中古でトヨタ・セルシオを買うならこの車種がオススメ!

名車の当たり年といわれる1989年に生まれた初代トヨタ・セルシオは、3代で姿を消しましたが、現在も根強い人気を誇っています。
世界の高級車に影響を与えたという高い静粛性を強みは、LSを筆頭とした現在のレクサス各モデルにも受け継がれています。
セルシオの物件数はそれなりに残っていますが、2006年の販売終了から約16年の年月が経っていることもあり、手に入れるのならそろそろ時期が来ているモデルといえそうです。
高い静粛性と乗り心地の良さで 世界の高級車に衝撃を与えた初代

初代セルシオは、名車の当たり年といわれる1989年生まれです。
バブルの絶頂期ということもあり、趣味性の高いモデルや高級車、スポーツカーでも売れる好景気であり、開発費もふんだんに用意され、長年の間、日本車がお手本としてきたヨーロッパ勢に追いつけ追い越せという、勢いの時期でもありました。
初代セルシオは、全長4995×全幅1820×全高1400mmという堂々たるサイズに、オールアルミ製4.0L V8エンジンを搭載。
仕様により足まわりが異なり、A仕様はコイルスプリングのダブルウィッシュボーン、B仕様はピエゾTEMS、C仕様は電子制御エアサスペンションが用意されていました。
初代モデルは、年代的にもほとんど中古車市場に出回っていないようです。
初代のキープコンセプトながらも、課題を着実に克服した2代目

1994年5月に全面改良を受けた2代目は、全長4995×全幅1830×全高1415mmというサイズで登場します。
エンジンは、4.0L V8で、最高出力を5PS引き上げながら、110kgという軽量化により動力性能を向上。
後席の居住性も改善し、初代同様にC仕様に後席を重視したFパッケージを設定していました。
1997年のマイナーチェンジで、フェイスリフトを受けると共に、最高出力が280PSに、ATが4速から5速に多段化されています。
さらに、横滑り防止装置やブレーキアシスト、プリテンショナー&フォースリミッター付シートベルトなどが全車標準化されています。
2代目になると、初代よりも物件数は3倍以上に増えるものの、決して多くはありません。
ローダウンやカスタマイズ済みのモデルもあり、こうした物件を選ぶ際は、慎重を期したいところです。
一方で、フルノーマルで走行距離の少ない物件もわずかに残っています。
物件数が飛躍的に増える3代目を狙いたい

年代的にも物件数的にも狙い目は、2000年8月にリリースされた3代目でしょう。
フロントマスクの押し出し感が増し、今の高級セダンとは違った風格や存在感の高さを抱かせます。
ボディサイズは、全長4995~5015×全幅1830×全高1470mm。全長はともかく、肥大化している現在の新型車と比べると、全幅は控えめともいえる大きさに収まっています。
パワーユニットは、4.3L V8で、最高出力は自工会による自主規制値いっぱいの280PS、最大トルクも430Nmに達していました。
さらに、トランスミッションは、6速ATに進化。
グレード展開は、A仕様、ユーロチューンド・サスペンションを備えるeR仕様、電子制御エアサスペンションのC仕様という布陣で、C仕様には後席重視のFパッケージングなども設定されています。
安全装備は、デュアル&サイド&カーテンシールド&ニーエアバッグ、プリテンショナー&フォースリミッター付きシートベルトなどが全車に標準装備されていました。

3代目になると、物件数は一気に増えます。年代的にも選択肢の多さからも、もちろん、性能面や装備からも3代目がベストチョイス。
ドレスアップやチューニングなどのカスタマイズ済み物件も多く、手を出す際はより慎重に吟味したいところです。
一方で、大切に保存されてきた個体、低走行距離の物件も比較的多く残っているようで、探し出せばこうした良好な状態の3代目と出会えそうです。