200万円あればハイブリッドのミニバンも選べる!編集部おすすめの7台を徹底解説

人も荷物も多く乗せられるので、ファミリーカーの定番車種となったミニバン。200万円台の予算があると、高年式の状態いいミニバンもよりどりみどりです。
ただし車体が重く、さらに多人数で乗車する機会の多いミニバンは、燃費が悪いということがネックです。
そんな燃費が気になるという方には、ハイブリッドのミニバンがおすすめ。編集部がよりすぐった7台を紹介します。
状態のいい中古ミニバンが選べる

現在の日本でファミリーカーの定番といえば、ミニバンをおいてほかにはありません。
4人以上の家族の場合、人はもちろん荷物をたくさん載せることができるので、ワゴンやSUVよりもミニバンを選ぶというファミリーが多いようです。
とくに小さいお子様のいるご家庭には、スライドドアはドアを開けたときに人やとなりの車にぶつけるという事故を減らすことができます。
各自動車メーカーが力を入れているカテゴリーだけに、大小さまざまなミニバンが販売され、中古車市場にも数多くのミニバンが流れていますが、気になるのは燃費性能です。
どうしても車重が重くなるミニバンは、他のボディスタイルに比べて燃費の面では劣ってしまうことも事実。そこでここでは、おサイフに優しいハイブリッドシステムを積んだミニバンをピックアップしました。
200万円台の予算があれば、ハイブリッドを積んだミニバンが選択肢に入ってきます。
200万円台で買えるおすすめハイブリッドミニバン7選
ミニバン売上げナンバーワンの実力:日産 セレナ(C27)

日産 セレナは、2022年発売の現行型C28が中古車市場に流れ始めたことで、先代(C27型)の中古価格がこなれてきています。
先代(C27型)セレナには、減速時のエネルギーを利用してバッテリーに蓄えた電力を、加速時の駆動力やアイドリングストップ、電装品などに利用するS‐HYBRID(Sグレードを除くすべてのガソリン車)と、2018年に追加されたシリーズ式ハイブリッドのe-POWERがあります。
どちらも200万円台で狙えますが、e-POWERに関しては年式新しいこともあり、走行距離の少ない個体は、ほとんど200万円台後半の値付け。余裕をもって狙うなら、ガソリンのS‐HYBRIDがおすすめです。
2019年のマイナーチェンジ前が多くなっていますが、後期モデルも徐々に増えている印象。人気の高い「ハイウェイスターV」も200万円台前半から狙えます。
また汚れが落としやすく非常に使い勝手が良いネオソフィール防水シートがオプション装備されている車両は、お子さんやペットを乗せる機会が多い方には重宝するでしょう。
また、人気のプロパイロットは、「セーフティパックB」が選択されている車両である必要があります。購入時には、販売店で装備の有無をしっかり確認してください。
コンパクトなのに7人が乗れる:ホンダ フリード(GB系)

5ナンバーサイズで人気のホンダ フリードのハイブリッドモデルは、2016年から2024年まで生産された先代のGB系が200万円以下で購入可能です。
現行型の4代目(GT系)フリードは、2024年にデビューしたばかりで、中古で見つかっても200万円台後半。手ごろな価格で購入するには、もう少し時間がかかりそうです。
先代フリード ハイブリッドのパワートレインは、1.5Lエンジンに1モーター内蔵DCTのSPORT HYBRID i-DCDで、FFと4WDを用意。FFのWLTCモード燃費は20.9km/Lを実現しています。
室内は、フリードが3列シートで6人または7人乗り、フリード+は2列シートで荷室を広くとった5人乗りの仕様。
スタイリングは標準ボディのほか、ルーフレール、サイドシルバーガーニッシュ、前後ロアスポイラー、専用デザインのグリルが装備され、キャンプやウィンタースポーツ、マリンスポーツなどのシーンで映えるSUV風味のクロスターと、専用エアロデザインをまとったモデューロXがラインナップされていました。
クロスター、モデューロXともに販売台数が少ないため、中古物件も少なめですが、いずれも200万円台で十分に狙えます。
トレッキングシューズをモチーフにしたエクステリア:トヨタ シエンタ(170系)

トヨタの人気ミニバン、シエンタは、先代の2代目(170系)が200万円台で購入可能です。
トレッキングシューズをモチーフにしたエクステリアが特徴的な2代目シエンタは、現行シエンタのファニーなデザインに馴染めないという人たちからも支持を集めており、比較的高値で安定しています。
おすすめのグレードは、2021年に販売された特別仕様車「Safety Edition 2(セーフティエディション2)」。
「G/FUNBASE G」をベースに、ブラックアウトされたホイールキャップとミラー、オートライトにより精悍な印象のエクステリアと、ブラックで加飾されたインテリア。
パーキングサポートブレーキや後方映像を表示して車庫入れをサポートするナビレディパッケージが装備されています。
スライドドアは不要という方におすすめ:トヨタ プリウスα(30系)

