デカくてカッコいいSUVに乗りたい!高級クロスオーバーSUV5選

大型のクロスオーバーSUVは、広々とした空間と強力なエンジンにより、さまざまな用途に対応できるふところの深さが魅力です。
SUVブームが訪れる前は、一部のメーカーが製造する特別なクルマでしたが、現在では多くの人が憧れるメジャーなモデルとなっています。
そんな大型の高級クロスオーバーSUVを、全幅1,950mm以上に絞って紹介しましょう。
大型SUVの魅力とは?

大型のSUVは、いまやユーザーにとって魅力的な選択肢のひとつになっています。
その魅力は、迫力のある大きなボディとトルクフルなパワートレーン、高い走行性能に豪華で洗練されたインテリア、広々とした室内に快適な乗り心地など、枚挙にいとまがありません。
とくにここでピックアップした大型SUVは、高品質なレザーシート、高級音響システム、大型のタッチスクリーンディスプレイなど、豪華な装備が多数搭載されること。
またタフで堅牢なイメージのエクステリアは、都市部でも野外でも高い存在感を放つなど、オーナーの所有欲も満たしてくれます。
販売価格は軒並み1千円前後という豪華で大きなSUVを紹介しましょう。
レクサス LX600

レクサス LXは、1996年に初代が発売されたレクサスブランドのフラッグシップSUVです。初代、2代目は日本では販売されず、3代目のLX570(URJ200)で始めて国内販売が開始されました。
現行型にあたる4代目(VJA310W型)は、2022年1月の発売で、新しいGA-Fプラットフォームに、最高出力305kW(415PS)/最大トルク650Nmをしれぞれ発生する3.5LのV6ツインターボエンジンを搭載。
トランスミッションの10速ATとフルタイム4WDシステムによって、あらゆる条件下で高いパフォーマンスを発揮します。
ボディサイズは、全長5,100mm×全幅1,990mm×1,885mmという堂々とした大きさ。レクサスのスピンドルグリルとあいまって、迫力のフロントフェイスを形成しています。
デザインや素材にこだわったインテリア(室内)は2列目にキャプテンシートを配置した4人乗り仕様「EXECUTIVE]も用意。ショーファードリブンとしても活躍します。
キャディラック エスカレード

アメリカの高級車ブランド、キャディラックが販売するフルサイズSUVがエスカレードです。
2020年にデビューした現行型は歴代5代目にあたり、ボディサイズは全長5,400mm×全幅2,065mm×全高1,930mmというもので、日本の道路ではやや持て余すかもしれません。
エクステリアデザインは、最新のキャディラックに共通するもので、大型のフロントグリルと水平基調のヘッドランプという組み合わせが現代的な洗練度と美しさを表現。2mをこえる全幅を持ちながら、ボディは引き締まった印象となっています。
インテリアは、上質な豪華さにくわえてドライバーにむけて湾曲した38インチのOLEDを配置。多彩な情報を映し出します。
パワートレーンは、6.2L V8OHVに10速ATの組み合わせ。駆動システムには、パートタイムとフルタイムの特長を併せ持つセレクタブル4WDを搭載して、一般道から荒れた道まで安定した走りを提供します。
メルセデス・ベンツ GLSクラス

メルセデス・ベンツのクロスオーバーSUVの最高峰がGLSクラスです。
2020年3月に国内での販売が開始された現行型(X167)のボディサイズは、全長5,210mm×全幅1,955mm×全高1,825mmで、キャディラック エスカレードにくらべれば小さいものの、それでもかなりのビッグサイズです。
エクステリアのフロントマスクは8角形の大型ラジエーターグリルと2本のルーバー、ボンネットに配置された2本のパワードームなど、スポーティかつ力強い印象を形成しています。
3列シート仕様が標準となるGLSクラスのインテリアは、MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)や12.3インチの液晶ディスプレイを2つ並べたダッシュボード、力強いセンターコンソールなど、上質かつ高いプレステージ性を持つ空間に仕上げられています。
パワートレーンは、GLS 400dの3.0Lディーゼルターボと、GLS 580の4.0LV8ターボの2種類で、上級モデルにあたるメルセデスAMGのGLS 63はGLS 580と同じ4.0L V8ターボのハイパフォーマンス版が搭載されます。
BMW X7

高級クロスオーバー市場にトヨタに続いて参入してマーケットを牽引してきたBMWですが、以外にもフルサイズSUVのX7を投入したのは、2018年と最後発でした。
BMWにかぎらず、おもに北米をメインマーケットとするX7のボディサイズは、全長5,170mm×全幅2,000mm×全高1,835mmというもので、メルセデスのGLSクラス同様に3列シートが標準となっています。
クロームのアクセントを効果的に使った室内は、12.3インチのコントロールディスプレイとフルデジタル式メーターパネルを装備。センターコンソールの操作パネルとの組み合わせにより先進的かつドライバーオリエンテッドなコクピットを形成しています。
パワートレーンは、3.0L 直6ディーゼルターボと、ハイパフォーマンスモデルのX7 M50に搭載される4.4L V8エンジンの2種類で、いずれも8速ATとフルタイム4WDのxDriveを組み合わせます。
2022年末にはフェイスリフトとともに全モデルに48Vマイルドハイブリッドシステムを備えるなどのマイナーチェンジが行われました。
ポルシェ カイエン

BMW X5が世界的な高級クロスオーバーSUVの嚆矢であるとすれば、2002年に登場したポルシェ カイエンはSUVをスポーツ性能競争に突入させた発端だったと言えるでしょう。
同じVWグループのVW トゥアレグと共通のプラットフォームを使いながら、ポルシェ独自のチューニングによって完成された初代カイエンは大ヒットとなり、ポルシェの業績を大幅に回復させた救世主でもありました。
現在、新車で販売されているカイエンはその3代目で、2017年12月デビュー時のボディサイズは全長4,920mm×全幅1,985mm×全高1,695mmと、他メーカーのフラッグシップよりひと回り小さくなっています。
パワートレインは、カイエン用3.0L V6ターボとカイエンS用2.9L V6ターボ、さらにカイエンターボ用の4.0L V8ツインターボという3種類で、それに8速ATとフルタイム4WDが組み合わせられました。
エクステリアデザインは、フロントノーズ先端よりも後方、高い位置にセットされたヘッドランプユニットや横一文字のテールランプなど、まぎれもなくポルシェのそれで、流行りの大きなフロントグリルを持たずともバックミラーに映れば道を譲りたくなります。
いっぽうインテリアは、ポルシェ共通デザインのメーターパネルやステアリングなどを備えながら、高級クロスオーバーSUVにふさわしい装備と質感が与えられています。
2019年には、電気モーターとバッテリーをプラスして高出力にしたカイエン E‐ハイブリッドとカイエン ターボS E‐ハイブリッドを追加。さらに2020年には4.0L V8ツインターボを高出力化したGTSをそれぞれ追加してラインアップの拡充を図っています。
見た目の迫力に加えて、悪路をものともしない高性能な走りやラグジュアリーな室内など、他を寄せ付けない性能が大型高級クロスオーバーSUVの魅力です。
新車ではなかなか手を出すことのできないモデルばかりですが、中古車であれば手が届くかも。この機会に高級クロスオーバーSUVを検討してみてはどうでしょう?