中古で日産キックスを買うならこのモデル(年式)がオススメ!

2020年6月に発売された日産のコンパクトSUVがキックス(KICKS)です。
電動パワートレーンのe-POWERによって、力強い加速や高い静粛性を実現したキックスは、これから中古車が増える狙い目のSUVです。
2022年からはリアモーターを追加した4WDモデルもラインアップに加わったキックスのおすすめ中古車を解説します。
日産自動車は日本市場にジュークというコンパクトSUVを投入し、一定の成果を収めました。
そのジュークの後継的役割を担うモデルとして2020年6月から100%電動駆動であるシリーズハイブリッドの「e-POWER」を擁するキックスが投入されました。
中古車サイトで”キックス”を検索すると、現行キックス(KICKS)とスペルが異なるKIX(キックス)という軽自動車のパジェロミニのOEM版も出回っていますが、ここでは、現行型で登録車であるKICKSをピックアップします。
ジュークの後継的存在として投入されたコンパクトSUV

日産キックスの前にコンパクトSUV市場を席巻したのが、2010年6月の発売から約1か月で1万台超を受注したジュークです。独創的な内外装が支持されました。
現在もトヨタ ライズ(ダイハツ・ロッキーのOEM版)が人気を集めていることからも分かるように、コンパクトSUVは手軽な価格設定をはじめ、駐車場や道路などが狭くても取り回ししやすく、背の低いコンパクトカーよりも居住性、積載性に優れるという利点があります。

海外よりも遅れて日本に投入された現行キックスは、日本市場では10年ぶりのブランニューモデルとして発売。
ボディサイズは、全長4,290mm×全幅1,760mm×全高1,605mmで、全幅は3ナンバー枠に入るものの、最小回転半径は5.1mで、新型車が年々肥大化するなかでは、十分に取り回ししやすい大きさに収まっています。

また後席は、膝前空間に600mmという余裕があり、頭上空間も85mm確保されるなど、背の高いSUVらしいパッケージの長所を享受できます。
さらに、荷室容量も423Lとかなり広く、Mサイズのスーツケースが4つ積載できます。
マイナーチェンジで最新世代の「e-POWER」を搭載し、4WDも追加

キックスは発電専用の1.2Lエンジンに、発売時の駆動方式は2WDのみ。グレードも「X」のみで、バリエーションとして”ツートーンエディション”が用意されました。
2021年1月に「AUTECH(オーテック)」が加わり、上質な大人のスポーティ仕様も選べるようになっています。
2022年7月にはマイナーチェンジを受け、パワートレーンがノートなどと同じ第2世代の「e-POWER」にスイッチ。
モーター出力が約5%、最大トルクが約7%増強されたことで、よりスムーズでパワフルな走りを獲得しています。
さらにリヤモーターも備える4WDも追加され、降雪地域などでのニーズにも応えています。
そのほか、インテリジェント アラウンドビューモニターやインテリジェント ルームミラー、インテリジェントFCW(前方衝突予測警報)が標準化されるなど、安全装備も強化されています。
いま中古車で狙うなら、MC後のXグレード!?
中古車市場には、多くの未使用車も流通していて、こうした物件は高値安定という状況になっていますが、予算が許せば2022年7月のマイナーチェンジ後モデルを狙いたいところ。
先述したように、スムーズでパワフルな走りと先進安全装備の充実ぶりが目を惹きます。
ただし、マイナーチェンジ後の物件数はそれなりで、当然ながら価格も高めです。
またグレード展開は、「X」を基本に"X ツートーンインテリアエディション(オレンジタン)""X ツートーンインテリアエディション(ベージュ)""X スタイルエディション"というカラーやトリム違いを設定。
そのなかでは、ベースの「X」が比較的お手頃な価格で流通しています。
2023年4月時点では、日本デビューから3年が経っていないこともあり、マイナーチェンジ前でもあまり価格は下がっていません(とくに走行距離が少ない個体)。
価格差が少ないのであれば、マイナーチェンジ後を狙いたいところです。
ただし4WDモデルはまだほとんど出回っていませんが、e-POWERは、モーター駆動らしく雪上でもコントロールしやすく、2WDでも冬道を走らせやすいという特長があります。