フィット(ホンダ) モデルチェンジ情報

フィットはホンダの乗用車では最も小型な車種で、トヨタのヴィッツ、日産のマーチと並び日本のコンパクトカーを代表する車種です。この3車種は日本のコンパクトカー御三家とも称せられました。
フィットは、ホンダ独自技術のセンタータンクレイアウトを採用してきました。そのおかげでコンパクトカーながら広い室内空間を実現し、また、同じ時期に販売されていた小型車の中でも燃費性能が優秀だったことから、非常に人気を博し年間販売台数トップとなったこともある車です。
2010年にはハイブリッド車も登場して燃費性能に磨きがかかり、2020年には4代目フィットが発売開始。
現在も競争の厳しいコンパクトカーカテゴリでも代表的な人気車種となっています。
- Chapter
- モデルチェンジの歴史・略年表
- 初代GD1/2/3/4型(2001年〜2007年)
- 2代目GE6/7/8/9型(2007年〜2013年)
- 3代目GK3/4/5/6型(2013年〜2020年)
- 4代目GR1/2/3/4/5/6/7/8型(2020年〜)
- 競合車との比較
- 今後のフルモデルチェンジ予定
- まとめ
モデルチェンジの歴史・略年表

2001年 | 初代発売 |
---|---|
2004年 | マイナーチェンジ |
2005年 | マイナーチェンジ |
2007年 | フルモデルチェンジ 2代目発売 |
2010年 | マイナーチェンジ |
2012年 | マイナーチェンジ |
2013年 | フルモデルチェンジ 3代目発売 |
2017年 | マイナーチェンジ |
2020年 | フルモデルチェンジ 4代目発売 |
初代GD1/2/3/4型(2001年〜2007年)

2001年に発売が開始されました。
同じ価格帯のコンパクトカーの中では抜きんでた室内の広さ、優れた走行性と高い燃費性能で、「コンパクトカーのお手本」とも言われました。
外観
初代フィットの全長×全幅×全高は、3830〜3850×1675×1525〜1555mm。
プラットフォームにグローバルに販売されるホンダの小型車に採用されている「グローバルスモールプラットフォーム」が採用されています。
走行性能/燃費性能
当初は1.3リッターガソリンエンジンのL13A型搭載車のみでしたが、後に1.5リッターガソリンエンジンのL15A型エンジン搭載車も登場しました。
最高出力 | 最大トルク | 燃費性能 | |
---|---|---|---|
1.3Lガソリンエンジン車 | 63Kw | 119Nm | 23Km/L |
1.5Lガソリンエンジン車 | 81Kw | 143Nm | 20Km/L |
マイナーチェンジ(前/後の変化について)
2004年のマイナーチェンジでは、バンパーやフロントグリルを変更し、LEDブレーキランプおよびテールランプ(全車)、LEDドアミラーウインカー(一部)を装備しました。
内装ではステアリングホイール、シフトノブのなどのデザインが変更された他に、メーターを一新し、1.5L車は自発光タイプとなりました。
また、エンジンなどをさらに高効率化したことで全車「平成22年度燃費基準+5%」を達成しました。
このとき、グレードの構成の変更があり、1.3L車は専用エアロバンパーとサイドステップなどを装備したスポーティグレードの「S」を追加し、1.5L車は従来の「T」が廃止され、1.3L車と同じスポーティグレードの「S」、ベーシックグレードの「A」、上級グレードの「W」の3グレードとなり、「W」と「S」のFF車に5速MT仕様が追加されました。(後にAにも追加)。
また、ホンダマルチマチックS+7スピードモードはパドルシフト式に改良されました。
2005年のマイナーチェンジでは、フロントグリル、前後ランプ系周りを変更しました。
スポーティーグレードの「1.3S」・「1.5S」は、フロントディスクブレーキ径を14インチに拡大し、リアディスクブレーキ(それ以前は、1.5L FFのみメーカーオプション)と15インチアルミホイールを標準装備化するなどより差別化が図られ、4WD車が廃止された。
また、キーレスシステムが「Hondaスマートキーシステム」となり、「1.5W」に標準装備、「1.3/1.5S」と「1.3W」にオプション設定されました。
また、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」が全タイプに拡大認定されました。ボディカラーは4色が追加されました。
特別仕様車
・ウェルカムエディション(2004年)
スマートカードキーやドアミラーウインカー、エアクリーンフィルターなどの充実した装備を搭載した特別仕様車です。
・HDDナビエディション(2006年)
「1.3AU」と「1.5A」をベースに「Honda HDDインターナビシステム」を装備した特別仕様車です。
・1.3A HID エディション(2007年)
HIDヘッドライト、プライバシーガラス、マイクロアンテナを装備し、さらに2タイプ共通で電動格納式リモコンカラードドアミラー(LEDドアミラーウィンカー付)、アレルフリー高機能フィルターなども装備を機能を充実させた特別仕様車です。
・1.5A コンフォート エディション(2007年)
フルオートエアコン、イモビライザーを装備し、さらに2タイプ共通で電動格納式リモコンカラードドアミラー(LEDドアミラーウィンカー付)、アレルフリー高機能フィルターなども装備を機能を充実させた特別仕様車です。
各グレードについて
・Y(2004年から1.3Yに変更)
1.3リッターガソリン車のベーシックグレードです。2004年からグレード体系が変更になり、1.3Yという名称になりました。
・A(2004年から1.3Aと1.5A)
当初は1.3リッターガソリン車だけの標準グレードでした。ベーシックグレードのYの装備に加えAM/FMラジオ、CDドライブなどが追加されています。
プライバシーガラスとルーフセンターアンテナを搭載したFパッケージもあります。
2004年から1.5リッターガソリン車も登場し、1.3Aと1.5Aというグレード体系になりました。
・1.3AU(2006年~)
1.3Aをベースとし、プライバシーガラスや電動格納式リモコンカラードドアミラーを標準装備するなど装備内容を一部見直したグレードです。
・W(2004年から1.3Wと1.5W)
1.3リッターガソリン車の上級グレードです。S,Aではマニュアルだったエアコンがフルオートとなり、プライバシーガラスも装備されています。2004年から1.5リッターガソリン車も登場し、1.3Aと1.5Aというグレード体系になりました。
・1.5T(2001~2004年)
1.5リッターガソリン車のグレードです。2004年にグレード体系変更で、AとWにそれぞれ1.5リッター車が登場したことを受けて廃止されました。
初代フィットのグレード一覧
・フィット 2001年07月モデル
・フィット 2002年10月モデル
・フィット 2002年11月モデル
・フィット 2002年12月モデル
・フィット 2003年05月モデル
・フィット 2003年11月モデル
・フィット 2004年02月モデル
・フィット 2004年03月モデル
・フィット 2004年04月モデル
マイナーチェンジ(2014年)後
・フィット 2004年06月モデル
・フィット 2005年01月モデル
マイナーチェンジ(2015年)後
・フィット 2006年01月モデル
・フィット 2006年03月モデル
・フィット 2006年04月モデル
・フィット 2006年12月モデル