E320、3.0L直列6気筒ディーゼルターボの300Dにくわえ、4.2L V型8気筒の400E/E400、5.0L V型8気筒ガソリンの500E/E500など。

なかでも、ポルシェのツッフェンハウゼン工場で組み立てられた前期の「500E」は、マニア垂涎のモデル。現在は、プレミア価格で取り引きされています。

内装は、フル装備で販売された個体が多い関係で本革シートが多く、次いでMB-TEX(人工皮革)、ファブリックという順になっています。

初代Eクラス(W124)は、ここ数年の円安も手伝って、ヨーロッパに里帰りしている車も多くなっていますが、まだまだ国内でも手に入れることが可能です。

メーカー渾身のラグジャリーカーとして登場。2代目日産 レパード

日産 レパード 2代目

日産 レパードは、1986年から1992年まで製造された2代目(F31)が人気です。巷に2ドアクーペが溢れていた年代のモデルで、人はちょっと違うクルマを探しているひとにもおすすめです。

エンジンは、2.0LのV型6気筒(VG20型)と、3.0L V型6気筒(VG30型)の2本立てで、いずれもNAとターボを用意。1988年にはマイナーチェンジをうけて、フロントマスクのデザインやインパネデザインが変わっています。

マイナーチェンジを挟んで前期と後期に別れるレパードは、2.0Lモデルと3.0Lモデルでバンパー形状を違えて(全長が異なる)いたため、外見からもエンジンの排気量を見分けることができましたし、そもそもシルエットが変わっていました。

ちなみに刑事ドラマの劇中車に使われて人気になった「アルティマ」は、3.0Lモデルにのみ用意された上級グレードです。

レパードを手に入れたら、ドラマの舞台になった横浜周辺を流してみるのも楽しいかもしれませんね。

独特なデザインで当時のワゴンブームを牽引。ボルボ 240 エステート(ワゴン)

ボルボ 240 エステート  (200シリーズ)

ボルボ 240は、1974年から1992年まで販売されたロングセラーモデルです。先進的なクラッシャブルゾーンと強靭なキャビンにより、安心、安全というイメージを日本に定着させましたモデルでもあります。

セダン、エステート(ステーションワゴン)、クーペというボディバリエーションのなかでも、エステートは、北欧生まれらしくシンプルで洗練されたボディラインに、大きなサードガラスのサイドビューがデザインのポイント。

セダンと同じホイールベースながらラゲッジスペース用にリアを伸ばしたスタイルは、当時のステーションワゴン設計の王道。このノスタルジーな雰囲気も、ヤングタイマーの魅力です。

搭載エンジンは、2.0L、2.1L、2.4Lの3タイプ。1985年以前にはターボ車もラインナップしていましたが、700シリーズのデビューで消滅しました。

ボルボ240に限らずヤングタイマーは、いまだ中古市場にある程度のタマ数が残っているので、専門店が存在します。安心を買うのであれば、多少高額でもそういった店舗でひと通り整備された個体がおすすめです。

使いやすいコンパクトさ、なんでも積める荷台もポイント。日産 サニートラック

日産 サニートラック 1989

1971年から1994年まで、20年以上も販売された2代目日産 サニートラック(B120型)は、ノスタルジックな雰囲気と、使いやすいコンパクトなサイズから、バイクのトランポやアウトドアレジャーの相棒として人気です。

「サニトラ」の愛称で親しまれ続け、1994年に生産が中止された後も、長らく中古車として多くが生き残っていましたが、2007年に施行された改正NOx・PM法によって、登録できる地域が限定されることになり、市場の台数を一気に減らしました。

そのため現在、中古車市場で流通している多くは、1989年のマイナーチェンジで、フロントグリルの変更と角形ヘッドライトとで、味気ない雰囲気になってしまった後期型です。

もともとサニトラは、カスタムを楽しむユーザーも多かったことから、アフターパーツを使って丸目2灯の前中期顔に改造することも容易。

搭載される1.2LのA型エンジンも同様で、ちょっとしたチューニングも楽しめます。

ボディは、全長3,845mmの標準ボディと、荷台が延長された全長4,140mmのロングボディがあります。商用車なので荷物の積載などでボディに傷が付いていたする個体も少なくありません。

購入後はそのまま乗るか、自分好みのサニトラに仕上げて楽しむかを考えて中古車探しをすると良いでしょう。

「いつかはクラウン」のステーションワゴン。トヨタ クラウン

トヨタ クラウン 8代目 130系

長年、フラッグシップセダンとしてトヨタを牽引してきたクラウンですが、ヤングタイマーとして注目されているのは、6代目(110系)から8代目(130系)までの3世代です。

7代目の「いつかはクラウン」のキャッチコピー通り、当時のクラウンは多くの人の憧れ。王道のセダンと並行してステーションワゴンやライトバンをラインナップしていました。

