中古で3代目エクストレイル(T32型)を買うならこの年式がオススメ!

日産 エクストレイルは2022年に4代目がデビューしたことで、先代の3代目(T32型)エクストレイルが中古で狙いやすくなっています。
2013年から約10年に渡って販売されたロングセラーの3代目エクストレイルは、ガソリンエンジン、ハイブリッド(2列のみ)のパワートレーンに加えて、ガソリンエンジン車には2列仕様と3列仕様を設定。
そのなかでも、いま狙い目のおすすめモデルについて解説します。
モノコックボディを使いながらタフな悪路にも対応するSUVが増えています。
なかでも2000年に発売された日産 エクストレイルは、それまで乗用車の延長にあったモノコックSUVのイメージを変えたことでも注目に値するモデルでした。
その後、正常進化したエクストレイルは2022年に4代目(T33型)がデビューしたことで、先代の3代目(T32型)エクストレイルが中古で狙いやすくなっています。
ガソリンエンジン車、ハイブリッド(2列のみ)に加えて、ガソリンエンジン車には2列仕様と3列仕様を設定している3代目のおすすめ年式について解説します。
日産エクストレイルとは?

初代エクストレイル(T30型)は、モノコックボディを採用するSUVとして登場。それまでラダーフレームを採用するオフロード系SUV(オフロード四駆)が主役を張っていた悪路走破性の高さをCMで打ち出していました。
X-TRAILの車名は、X-trem(=extreme)sportsの頭文字である”X”と、足跡や小道、オフロードなどを意味する”TRAIL”の組み合わせによる造語です。
スノーボードやスケートボード、MTBなどの、”Xスポーツ”といわれる若者を中心とした過激で、離れ業も含まれるスポーツのアシとして使える高い悪路走破性や機動力をアピールしたエクストレイルは、誕生後間もなくヒットモデルになり、2001年から2010年までSUVの販売ランキングで1位を獲得しています。

実際には4WDのほか、FFも設定していて、各種アウトドアアクティビティやスポーツの相棒として使うだけでなく、タウンユースも想定していて、現在のSUVブームを牽引してきた存在ともいえるでしょう。
日本では、公道であればモノコックボディでも多くのニーズを満たしてくれるのが現状です。
また、2007年登場の2代目(T31型)は、防水シートやラゲッジ(ユーティリティの高さも自慢)が設定されたほか、世界初のクリーンディーゼルエンジンを設定し、360Nmの最大トルクは、GT-Rのそれを上回るという謳い文句もありました。
この2代目のディーゼルエンジン車は、ラインナップが3代目に移行してもしばらく継続販売されました。

2013年に発売された3代目エクストレイル(T32型)はガソリン車を中心に、ハイブリッド車が2015年に追加されています。
注目は、2017年のマイナーチェンジでセレナに続き「プロパイロット」が設定された点で、ロングドライブなどでのドライバーをサポート。
また、初代から引き継がれたラゲッジスペースを中心とした使い勝手の高さも見逃せません。
565Lというクラストップレベルの荷室容量(2列シート/ガソリンエンジン車)に加えて、2枚のボードで間仕切りできる防水フレキシブルラゲッジ、先述した防水シートなどにより、アウトドアやスポーツなどの趣味を持つ人や小さな子どもがいるファミリーユースにもマッチします。

またガソリンエンジン車には、通常の2列シート5人乗りのほかに3列シート7人乗りを設定しているのもこのクラスではユニークな点です。
このサードシートは、乗降性も含めると非常用、短時間用の域を出ないものの、いざというときに7人乗りが必要というニーズに応えてくれます。
常用はしないけれど、ジュニアシートを卒業したお子さんや小柄な人が乗るエマージェンシーシートと割り切れば価値を見いだせそう。
いっぽうで、サードシートの床下格納などの操作の手間も考えると、積載性重視であれば2列シート仕様のほうが当然ながら性能は上回ります。
サードシートに年に1度座るか座らないかといった程度であれば、2列シート車のほうが断然オススメです。
こうした年に数回程度の非常時に備えるのであれば、他の代替え手段を考えたほうが無難です。

ガソリンエンジン車とハイブリッドで迷った場合は、年間の航続距離などの使い方を見極める必要はもちろんあります。
ただし、ガソリンエンジン車のJC08モード燃費は13.2km/L(2WD)、ハイブリッド仕様は15.0km/L(2WD)と思ったよりも差は少なく、運転のやり方などでその差は縮まる可能性もありそうです。
これであれば、重量が重くなるハイブリッドを選ぶよりもイニシャルコストを抑えられるガソリンエンジン車の方がオススメです。

ただし、ハイブリッドも乗って見ると、スムーズな走りや静粛性の高さも備えていて、バッテリー残量が多ければ、低速時にモーター走行にも対応します。
ストップ&ゴーの多い街中を中心に乗る機会が多いのであればメリットをより享受できます。
また、駆動方式はFFとインテリジェント4×4の4WDがあり、4WDはスタンバイ式ですが、雪上などの冬道でも高い走破性と安定性を実感できます。
降雪地域の方や頻繁にウインタースポーツを楽しむのであれば4WDをぜひ選択したいところ。
逆に、非降雪地域でキャンプに出かける程度であれば燃費のいいFFを推奨します。
「2017年のマイナーチェンジ以降のモデル」がオススメ

中古でエクストレイルを購入するなら、2017年のマイナーチェンジでオプション設定された「プロパイロット」搭載車がオススメです。
高速道路を中心としたロングドライブでドライバーをサポートしてくれる同機能は、一度使うとありがたみを実感できます。
2WDか4WDか、2列シートか3列仕様か、ガソリンエンジン車かハイブリッドを選ぶかは、先述したとおりです。
そのほか、タフなデザインが際立つ特別仕様車の「エクストリーマーX」やスポーティな「NISMO」、大人のドレスアップが魅力の「AUTECH」も設定されています。
防水シートは設定されませんが、上質なインテリアを重視するなら「レザーエディション」という選択肢もあります。

3代目となる現行エクストレイルは、2013年から2022年まで10年に渡って販売されたロングセラーモデルなので、そのぶんタマ数が多く、選択肢も豊富に揃っています。
距離を重ねた個体も多くありますが、登録未使用車や走行距離が短い物件も見受けられます。
2017年マイナーチェンジ以降で「プロパイロット」搭載車であれば、比較的程度の良い車両に出会えそうです。
ウインタースポーツなどのアウトドアなどの趣味を持つ方は、4WDを選択して使い倒す。これがエクストレイルの旨味をもっとも味わえると思います。