トヨタ プリウスαは、3代目(30系)プリウスの派生モデルです。
空力を考慮したスタイリングの欠点である、ラゲッジ容量が小さくリアシートも狭いというデメリットを解消するため、燃費は多少犠牲になっても多人数乗車が可能で積載量も多いプリウスとして登場しました。
ボディサイズは、全長4,615mm×全幅1,775mm×全高1,575mm(2011年デビュー当時)に、ホイールベース2,780mm。
ノーマルのプリウスよりも全長で115mm、ホイールベースは80mm伸ばされ、室内は3列シートの7人乗りとしています。
搭載されるハイブリッドシステムは30系プリウスと同様ですが、重量増を補うためバッテリーをリチウムイオンに変更しています。
グレードは、「S」「G」を基本に、17インチアルミホイール、前後スポイラーなどを標準装着した「ツーリングセレクション」と、Sグレードには廉価版の「 L-セレクション」も用意されました。
また外装の専用パーツをはじめ、ボディ補強のブレース、チューニングをされたローダウンサスペンションなどを装備する「Gz」や「GRスポーツ」も存在していて、こちらも200万円台で購入できます。
販売は2011年から2021年と長く、初期モデルであれば100万円前後で購入可能。気になる燃費はWLTCモードで20.7km/Lを実現しています。
ガソリン価格高騰のいま、リーズナブルに乗り換えられ、ガソリンの節約にもなるかもしれません。
煌シリーズが人気のミドルクラスミニバン:トヨタ ヴォクシー HV(80系)

トヨタ ヴォクシーは、先代モデルである80系が200万円台で購入できます。
80系は2014年の発表で、2017年にマイナーチェンジ。その前後で顔つきは大きく変わります。
人気の煌(きらめき)シリーズは、マイナーチェンジ前後で揃っていますが、200万円台で狙えるのはマイナーチェンジ前の前期モデル。
最終モデルとなる「煌Ⅲ」に関しては、200万円台後半のプライスを覚悟しなければなりません。
ただし人気グレードゆえに過走行ぎみの個体が多くなっているので、車体の程度で選ぶなら「煌」系は選択肢から外したほうが得策かもしれません。
またハイブリッドモデルで気をつけなければならないのは、ツインムーンルーフの設定がないこと。また、電動スライドドアは片側が標準で、両側電動スライドドアはメーカーオプションになっています。
ホンダのフラッグシップミニバン:ホンダ オデッセイ

ホンダのフラッグシップミニバンのオデッセイは、現行型のRC系が200万円台で狙えます。RC系のデビューは2013年ですが、ハイブリッドモデルは2016年に追加されたばかりで、比較的新しい個体が中心です。
ホンダミニバンの美点である超低床プラットフォームにより全高を1.7m以下に抑えた低く構えたスタイリングが特徴の現行型オデッセイの室内は、2列目にキャプテンシートを装備した7人乗りと、ベンチシートの8人乗りを用意。
ライバルよりも若干低い室内高(1,325mm)ながら、2、3列目のヘッドクリアランスはラージクラスミニバンと同等のゆとりを確保するとともに、多彩なシートアレンジでさまざまな使用に対応します。
搭載されるハイブリッドシステムは、2モーターハイブリッドシステムのSPORT HYBRID i-MMD。
PCUやリチウムイオンバッテリーの小型化で、室内の広さを犠牲にすることなく、20.8km/h(WLTCモード)の低燃費を実現しています。
1クラス上級を狙ったミドルクラスミニバン:トヨタ エスクァイア HV

前出の80系ヴォクシー/ノアと同様のプラットフォームを用いて、2014年10月にデビューしたトヨタ エスクァイア。
ヴォクシー/ノアにくらべて、上質感と上級感、高級感を高めたパッケージが特徴で、ボディは5ナンバーサイズのみ。エアロ仕様の設定はありませんでした。
外観は、アンダーグリルまで伸びる大きなフロントグリルとメッキ加飾のバーと、奥行きのあるフォグランプカバーにより堂々としたフロントフェイスをはじめ、再度のステンレスベルトモールとメッキ加飾のドアハンドル、リアのメッキ加飾などで高級感を演出。
室内もピアノブラックのエアコンパネルや、各部の金属加飾やステッチ処理などにより上質感を高めています。
ハイブリッドのパワートレインは、80系ヴォクシー/ノアと共通の1.8Lアトキンソンサイクルエンジンをベースにするリダクション機構付きTHS Ⅱを搭載し、WLTCモード燃費は19.8km/L(2WD)を達成しています。
2017年にマイナーチェンジを受けたほか、2019年には衝突回避支援パッケージToyota Safety Senseに、昼間の歩行者も検知対象に加えたプリクラッシュセーフティ(レーザーレーダー+単眼カメラ)を採用。
安全性を優先するなら、2019年以降のToyota Safety Sense搭載車を選びたいところです。
中古車を選ぶときに注意したいこと

中古車購入時に見落としがちなのがカーナビの状態確認。「カーナビ装着済み」と記載されていると安心して確認を怠ってしまいますが、よく見ると地図の更新ができない古い機種の場合があります。
最新の地図や、Apple CarPlay/Android Autoなどの機能を求める場合は、装着されているナビの機種を事前に確認することも重要です。
またその他のオプション装備に関しても、個体ごとに装備や仕様が変わるため注意が必要。
理想とするオプションやボディカラーを備えた車両を見つけるのは、宝探しに近いもの。そのためボディカラーやオプション装備に関しては、優先順位をつけてクルマ選びをすることが、ベストな物件に近づくコツでもあるのです。
ファミリーユースでメリットが多いハイブリッドミニバン

メーカー別に車種をあげれば、トヨタ ヴォクシー、ノア、日産自動車はセレナ、ホンダはフリードあたりが、代表的車種と言っていいでしょう。
車種にもよりますが、走行距離が3〜5万キロ程度、年式では3年落ち程度の比較的新しい個体も選ぶことができます。
ガソリン価格が高騰している昨今、燃費の悪さが気になるミニバンですが、ハイブリッドであれば家計の助けにもなりますし、電気モーターの低速で最大トルクを発生する特性は、どうしても車重が重くなりがちなミニバンにはおすすめのシステムです。
後部座席の乗り心地もポイントになりますので、車種を選ぶときは、運転する方だけではなく、ご家族と一緒に見に行くといいでしょう。