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売れ筋ミドルクラスSUVのライバル。現行ハリアーとエクストレイルを徹底比較

トヨタ ハリアー (80系)

アウトドアで使える道具路線で進化してきた日産 エクストレイルですが、2022年のフルモデルチェンジで高級路線へとシフト。

高級クロスオーバーSUV路線を牽引してきたトヨタ ハリアーと、価格なども近いミドルサイズSUVとして相まみえることになりました。

結果、ユーザーはどちらを購入すれば良いのか悩ましいことに…そんな2台をあらためて比較してみましょう。

Chapter
ほぼ同じボディサイズながら実用性で大きく差を開けられたハリアー
パワートレインが選べるハリアー、e-POWER専用車のエクストレイル
先進安全性能ではエクストレイルがややリード
維持費で有利なエクストレイルとリセールが期待できるハリアー

ほぼ同じボディサイズながら実用性で大きく差を開けられたハリアー

日産 エクストレイル X e-4ORCE エクストリーマーX

まず両車のボディサイズですが、日産 エクストレイルは全長4,660mm×全幅1,840mm×全高1,740mmでホイールベースは2,705mmハリアーは全長4,740mm×全幅1,855mm×全高1,660mmでホイールベースは2,695mm。

ハリアーに比べて全長が短いエクストレイルですが、全高とホイールベースで勝っており、セカンドシートの足元もエクストレイルのほうが広く感じられます。

乗車定員は、エクストレイルが7名または5名、ハリアーは5名。あくまでもエマージェンシー的なものですが、エクストレイルは3列シート車も選べます

トヨタ ハリアー (80系)

ラゲッジ容量は、エクストレイルが575L(7人乗りは140L)ハリアーはハイブリッド、ガソリン車ともに409L(PHEVは408L)と大きな差があります。

これはハリアーがスタイリングを優先したためで、反対にエクストレイルは3列目シートの居住性まで考えた結果、ラゲッジルームも広く大きく、5人乗りでは9.5インチサイズのゴルフバックを4個積載することができます。

ちなみに、エクストレイルの7人乗りのサードシートを倒した際の容量は445Lで、こちらもハリアーより大きくなっています。

容量だけでみるとエクストレイルが優勢ですが、それだけで選べないのが車。積載性や空間の取り方、床面までの地上高など、気になる要素は自分の目で確認しましょう。

パワートレインが選べるハリアー、e-POWER専用車のエクストレイル

日産 エクストレイル X e-4ORCE エクストリーマーX

パワートレインは、エクストレイルが1.5L VC(バリアブル・コンプレッション)ターボエンジンを使ったシリーズハイブリッドのe-POWER。VCターボのスペックは最高出力106kW(144PS)、最大トルク250Nmです。

コンロッドに替えてマルチリンク機構でクランクシャフトを回転させる構造のVCターボは、作動中に圧縮比を変えること(通常エンジンの圧縮比は固定です)で、低燃費と高性能、さらに静粛性を兼ね備える理想のエンジンといわれます。

駆動は、フロントに最高出力150kW(204PS)、最大トルク330Nmの電気モーターを備えるFFの2WD と、それに最高出力100kW(136PS)、最大トルク195Nmのリアモーターを追加した4WDの「e-4ORCE」の2つで、燃費(WTLCモード)は、2WD車が19.7km/L、4WD車は18.4km/Lを実現しました。

4WDのe-4ORCEは、前後モーターにくわえて左右のブレーキを統合して制御することで、4輪の駆動力をコントロールするシステムで、雪道やオフロードにも適応します。

エクストレイルでは発電のみに用いられるVCターボですが、海外にはメインのパワーユニットとして採用しているモデルもあるので、日本向けにラインナップにくわえほしいところです。

トヨタ ハリアー (80系)

いっぽうハリアーは、2.0Lガソリンエンジンハイブリッド(THSⅡ)PHEVと、ユーザーの予算と好みに応じて選べます。

2.0Lエンジンは、最高出力126kW(171PS)、最大トルク207Nmを発生し、燃費は14.7km/L〜15.4km/L

ハイブリッドの2WD(FF)は、最高出力131kW(178PS)、最大トルク221Nmの2.5Lエンジンと、最高出力88kW(120PS)、最大トルク202Nmの電気モーターを組み合わせでシステム出力は160kW(218PS)、燃費は22.3km/L。

4WDのE-Fourは、リアに最高出力40kW(54PS)、最大トルク121Nmのモーターを組み合わせでシステム出力163kW(222PS)、燃費は21.6km/L

PHEVは、ハイブリッドと同じ構成ながら、エンジン、モーターともに出力をアップし、システム出力225kW(306PS)で、燃費は20.5km/Lです。

駆動方式は、PHEVが4WD専用になるほかは、FFと4WDが用意されます。

ガソリンモデルは燃費で劣りますが、車両本体価格と使用環境、年間の走行距離などを加味した場合、こちらのほうがお得だったという場合もありますので、ライフスタイルを含めたトータルで考えることが、ベストな1台に出会うポイントになります。

先進安全性能ではエクストレイルがややリード

日産 エクストレイル X e-4ORCE エクストリーマーX

エクストレイルには日産のお家芸である「プロパイロット(ナビリンク機能付き)」と、「360°セーフティアシスト」を搭載します。

プロパイロットは、純正のNissanConnectナビゲーションシステムと連動して、これまで以上の自動運転を実現するとともに、駐車をサポートするパーキングアシストが内蔵されます、

トヨタ ハリアー (80系)

ハリアーには、「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」が装備されます。

全車速追従機能付きのレーダークルーズコントロールやレーントレーシングアシストを内蔵しますが、パーキングアシストやアドバンスドライブといったトヨタチームメイトは未装着です。

予防安全装置を検討する場合は最新モデルが最良になっていますので、中古車購入の場合はどのような装備が搭載されているか、バージョンアップ後のモデルかなど詳しい情報を手に入れることもポイントになりそうです。

維持費で有利なエクストレイルとリセールが期待できるハリアー

日産 エクストレイル X e-4ORCE エクストリーマーX

2024年12月現在のそれぞれの車両本体価格は、エクストレイルが360万1400円〜533万2800円。

ハリアーは、ガソリンモデルが312万8000円〜453万8000円、ハイブリッドは411万9000円〜514万8000円、PHEVは620万円という構成です。

中古車は、まだ1度目の車検を迎えていないエクストレイルは320万円あたりがスタートで、e-4ORCEのXグレードで330万円台から見つけることができます。

いっぽうハリアーは、ガソリンモデルが250万円、ハイブリッドは270万円あたりから狙えますが、走行距離はそれなり。5万キロ未満の個体を狙うなら、プラス30万円は覚悟したいところです。

トヨタ ハリアー (80系)

ミドルサイズSUVとしてはどちらも魅力的ですが、エンジン排気量が1.5L のエクストレイルの場合、ガソリンモデルで2.0L、ハイブリッドは2.5Lとなるハリアーに比べて、毎年の自動税を抑えることができるというメリットがあります。

反対に手放すときのリセールは、いまだに新車を購入するか中古を購入するか迷うようなプライスがついているハリアーが上になります。

車選びドットコムマガジン編集部

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