中古でマツダMPVを買うならこの車種がオススメ!
ミニバンから撤退しているマツダは、SUV中心の品揃えにスイッチしています。
MPVは、トヨタ・エスティマよりも早く登場し、1988年に北米で、1990年1月に日本で発売されました。
初代は後輪駆動のFRで、2代目と3代目は前輪駆動のFFに変更されています。
当時、エスティマをはじめ、ホンダ・オデッセイなどと競合するラージクラスのミニバンとして根強い支持を集めました。
アメリカでの人気が日本にも飛び火したラージサイズミニバン
1990年1月に誕生した初代MPVは、1991年のマイナーチェンジを機に、当時の販売チャネルであるアンフィニ店で販売されています。
MPVは「Multi Purpose Vehicle」の略。アンフィニ店系列は、高級志向のブランドで、MPVもその1台になります。
MPVは、北米で月販4000台というヒット作になっていて、全長4465×全幅1825×全高1745mmというワイドなディメンションが目を惹きます。
外観はセミボンネットスタイルで、リヤドアはスライド式ではなくヒンジ式(スイング式)を採用。ただし、リヤドアのオープン時の角度は、最大で90度近くあり、乗降性にも配慮。
シート配列は、2列/2列/3列の7人乗りで、前後左右のウォークスルーが可能でした。
発売当初は本革シートのみでしたが、アンフィニ店専売モデルになり、ファブリックシートが加わっています。
パワーユニットは3.0L V6で、1995年1月には、2.5Lの直列4気筒エンジンと2列シート仕様の5人乗りも加わっています。
さらに、10月には2.5Lディーゼルエンジンと4WDも追加されました。
FF化されてモダンなフォルムになり、世界初の2列目左右スライドを搭載
2代目は1999年6月に発売。FF化による広いキャビンと両側スライドドアを備え、現在のミニバンにも通じる要素が盛り込まれています。
ボディサイズは、全長4750×全幅1820×全高1745mmと初代よりも全長は285mmも延びています。
シート配列は、初代と同じで7人乗り。弟分のミニバンであるプレマシーと同様に、「KARAKURI(カラクリ)」シートと呼ぶユニークなシートアレンジが用意されていました。
MPVは、2列目の前後ウォークスルーに加えて、左側に横スライド機構を用意。世界初の機構であり、キャプテンとベンチシートを使い分けることができました。
さらに2列目はダブルフォールディングにより折りたたみが可能なほか、3列目は床下格納式に加えて、後方に回転させることで、キャンプなどの際に、車外でベンチシートとして使える機構も備えるなど、当時のミニバンらしく多彩なシートアレンジが用意されていました。
エンジンは、発売当初は2.0Lの直列4気筒、2.5L V6ユニットで、後に2.3Lの直列4気筒、3.0L V6に変更されています。
中古車市場での狙い目はまだ物件数が残っている3代目
3代目は、2006年2月にデビュー。低床設計とクラストップレベルとなる2950mmのロングホイールベースにより、優れた乗降性と居住性を実現しています。
低く構えたフォルムは、マツダらしい走りの良さに貢献しています。
「スポーツカーの発想でミニバンを革新した『次世代ピープルムーバー』」を謳い、新開発の2.3L直噴ターボエンジンは、大排気量のV6エンジンに匹敵する動力性能を誇っていました。
セカンドシートは、MPV自慢の前後、左右スライドが可能で、3列目は一体式から6対4分割可倒式に進化。
ワンアクションで前倒しできるようになり、操作性を大きく向上させています。
時代的には、衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装備は用意されません。
販売終了から約6年が経過していて、物件数も減りつつありますが、3代目はそれなりに選択肢もあり、走行距離の短い個体もあります。
2.3LのNAエンジンでも日常使いでなら不足はないはずで、山岳路を走ったり、ロングドライブの機会が多かったりするのなら2.3Lターボを指名する手もあります。