いまが最後のチャンス!? 200万円で手に入る日本製スポーツカー7選

世界中で燃費規制が強化されるとともに、騒音規制も年々厳しくなっています。2025年モデルを最後に日産 GT-R、トヨタ GRスープラなど、高級スポーツカーの生産終了がアナウンスされました。
純ガソリン仕様のスポーツカーは、そろそろ最後の乗りどき…ともいわれるなか、200万円以下で買える日本製スポーツカーのおすすめを7台ピックアップしました。
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- 物件数も多く狙い目のトヨタ 86
- 2シーターオープンスポーツのトヨタ MR-S
- ロータリーエンジンを積む観音開きドアのマツダ RX-8
- ホンダ CR-Zはハイブリッドでもスポーツカーそのもの
- 憧れの日産 フェアレディZ!Z34も初期型なら200万円以下で手に入る
- 先代フェアレディZ(Z33)なら、ロードスターも狙える
- 初代から4代目まで選び放題!? マツダ ロードスター
- 200万円以下でも魅力的なスポーツカーが手に入る状況
いつの時代も一定のニーズがあるのがスポーツカーです。ここでは、200万円で狙えるスポーツカーをピックアップします。
物件数も多く狙い目のトヨタ 86

2012年4月に発売された初代トヨタ 86は、スバル BRZの兄弟車です。2.0L 水平対向4気筒をフロントに搭載し、後輪を駆動するFRレイアウトで発売されました。
「2+2」と呼ばれる室内の後席は大人にとって狭いものの、子どもや非常時のエマージェンシーシート、手荷物置き場としてなら十分に役割を果たしてくれます。
また後席背もたれを前倒しすれば、段差のないフラットな荷室が現れ、コツが要りますがタイヤを4本積み込むことも可能です。
中古車は、初代トヨタ 86が多く流通していて、200万円以下の予算でも比較的走行距離の少ない個体が狙えます。
人気なのは上級仕様の「GT Limited」で、「GT」も多く流通しています。価格は、グレードによる差というよりも個体の程度による差といえる状況になっています。
ドレスアップなどカスタム済みも多く、スポーツカーらしく状況の見極めは重要になります。
2シーターオープンスポーツのトヨタ MR-S

トヨタ MR-Sは、1999年に発売された2シーターオープンで、1.8Lの直列4気筒エンジンをミドに搭載し、後輪を駆動します。
組み合わされるトランスミッションは、5速MTのほか、2000年12月に追加された2ペダル5速シーケンシャルのSMTの2つで、2002年8月にMTもSMTも6速化されました。
1.8Lエンジンの最高出力は140PS、最大トルクは171Nmとそれなりですが、最軽量グレードは1tを切る軽量ボディで軽快な走りが可能です。
中古車市場では、MTのほうが若干多く、200万円以下でも走行距離が短い個体を十分に狙えます。
MTもSMTも5速よりは6速のほうが変速操作が楽しめるのはもちろん、燃費の面でも有利になります。
ソフトトップは、雨漏りや日差しによる劣化などに注意しましょう。
ロータリーエンジンを積む観音開きドアのマツダ RX-8

ロータリーエンジンに観音開きの「フリースタイルドア」を採用するマツダ RX-8は、2003年5月に発売されました。
654cc×2ローターの「RENESIS」エンジンは、最高出力250PSのハイパワー版と210PSの標準版を設定。
2008年3月にマイナーチェンジを受け、ハイパワー版が235PSに変更、標準モデルは215PSに向上。ATは4速から6速に多段化され、内外装や駆動系にも手が入っています。
低速トルク不足と実用燃費に難があることが指摘されることの多いRX-8ですが、ロータリーエンジンならではの吹け上がりの良さに虜になる人は多く、フリースタイルドアの使いにくさを別にしても手にしたいのならそろそろ最後の乗りどきになっているといえるでしょう。
中古車市場の物件数はそれなりにあり、200万円以下でも「タイプE」、「タイプS」を中心に程度の良い個体も散見されます。
ホンダ CR-Zはハイブリッドでもスポーツカーそのもの

ホンダ CR-Zは、ハイブリッドスポーツで、2010年2月に発売されました。
パワートレインは、1.5L i-VTECエンジンとハイブリッドシステムIMA(Integrated Motor Assist System)を組み合わせて搭載。ユニークなのは、2ペダルのCVTに加えて6速MTも設定している点です。
室内は「2+2」の4人乗り。後席は足元も頭上もタイトなので荷物置き場として割り切りたいところです。
2017年1月まで販売されたこともあり、中古車の流通量はスポーツカーの割に多め。200万円以下はもちろん、150万円以下でも走行距離の少ない個体も残っていて、いま狙い目のモデルです。
憧れの日産 フェアレディZ!Z34も初期型なら200万円以下で手に入る

2022年に発売された日産 フェアレディZの現行型は、2008年に発売されたZ34の後期型にあたります。この新型Zの登場で、いわゆる前期型の中古車価格がこなれてきました。
丸味を帯びた流麗なボディラインの前期型は、先代Z33よりも短いホイールベースに、フロントミッドシップレイアウトを採用。
3.7L V6のNAエンジンに、6速MTまたは7速ATが組み合わされています。MTは変速時に自動でエンジン回転数を合わせてくれるシンクロレブコントロールが付きます。
ベースグレードのほか、「バージョンS」、「バージョンT」、「バージョンST」、「NISMO」などの選択肢がありますが、200万円以下だと走行距離を重ねた物件が多くなっています。
先代フェアレディZ(Z33)なら、ロードスターも狙える

2002年7月にリリースされた5代目(Z33型)日産 フェアレディZは、約2年ぶりの復活で、前年の東京モーターショーに出展されると黒山の人だかりとなりました。
3.5L V6エンジンは、2007年の改良前がVQ35DE型、改良後は最高出力を230kW(313PS)に引き上げたVQ35HR型を搭載。トランスミッションは、いずれも6速MTもしくは5速ATが組み合わされます。
FM(フロントミドシップ)プラットフォームをベースに、フロント53:リヤ47の最適前後重量配分や低重心という本格スポーツカーのパッケージングを実現。
2004年9月の一部改良では、AT車に初めてシンクロレブコントロール機構が用意され、スムーズな変速を実現しています。
ボディタイプは、クーペのほかオープントップのロードスターも用意されました。中古車市場には、3〜4万km以下で150万円以下の個体もあり、数は少ないもののロードスターも流通しています。
初代から4代目まで選び放題!? マツダ ロードスター

マツダ ロードスターは、初代のNA型から現行のND型まで200万円以下で揃っています。
初代の軽快感は特別という方は、メンテナンスの手間や費用を考慮してもNAを手に入れたいはず。2代目のNBもそうかもしれません。
不人気といわれる3代目のNCも乗ってみれば軽快で、ロードスターらしさは存分に感じられます。個体差は大きいものの、NAと比べれば静粛性や快適性は大きくアップしていて、NA、NBとは異なる魅力もあります。
原点回帰を目指した4代目の現行型は、走りはもちろん、快適性も高く、我慢をすることもなく乗ることができます。
好みに応じてどの世代かを選べるのがロードスター最大の魅力であり、いまや希有な存在といえるでしょう。
200万円以下でも魅力的なスポーツカーが手に入る状況

とくにスポーツカーは、カスタムの有無を含めて個体差が大きく、モデルにより程度の差はありますが、一期一会という気持ちである程度の期間、じっくり腰を据えて探す必要もありそうです。
現在の日本は、200万円以下でも多彩なスポーツカーが手に入る状況にあり、まさにいまが乗りどきとなっています。