中古車の偽装や改ざんを見抜く方法6つ|個人売買のリスクを避けるには?
中古車を購入する際、修理履歴の偽装やメーターの改ざんが行われた車が販売されていることがあります。
偽装や改ざんがなされた中古車を購入してしまった場合、故障した状態が続いたり売却時の価格が下がったりしてしまうことがあります。
そこで今回は、偽装や改ざんを見抜く方法を6つご紹介していきます。
中古車偽装や改ざんの現状から、改ざんによって起こり得るトラブルも併せてお伝えするので、ぜひ参考にして下さい。
- Chapter
- 中古車の偽装や改ざんの現状とは?
- 走行距離改ざんで起こるトラブルとは?
- 中古車の偽装や改ざんを見抜く方法6つ
- 中古車の偽装や改ざんはネットオークションに多い?
- 中古車の偽装や改ざんを見極めよう
中古車の偽装や改ざんの現状とは?
中古車のメーターや修理履歴の偽装、改ざんは以前より減ってきています。
これは、走行メーターの距離を管理するシステムや、メーターや修理履歴の偽装、改ざんに対する罰則があるためです。
タイミングベルトの交換ステッカーを見ることでも、偽装や改ざんを見抜くことができます。
そもそも一度でもメーターの改ざんや車の修理履歴を偽装してしまうと、販売店としての信用を失くしてしまうため、偽装や改ざんが減ってきています。
中古車の偽装や改ざんの手口
中古車の偽装や改ざん自体が減ってきてはいるものの、車の偽装などの手口は年々巧妙化していると言われています。
巧妙化しているためなかなか発見できず、後にトラブルになることも考えられるので、中古車を購入する際は細心の注意を払いましょう。
また、探していた車が見つかった場合でも、怪しいと思った中古車の購入は控えた方がよいでしょう。
偽装や改ざんを防止するための対策とは?
偽装や改ざんされた中古車を買わないための対策を講じれば、間違った車選びをしないで済みます。
日本自動車査定協会に車を持ち込んで走行データを照会してもらい、正しい数値を調べたり、日本オートオークション協議会のデータベースで正しい情報を得たりすることができます。
年式が古い車で明らかに走行距離が少ない場合は、日本自動車査定協会などでデータ照会をしてみましょう。
走行距離改ざんで起こるトラブルとは?
走行距離を改ざんした中古車を購入してしまうことで、起こってしまうトラブルがあります。
走行距離を改ざんしているので、メーターの走行数値以上に多く走っている場合は、その分エンジンが古くなっているため故障しやすいです。
またメーターなどが改ざんされた車なので、売却時の評価額が下がってしまうことがあります。
ここでは、走行距離改ざんで起こりうるトラブルを2つ紹介していきます。
突然の故障
走行距離改ざんで起こるトラブルに突然の故障が挙げられます。
メーターを改ざんしているので、正しい時期にタイミングベルトを交換するできずにエンジントラブルが起きることもあります。
また、正常なタイミングでエンジンを点検できず、エンジン本体の故障を招くことがあります。
突然の故障に遭遇しないためにも、メーターが改ざんされていない中古車を選ぶことが大切です。
金銭的損失
走行距離改ざんで起こるトラブルに金銭的損失が挙げられます。
本人に走行距離を改竄した意図がなくても、売却時に改ざんされた中古車として査定されてしまうので、査定額を下げてしまうことになります。
また、買い手が見つかりにくいことがあるので、車を手放すのに苦労することもあります。
中古車の偽装や改ざんを見抜く方法6つ
中古車の偽装や改竄を見抜くための方法は、以下の6つです。
1. タイミングベルトのステッカーを確認する
2. 契約書の走行距離欄
3. 整備記録を確認する
4. 車検証の走行距離計表示値
5. 自分で走行距離データの照合を依頼する
6. オイル交換のシールを確認する
1. タイミングベルトのステッカーを確認する
タイミングベルトのステッカーには、走行距離とベルトの交換日が記録されています。
そのため、メーターの数値とタイミングベルトの数値が一致しなければ、改竄されていると見分けることができます。
タイミングベルトは一般的に10万キロ以内で交換が必要になるので、おおよその走行距離を把握することができます。
