MC前の前期型が狙い目。軽スーパーハイトワゴン、日産 ルークスのおすすめグレード解説

日産 ルークスの初代デビューは2009年。スズキから供給をうけたOEMでしたが、2代目で日産と三菱自動車のジョイントベンチャーであるNMKVに開発を移管。
3代目にあたる現行型は、NMKVがマネジメントを行い、日産が開発して2020年に登場しました。
高い室内高や広い開口幅の後席スライドドア、運転支援技術「プロパイロット」など魅力の多い軽スーパーハイトワゴン、3代目ルークスのおすすめグレードを紹介します。
- Chapter
- 三菱 eKスペースとの兄弟車、日産 ルークス
- 広大な足元と頭上空間と多彩なシートアレンジ
- 高速道路を頻繁に使うのならターボ車で「プロパイロット」搭載車がベスト
- 現行型の中古車は未使用車や航続距離の短い個体も多い
三菱 eKスペースとの兄弟車、日産 ルークス

日産 ルークスと三菱 eKスペースは、両社によるジョイントベンチャー「NMKV」で企画された軽スーパーハイトワゴンです。
先代の2代目(デイズルークス)はNMKVで開発、製造を三菱自動車で行っていましたが、2020年2月に登場した現行型は開発の主導権が日産に移っています。
2023年にはマイナーチェンジを行って、フロントグリルにVモーションを採用。内外装ともに高級感のあるものへと進化しています。
以下では、現行3代目ルークスのおすすめグレードを解説します。
広大な足元と頭上空間と多彩なシートアレンジ

日産 ルークスは、背高パッケージングとすることで広大なキャビンとラゲッジを備えた軽スーパーハイトワゴンとして生まれました。
軽スーパーハイトワゴンは現在の軽自動車の売れ筋となっていて、ライバルは王者ホンダ N-BOX、スズキ スペーシア、ダイハツ タント、兄弟車の三菱 eKスペースなどがあります。
現行ルークスは、デイズのプラットフォームを使い、795mmの後席足元空間、1,400mmというミニバン並の室内高を実現したことがポイントです。

後席は、左右別々に最大320mmのロングスライドが可能。
荷室側からも操作でき、通常は後席の足元を広くとり居住性を高めるほか、荷室に荷物を積む際や、前席から後席に座るお子さんのお世話をするときには前に出すなど、状況に応じてさまざまなアレンジができます。
また助手席は、運転席側肩口に背もたれを前に倒せるレバーを備えるなど、操作性も良好です。
さらに、室内の低床設計と650mmの開口部を備える後席両側スライドドアによる良好な乗降性。スライドドアの大開口は、自転車などの大きな荷物の出し入れにも重宝します。
高速道路を頻繁に使うのならターボ車で「プロパイロット」搭載車がベスト

搭載されるパワートレインは、三菱 ekワゴン/ekクロスと同様のBR06型直列3気筒のNAとターボで、いずれも「スマートシンプルハイブリッド」と呼ばれるマイルドハイブリッドです。
街乗り中心であればNA車でも不足を抱かせませんが、高速道路や多人数乗車の頻度が多いようならターボ車の力強い走りが頼りになります。
4WDも設定されていますので、降雪地域などのニーズにも応えます。
3代目で新たにミリ波レーダーを採用したプロパイロットは、アダプティブクルーズコントロール(渋滞時のストップ&ゴーでの車間距離保持)や車線維持機能などが盛り込まれています。
高速道路を頻繁に使うのなら「プロパイロットエディション」を選択するのがベストチョイスでしょう。

いっぽう街乗り中心でプロパイロットはほとんど使わないのであれば、「X」「Xターボ」でも十分です。
オートエアコン、スライドドアオートクロージャー(両側)、プッシュエンジンスターター、インテリジェントキーなど、現在の必須装備が標準化されています。
上位グレードの「ハイウェイスターX」を選択すれば、プラズマクラスター技術搭載リヤシーリングファン、LEDフォグランプ、SOSコール、ロードリミッター付プリテンショナーシートベルト(後席)、パーソナルテーブル(後席)などの快適&安全装備が充実します。
また最上級の「G」系グレードでは、合皮のシートやドアトリムクロスなど、質感の高さを享受できます。
いっぽう最廉価の「S」グレードは、サイドターンランプ付電動格納式リモコンカラードドアミラー、インテリジェント・アラウンドビューモニター、IRカット&スーパーUVカットグリーンガラス(フロント)、プッシュエンジンスターター、インテリジェントキー、オートエアコン、日産オリジナルナビ取付パッケージなどが未設定。
これらの装備が不要であれば、選択肢に入れてもいいでしょう。
現行型の中古車は未使用車や航続距離の短い個体も多い

現行型ルークスもいわゆる未使用車や航続距離の短い個体も多く、こうした物件は当然ながらグレードやオプションの有無などによって値付けが左右されています。
新車選びと同じように、必要な装備や使い方を吟味して選択したいところです。
逆に走行距離を重ねた個体は、グレードの差よりも車両の状態で価格が左右される傾向にあります。