セカンドカーとして人気の13車種の維持費を比較!購入するなら中古車がおすすめ
2台目の車がほしいという場合、「どれくらい維持費がかかるのか」を気にする方も多いでしょう。車を所有する上で必要になる維持費には、税金や自動車保険料、ガソリン代や駐車場代などが含まれ、自分の支払い能力に合った車を選ぶことが重要です。
今回は、軽自動車やコンパクトカーなどセカンドカーとしての人気が高い車の維持費を紹介します。
- Chapter
- 手軽に使える!軽自動車4選
- 家族みんなで使える、コンパクトカー4選
- 趣味を楽しむならこれ!普通車4選
- 2台目に中古車を選ぶメリット
- かかる維持費を把握して理想的な2台目の車を検討しよう
手軽に使える!軽自動車4選
軽自動車は子どもの送迎や近隣の買い物に使いやすく、維持費も比較的安いため、2台目の車として女性人気が高い傾向にあります。
特にガソリン代や自動車税は、普通車に比べてはっきり違いが出てくるところでしょう。
一方、自動車保険は車種の人気度によっても価格が変動するので、コンパクトカーとそれほど大きな違いはありません。逆に少しだけ高い場合もあります。また中古車に関しても同様に、人気の車種は価格があまり下がりません。
ダイハツ・ムーヴ キャンバス
ダイハツの「ムーヴ キャンバス」の年間維持費は、2021年現在28万円程度といわれています。
まず自動車税は、軽自動車のため10,800円です。自動車の重量税も一律3,300円ですが、中古車でなく新車を購入した場合、エコカー減税が適用されます。
保険料は、自賠責の場合1年あたり13,000円、任意保険は約65,000円です。車検費用は約4万円なので、1年あたり2万円で計算しています。駐車場が10万円です。
出典:ムーヴ キャンバス|ダイハツ
ダイハツ・ミラ イース
ダイハツの「ミラ イース」の年間維持費は、35万円程度といわれています。
自動車税は、中古車でなく新車の場合ならエコカー減税が適用され、2年目から10,800円、重量税は3,700円です。
自賠責保険は1年あたり11,810円となり、任意保険は23,500円で計算しています。ガソリン代は年間1万km走行した場合、1L150円で約64,000円です。駐車場代11万円、車検代は約37,000円となります。
出典:ミラ イース|ダイハツ
スズキ・アルト
スズキの「アルト」の年間維持費は、28万円程度といわれています。
まず、ディーラーで行った場合の車検代は約57,000円です。ガソリン代は年間1万km・実燃費1l19kmで計算すると、61,000円となります。
自動車保険料は年間1万km・運転者年齢30歳以上・12等級・ゴールド免許の場合、車両保険付きで約66,000円です。ちなみに合計額には、平均的な駐車場代を含めて算出しています。
出典:アルト|スズキ
ホンダ・N-BOX
ホンダの「N-BOX」の年間維持費は、25万円程度といわれています。
まず自動車税は、排気量100ccとなるため25,000円です。中古車でなく新車の場合はエコカー減税が適用され、重量税は11,200円となります。
保険料は自賠責が1年あたり10,890円、任意保険は約66,000円です。車検費用は相場を勘案して35,000円で計算しています。ガソリン代は実燃費25.4km/lで約51,000円です。
出典:N-BOX|ホンダ
家族みんなで使える、コンパクトカー4選
普通車でも小回りが利くコンパクトカーは、普段使いから家族みんなでお出かけする際にも使える、2台目として便利な車です。
コンパクトカーは普通車の中で一番小さいことから、年間維持費は軽自動車に比べてそれほど大きくは変わりません。特徴は自動車税が30,500円程度になることと、任意保険料が軽自動車より多少高くなりやすいことです。ちなみに中古車で購入した場合は、軽自動車より割引率が大きい傾向にあります。
ホンダ・フィット
ホンダの「フィット」の年間維持費は、36万円程度といわれています。ただし年式によって違いがあるので注意してください。
まず自動車税は30,500円、重量税は約24,600円です。 保険料は、自賠責保険が約11,000円、任意保険はシミュレーションによって変動しますが、平均額の9万円で計算しています。車検費用は約45,000円、ガソリン代は燃費20.8km/lで約63,000円、駐車場代10万円です。
出典:フィット|ホンダ
ダイハツ・ブーン/トヨタ・パッソ
ダイハツの「ブーン」/トヨタの「パッソ」の年間維持費は、40万円程度といわれています。スイフトやデミオなども似た分類といえるでしょう。
ガソリン代は燃費19.6km/l・単価150円のシュミレーションで約6万円です。任意保険料は車両保険なしで、約4.5万円として計算しています。車検費用は約6万円です。合計額は、駐車場代10万円、自動車税30,500円を含めています。
出典:ブーン|ダイハツ
出典:パッソ|トヨタ
ミニ・MINI 5 DOOR
ミニの「MINI 5 DOOR」の年間維持費は、30万円程度といわれています。
まずガソリン代は約12万円、自動車税は36,000円です。さらに東京23区の月極め駐車代約55,000円がかかります。 車検代は安くて約11万円です。重量税は1年あたり12,300円となります。保険料は、自賠責が1年あたり13,000円、任意保険料は通販型のインターネット割引を利用し、約23,000円に抑えられるでしょう。
出典:MINI 5 DOOR|ミニ
スズキ・クロスビー
スズキの「クロスビー」の年間維持費は、35万円程度といわれています。
自動車税は29,500円です。ガソリン代は年間1万km・20.6km/lで約65,000円になります。駐車場は月1万円が平均なので約12万円です。
