中古でレクサス・LSシリーズを買うならこのモデルがおすすめ!

レクサスの最上級セダンであるLSは、日本ではトヨタ・セルシオの名で1989年にデビューしました。その高い静粛性は、日本のみならず、世界の自動車メーカーに衝撃をもたらし、新しい高級車像を確立。
現在も日本車を代表する最上級モデルとして君臨しています。
初代から3代目までは日本ではトヨタ・セルシオの名で販売

1989年にトヨタ・セルシオの名で日本でも発売された初代LSは、海外では米国を主要市場として驚異的といえる静粛性を強みに大成功を収めます。1989年は、名車のビンテージイヤーとして知られています。
バブル期の恩恵を受け、自発光式メーターや後席のパワーシートなど、先進、快適装備が採用されました。
1994年10月登場の2代目もトヨタ・ブランドからセルシオの車名で登場。初代からのキープコンセプトでありながらもホイールベースを35mm延ばすことで居住性の向上が盛り込まれています。
1997年のマイナーチェンジでは、5速ATの採用をはじめ、6エアバッグ、横滑り防止装置、イモビライザーなどの安全、セキュリティ面の装備も用意されています。
3代目となるセルシオは、2000年にデビューし、ホイールベースをさらに75mm延ばされ、後席の快適性の向上が図られています。2006年に販売が終了し、セルシオの名が消えます。
現在でも根強いファンがいますが、とくに1代目、2代目のタマ数は少なく、3代目は比較的多く残っているものの、ドレスアップやカスタムカーのベース車としても人気を集めています。
日本初のレクサスLSは4代目からスタート!専用車体をベースに最先端装備を用意

日本でレクサスの名で初めて販売された4代目LSは、2006年9月に4.6L V8エンジンを積む「LS460」として発売されました。新開発のプラットフォームをベースに、「L-finesse(エル・フィネス)」と呼ぶデザイン哲学のもと、美しさに磨きが掛けられています。
V8エンジンがもたらす豪快な加速など、走りの良さはもちろん、歩行者検知とステアリングの回避支援機能などを備えた「プリクラッシュセーフティシステム」を設定するなど、最先端の先進安全装備も魅力です。

また、ハイブリッドモデルは、2007年5月に「LS600h」、「LS600hL」に設定されました。V8エンジンにハイブリッド、さらにフルタイム4WDとの組み合わせにより、圧倒的なハイパワーと高い静粛性を享受できるモデルで、LSが新しい時代に突入したことが感じられた印象的なモデルです。
また、2008年には、初となるロングホイールベース版(+120mm)のLS460Lをリリース。VIP向けのショーファードリブンとしてのニーズにも応えています。さらに、2012年10月のビッグマイナーチェンジで、スポーティ仕様の「F SPORT」が加わっています。

現行型の5代目レクサスLSは、クーペの要素も加えられた流麗なフォルムをまとって2017年10月にデビュー。
最新世代の「GA-L」プラットフォームをベースに、レクサス初の3.5L V6ガソリンターボ、3.5L V6エンジンと組み合わせるハイブリッドを搭載。燃費とハイパワーを実現するスムーズなパワートレーンに、高い操縦安定性を備えています。
一方で、後席に収まるVIPなどからは乗り心地に対する不満の声が出ていたそう。セルシオ時代のアメリカ的な乗り味と完全に決別し、ハンドリングの良さという美点と乗り心地を両立するのは、レクサスといえども容易ではなかったようです。
しかし、レクサスは各モデルを年次改良(イヤーチェンジ)のように年々着実に熟成させる手法を採用しています。
さらに、2021年の一部改良で、高度運転支援技術「Lexus Teammate」のさらなる進化が盛り込まれています。自動運転のレベル3に近い高度な制御により、高速道路でのハンズオフ(手放し運転)にも対応しています。

レクサスLSの真価を享受するのであれば、先進安全装備をはじめとする最先端装備が備わる最新型を中古車で狙うのが王道でしょう。
一方で、先代の4代目でも高級セダンにふさわしい質感や走り、快適性を享受できます。
4代目も5代目もパワートレーンの選択も悩ましいところですが、静粛性を最も重視するならハイブリッドモデル、豪快な加速フィールならガソリンエンジン車を選択するのが適任でしょう。