車体はいずれもフレームにボディを載せているラダーフレーム方式。現代のモノコックボディに慣れたドライバーには大味に感じられる、ゆったりとした乗り心地は、当時のクラウンを所有する醍醐味のひとつです。

中古車市場では、8代目が中心ですが、数は少ないものの、6、7代目も見つかります。

室内は、クラウンらしい高級な仕立てが欲しい場合はステーションワゴンがおすすめ。ライトバンは、ビニール生地のシートやウレタンハンドルなどに代表される簡素な内装に、サイドモールのないボディ、丸目4灯ヘッドライトにメッキバンパー、スチールホイールなど、ザ・仕事グルマといった雰囲気になっています。

価格は100万円弱からありますが、過走行車が多いのでしっかりと状態を確認して購入しましょう。

シンプルだから愛おしい。イタリアの大衆車、フィアット パンダ

フィアット パンダ

1980年から2003年まで生産されたロングセラーモデルの初代フィアット パンダ。有名なフィアット 500(ヌォーヴァチンクェチェント)に次いで、イタリア人に愛されている大衆車です。

パンダは「最小限の素材で最大限の機能を持つクルマ」をコンセプトにジウジアーロがデザインを担当。

直線的で平面的なパネルと平滑なガラスで構成されたボディは、全長3,380mm×全幅1,460mm×全高1,440mmのコンパクトサイズに4人乗車を可能としていました。

搭載されたエンジンは、空冷2気筒652ccと水冷4気筒903ccでスタートして、2年目には843ccの水冷4気筒を追加。1986年のマイナーチェンジでは、新しいファイヤエンジンに置き換わり、769ccと999ccの水冷4気筒SOHCと、1.3Lディーゼル(日本未導入)というラインナップ。

シンプルな作りの室内は、内張りは最小限でボディパネルが剥き出し、グローブボックスもなくダッシュパネル下にトレーが付いています。

ボディはキャンバストップ仕様もあり、安全要件にしばられた現代の自動車にはない、自由さにあふれたパッケージが魅力です。

乗用クロスオーバーSUVのさきがけ。日産 ラシーン

日産 ラシーン タイプⅡ

1994年ごろのSUVといえば、同じ日産のテラノをはじめ、トヨタ ハイラックスやランドクルーザー、三菱 パジェロなど、ラダーフレームを基本とした本格クロカンモデルがメインでした。

そんななか投入された日産 ラシーンは、乗用車用のプラットフォーム使った現代のクロスオーバーSUVの先駆け的なモデル。手軽でタフな4WDプライベートビークルとして人気を博しました。

羅針盤を由来とするネーミングに、エクステリアは線と面を基調するシンプルでボクシーなデザインを採用。

全長3,980mm×全幅1,695mm×全高1,510mmのボディサイズは、都心部などの狭い駐車場や細い道でも比較的楽に取り回すことができるのも魅力です。

エンジンは、最高出力105PSの1.5L直列4気筒ガソリンを搭載していましたが、1997年のマイナーチェンジで1.8L直列4気筒ガソリンに変更。また1998年に追加されたスポーティグレードの「FORZA(フォルザ)」には、最高出力145PSの2.0L直列4気筒ガソリンエンジンが搭載されました。

駆動方式はフルタイム4WDのみで、トランスミッションは5速MT、または4速ATを用意。

グレードは、ベースの「タイプI」、背面スペアタイヤキャリアとファッションレールを装備した「タイプⅡ」、さらにガラスサンルーフ、フロントグリルガードを装備した「タイプⅢ」と、後期型で追加された「FORZA」の4タイプのほかに、毎年のように装備を充実させた特別仕様車が販売されました。

前期型と後期型でフロントグリルが横型になっているのが前期で縦型が後期モデルというのが一番簡単な見分け方ですが、中古車になってくると過去のオーナーの好みにより変わっていることもありますので注意が必要です。

現役時代を知ってる方は懐かしく、若者には新しい。ヤングタイマーに乗ろう!

ホンダ アコード エアロデッキ (1985)

現代のクルマたちより操作する楽しみが残っているのも事実ですし、ノスタルジックなデザインも多く、オーナーが個性を発揮するのにピッタリなヤングタイマー。

30年以上前のモデルなので、内外装、機関にはそれなりの歳月が刻まれていますので、故障やトラブルが気になるという方は、専門店を探してみるのもひとつの手です。

またヤングタイマーを気楽に楽しんでみたいという方には、トヨタ自動車が運営している「KINTO」が数台のヤングタイマーを用意していますので、レンタルしてみるのもいいかもしれません。

現役時代を知ってる方は懐かしく、そうではない方には新しい感覚のクルマ。そんなヤングタイマーを楽しんでみてはいかがでしょうか。

車選びドットコムマガジン編集部

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