車検代は、整備代も含めて約6万円、重量税は16,400円となります。保険料は、自賠責が1年あたり約13,000円、任意保険は車両補償付きで約65,000円でしょう。
出典:クロスビー|スズキ
趣味を楽しむならこれ!普通車4選
自分の趣味を追求できる普通車は、家族で使う1台目とは用途が異なり、2台目としてプライベートなひとときを楽しみたい車です。
普通車は年間維持費がどうしても高くなるので、セカンドカー割引をはじめ、2台合わせてどれだけ費用を抑えられるかがポイントになります。
特にガソリン代や自動車保険料は、他の車種に比べて高くなりがちです。また、そもそも販売数が少ないことから、中古車でも値下がりしにくい傾向にあります。
マツダ・ロードスターRF
マツダの「ロードスターRF」の年間維持費は、47万円程度といわれています。ちなみにロードスターは、レクサスやポルシェと並ぶ人気のオープンカーです。
ガソリン代はハイオクで約10万円となります。自動車税は34,500円、重量税が24,600円です。車検代は不具合なしなら約9万円です。保険料は自賠責が1年あたり13,000円、任意保険は15等級で約85,000円かかります。駐車場代は12万円の計算です。
出典:ロードスターRF|マツダ
トヨタ・ハイラックス
トヨタの「ハイラックス」の年間維持費は、42万円程度といわれています。ハイラックスはランドクルーザーのようなSUV車同様、注目度の高い車種です。
まず自動車税は16,000円、重量税が12,300円かかります。保険料は自賠責が1年あたり24,040円、任意保険は約9万円です。車検代は約5万円で、乗用車と違って毎年必要になります。ガソリンは軽油で約106,000円、駐車場代が12万円です。
出典:ハイラックス|トヨタ
スバル・BRZ
スバルの「BRZ」の年間維持費は、42万円程度といわれています。ちなみにBRZはトヨタの86の兄弟車です。
まずガソリン代は年間1万km・ハイオクで約15万円です。自動車税は36,000円、重量税が24,600円かかります。車検代は約9万円です。保険料は自賠責が1年あたり13,000円、任意保険は15等級でも約11万円かかります。駐車場代は12万円です。
出典:BRZ|スバル
光岡・ビュート
光岡の「ビュート」の年間維持費は、42万円程度といわれています。ビュートは、コペンのようなデザイン性の高さが人気の車種です。
まず自動車税が34,500円、重量税は12,300円かかります。保険料は、自賠責が1年あたり14,000円、任意保険は約6万円です。ガソリン代は年間1万km・12.2km/lで約11万円かかります。車検代は約6万円、駐車場代は約12万円かかります。
出典:ビュート|光岡
2台目に中古車を選ぶメリット
2台目として購入するときは、中古車を選ぶのも維持費を抑える選択肢のひとつです。
中古車は購入費用が安く済ませられるので、メルセデス・ベンツの車やトヨタのセンチュリーなど、高級感ある車を検討できるメリットがあります。
また車種に加えて年式も自由に選べるため、メンテナンス代の安さを優先したいのであれば新しいタイプにするといった、自分で費用の調整が可能です。特に大学生や新卒の方は、負担が軽いのでおすすめです。
中古車なら車体価格を抑えられる
中古車であれば、新車と比較して車体価格を大幅に抑えることが可能です。
新車では手が出せないような趣味性の高い車でも、月々の負担に無理なくローンを組めるでしょう。2台とも中古車で購入すれば、当然ながら合計の購入費はぐっと安くなります。
また維持費に関しても、1台目は荷物を多く積める車、2台目は小回りが利く車にして用途を分けると、維持費を安くすることが可能です。
価格次第で環境性能割がかからない場合も
自動車を取得した際に課せられる環境性能割は、中古車の取得価格が50万円以下であれば対象外となります。ただし中古車の取得価格は、新車と算出方法が異なるので注意してください。
中古車の算出方法の特徴は、残価率があることです。残価率は車の経過年数と共に下がっていき、取得価格に影響します。ちなみに環境性能割には、燃費基準の達成度合いや燃料の種類によって、4つの区分に分類されており、高くて3%の税率です。
出典:自動車税環境性能割|東京都主税局
中古車でも基本はかかる環境性能割
中古車でも取得価格が50万円以上かかれば、環境性能割の対象です。所得価格は「課税標準基準額×残価率」で算出できます。あるいは、所得税と同様の算出方法であることから、新車価格の9割を目安にしてもそれほど違いは出ないでしょう。
ちなみに環境性能割が非課税となるのは、電気自動車・燃料電池自動車・グリーンディーゼル車、またはガソリン・ハイブリッド車で燃費達成基準+20%達成車などがあげられます。
出典:地方税制度|総務省
維持費の節約に役立つ「セカンドカー割引」
セカンドカー割引とは、2台目以降の車を新規で自動車保険に加入する際、保険料が安くなる割引です。
通常の新規契約は6等級から始まるところを、セカンドカー割引を適用すると7等級からスタートできる仕組みとなっています。
ただし、1台目が11等級であることや、所有者が個人であるという条件がいくつかあり、詳細は保険会社によって異なるので確認が必要です。ちなみに、加入する保険会社は必ず同一である必要はありませんので、好きな保険商品を選ぶことができます。
かかる維持費を把握して理想的な2台目の車を検討しよう
かかる維持費をある程度把握しておけば、2台目の車を所有することで、無理なく便利なライフスタイルを実現することが可能です。
車種によって年間維持費は大きく変わってくるので、まずはどんな車を所有したいか考えてみましょう。
こだわりのある車を2台目として検討したい場合は、中古車での購入を選択肢として入れるのがおすすめです。維持費の削減も検討しながら、理想的な2台目の車を手に入れてください。