軽ナンバーワン人気のN-BOXと、広い荷室が魅力N-VAN。維持費で選ぶならどっち?
日本で一番売れているホンダ N-BOXと、N-VAN。いわゆる兄弟車で、よく似た2台ですが、N-BOXは5ナンバー登録の乗用車、N-VANは4ナンバー登録の商用車(貨物自動車)という違いがあります。
この違いは、維持費に影響があるのか無いのか。そんな2台の維持費にフォーカスして徹底比較してみましょう。
税金などの固定費は、N-VANのほうが安い?
N-BOXもN-VANも、同じホンダの軽自動車なので、税金関係も同じように思われる方が多いかもしれません。
けれど細かく見ていくと、N-BOXは乗用車登録、N-VANは商用車登録という違いから、納める税金が変わってきます。
自動車税(軽自動車税)
N-BOX、N-VANをふくむホンダのNシリーズは、いずれも軽自動車で、毎年納める自動車税は軽自動車税になります。
毎年4月1日時点で軽自動車の所有者等(納税義務者)へ、「使用の本拠の位置」となっている市区町村から課税される地方税です。
金額は、乗用車登録のN-BOXは1万800円、NーVANは自家用貨物車登録で5000円。事業用の貨物軽自動車(黒ナンバー)になると年間3,800円です。
5月ごろに納税通知書が届き、5月31日(土日が絡む場合は翌月)までに一括で納めなければなりません。
重量税
車検の際に支払う費用も変わってきます。最初の車検は通常、新車購入から3年後ですが、軽貨物車の場合は最初の車検が2年後になります。以降は、どちらも2年毎の車検になります。
重量税は、車検の有効期間ぶんを前払いします。重量税と言いながら、軽自動車の場合は重量に関係なく一律です。
N-BOXは、新車登録時(3年ぶん)が9900円、以降は2年毎にエコカー減税対象車が5000円、それ以外は6600円です。
いっぽうN-VANは、新車登録時(2年ぶん)にエコカー減税が適用されて3700円。以降は2年毎に5000円(エコカー減税対象車)です。
新車登録時の重量税を1年ぶんで計算すると、N-BOXは4950円、N-VANは1850円。最初の車検以降は、エコカー減税対象車であれば同じ、減税対象以外のN-BOXが1600円高くなります。
自賠責保険
車検毎に加入する自賠責保険料は、N-BOXが新車登録時の2万4010円(37ヶ月)で、その後は2年ごとの車検に1万8040円(25か月)。
N-VANは、最初の車検が2年後なので1万8040円(25ヶ月)。
1年ぶんでみれば、N-BOXもN-VANも変わりがありません。
車検費用
車検の整備費用は2.5万円から5万円ほどで、同じ店舗であれば5ナンバーでも4ナンバーでも変わりありません。この他に法定費用が発生します。
ディーラー、街の整備工場、スタンド、カー用品店では、金額が変わってきますので、自分に合った工場なりディーラーなりを探すと良いでしょう。
ただし、最初の車検などでは、ディーラーで受けないと延長保証が受けられないこともありますので、慎重に対応する必要があります。
燃費はN-BOXが有利?
日々のランニングコストで、いちばん気になるのが燃費です。
N-BOXとN‐VAN、それぞれNAエンジン車とターボ(FF)車のカタログ燃費(WLTCモード)を比較してみます。
現在、新車で販売されているN-BOXは、2023年にデビューした3代目(JF5/6型)で、燃費はNA車が21.6km/L、ターボ車は20.2〜20.3km/L。2026年のマイナーチェンジ以降は、NA車が21.2〜21.6km/L、ターボ車は20.0〜20.2km/Lとなっています。
対するN-VANは、2代目N-BOXのプラットフォームを使い2018年にデビュー。N-BOXと同型のエンジンを搭載していますが、燃費はNA車が18.8km/L、ターボ車は18.2km/Lです。
年間走行距離を1万キロとした場合、使用するガソリンの量は、N-BOX(マイナーチェンジ前)のNA車が約463リッター、ターボ車は約493リッター。
N-VANは、NA車が約532リッター、ターボ車は約549リッターになります。
これらをもとに年間の燃料費(169.5円/L)を計算すると、N-BOXのNA車は約7万8478円、ターボ車が約8万3563円。
N-VANは、NA車が約9万174円、ターボ車が約9万3055円。
差額は、NA車で1万1696円、ターボ車では9492円となり、ひと月あたりでは、NA車なら974円、ターボ車は791円、それぞれN-BOXのほうが安くなります。
1000円以下なので、それほどのインパクトはありませんが、ランチ1回分と考えるとまあまあの金額ですよね。
※ガソリン価格は2026年6月の経産省発表『給油所小売価格調査』による
https://www.enecho.meti.go.jp/statistics/petroleum_and_lpgas/pl007/results.html
任意保険
任意保険ですが、運転者の条件によって変わってきますが、4ナンバーモデルのほうが保険料が高くなる傾向にありますので、事前に見積もりをとって検討しましょう。
ちなみに、某保険会社のネットシミュレーションでは、41歳、車両保険なし、8等級、ブルー免許、本人限定(35歳以上補償)という条件で調べたところ、N-BOXのエコノミープランは5万8476円、N-VANでは7万9944円という結果。
商用車のN-VANのほうが掛け金が高くなります。
どちらがお得?
N-VANとN-BOXはのランニングコストをおさらいしてみると、年間の燃料費はN-BOXが1万円以上安く、任意保険もN-BOXのほうが安価。N-VANは、毎年の軽自動車税が安くなりますが、その差額は2万円〜3万円。
この数字だけ見ると「やっぱりN-BOXだな」となりますが、それはちょっとだけ早計です。
N-VANは、ダイブダウン機構付きの助手席&リアシートによって、フロントからリアエンドまで段差のないフラットな荷室として使うことが可能。自転車や長尺物はもちろん、サーフボードや250ccのオフロードバイクなど、抜群の積載性が魅力。
フラットな床面は、車中泊もしやすくソロキャンプにもおすすめです。
さらにBピラーを内蔵した助手席側スライドドア(ドアアインピラー構造)や、室内に配置されたユーティリティナットやタイダウンフックにより、室内の拡張性や利便性といったポイントでは一枚上手です。
単純比較ならN-BOX、N-VANにはお金で買えない価値がある?
どちらも見た目はハイトな軽自動車ですが、「家族を乗せて快適に移動したい」なら室内の質感が高く居住性や静粛性にも優れるN-BOXがおすすめ。
反対に「アウトドアレジャーを家族で楽しんだり、サーフィンや自転車、バイクなど趣味の相棒」なら、ユーティリティ性に優れるN-VANがおすすめ。拡張性の高さは、年間維持費の差額を補ってもあまりあるでしょう。
普通車を超えたクオリティの室内と、最新の安全技術が自慢のN-BOXに対し、拡張性や利便性が魅力のN-VAN。愛車の使い方やライフスタイルにマッチしているのはどちらですか?
