2. 契約書の走行距離欄
メーターを改ざんしている可能性のある車は、契約書に走行距離が記載されていないことがあります。
また、車検証と契約書に記載されている数値を照らし合わせることでもメーターが改ざんされた車なのか知ることができます。
契約書のみの確認だけでなく、整備記録や走行距離のデータベースから正しい数値を調べ、メーター改竄車か見分けるようにしましょう。
3. 整備記録を確認する
車は整備の際に、整備手帳に記載することになっています。
ディーラーやショップで整備した車であれば、整備手帳から走行距離を確かめるようにしましょう。
整備手帳が残っていない場合はメーターが改ざんされた車である可能性が出てきてしまうので、購入を見送ることを検討しておきましょう。
4. 車検証の走行距離計表示値
前回と前々回の車検で計測された走行数値を調べて、車検証や契約書に記載されている走行距離表示値が正しい数値なのか確認するようにしましょう。
メーターの交換や特殊な機器を使って数値を改ざんすることができることを覚えておき、中古車を買う際は前回と前々回の車検時の走行距離を調べてから購入を検討しましょう。
5. 自分で走行距離データの照合を依頼する
日本自動車査定協会や日本オートオークション協議会などの機関に車を持ち込んだり照合依頼を申し込めば、料金が必要になりますが正しい走行距離の数値を知ることができます。
整備手帳や契約書での走行距離の確認が取れない場合、これらの機関で正しい数値を調べるようにしましょう。
6. オイル交換のシールを確認する
車のエンジンオイル交換時には走行距離が記載されたシールを貼ることになっています。
オイル交換の際のシールが剥がされている場合は、メーターを改ざんした恐れがあります。
エンジンルーム内のタイミングベルトのステッカーも確認するようにし、疑問や不安な点が出てくれば購入を見送ったり、違った方法で正しい数値を知るようにしましょう。
中古車の偽装や改ざんはネットオークションに多い?
偽装や改ざんされた車は、ネットオークションに出品されていることが多いです。
販売店やディーラーを通さず売ることができれば、メーターや修理歴の改ざんや偽装がしやするため、ネットオークションに出品されている車は不正改ざんされた車が多くなっているようです。
では、ネットオークションを利用する際どのような点に気をつけて車を選べば良いのでしょうか。
次は個人売買で偽装や改ざんされた車の見分け方について紹介していきます。
個人売買でのリスクを避けるには?
個人売買でのリスクを避けるには信頼できる人物と取引を行うことが重要です。
また、見知らぬ人から購入することになったら、鑑定書が付与された車種を選ぶようにしたり、あらかじめ日本自動車査定協会や日本オートオークション協議会で正しいメーター数値を調べるようにしましょう。
ここでは、個人売買でのリスクを避ける方法について詳しく見ていきます。
日本オートオークション協議会の登録を確認
個人売買でのリスクを避ける方法に日本オートオークション協議会の登録を確認することが挙げられます。
一度でもディーラーや大手販売店を通じて販売された車ならば、日本オートオークション協議会のデータベースを照会することで正しいメーター数値を知ることができるので、改ざんや偽装された車を選ぶリスクを下げられるでしょう。
鑑定書付きのものを選ぶ
個人売買でのリスクを避ける方法に鑑定書付きのものを選ぶことが挙げられます。
NPO法人JAAA日本自動車鑑定協会の鑑定書が付属している車であれば、鑑定基準をクリアした車なので安心して購入することができます。
個人売買する際にJAAA日本自動車鑑定協会の鑑定書の有無を確認し、鑑定書があれば購入を検討するようにしましょう。
中古車の偽装や改ざんを見極めよう
個人売買やネットオークションの中古車には偽装や改ざんされた車が売り出されていることがあるので、それらの偽装や改ざんを見極められるようにしておきましょう。
タイミングベルトやオイル交換時に貼り付けられるシールを確認したり、車検証や契約書を注意深く見ることでも偽装や改ざんを見つけることができます。
楽しいカーライフを送るためにも、良い状態の中古車を見極めるようにして購入後の事故やトラブルを避けていきましょう。