ホンダ ステップワゴンのモデルチェンジ変遷

ホンダ ステップワゴンはミドルサイズの代表的なミニバンです。
現在は、ボクシーなスタイルに最新の安全装備を備えた6代目が販売されているステップワゴンですが、それぞれの世代に特徴がありました。
ここでは、1996年発売の初代 RF系(1/2型)から現行の6代目 RP系(6/7/8型)まで、ステップワゴンの外観・エンジン・インテリア、装備、マイナーチェンジ情報などを解説します。
- Chapter
- モデルチェンジの歴史・略年表
- 初代 RF1/2型(1996年〜2001年)
- 2代目 RF3/4/5/6/7/8型(2001年〜2005年)
- 3代目 RG1/2/3/4型(2005年〜2009年)
- 4代目 RK1/2/3/4/5/6/7型(2009年〜2015年)
- 5代目 RP1/2/3/4型(2015年〜2022年)
- 6代目 RP6 /7/8型(2022年 - )
- 競合車(トヨタ ヴォクシー)との比較
- 今後のフルモデルチェンジ予定
- 生活スタイルにマッチしたステップワゴンを選ぼう
モデルチェンジの歴史・略年表

1996年当時、日本のミニバンは商用車をベースとした運転席下にエンジンが設置されるキャブオーバータイプ(FRレイアウト)が主流でした。
そこに一石を投じることになったモデルが、ホンダ ステップワゴンです。かつての軽自動車ステップバンをそのまま大きくしたような背高スタイルにFFレイアウトを採用。比較的低価格だったこともあって人気を博しました。
その後、ミドルクラスミニバンは国内市場の主力となり、各メーカーから有力な車種がひしめくなか、ステップワゴンをときおりヒットを飛ばしながら6代目まで進化するなど、発売から25年以上が経過しても根強いファンのいる人気車種となっています。
1996年 | 初代発売 |
---|---|
1997年 | マイナーチェンジ(一部改良) |
1999年 | マイナーチェンジ |
2001年 | フルモデルチェンジ 2代目発売 |
2002年 | マイナーチェンジ(一部改良) |
2003年 | マイナーチェンジ/ステップワゴン スパーダ発売 |
2005年 | フルモデルチェンジ 3代目発売 |
2006年 | マイナーチェンジ(一部改良) |
2007年 | マイナーチェンジ/ステップワゴン スパーダ追加発売 |
2009年 | フルモデルチェンジ 4代目発売 |
2012年 | マイナーチェンジ |
2015年 | フルモデルチェンジ 5代目発売 |
2017年 | マイナーチェンジ |
2018年 | マイナーチェンジ(Modulo Xのみ) |
2022年 | フルモデルチェンジ 6代目発売 |
初代 RF1/2型(1996年〜2001年)

外観
FFレイアウトによる室内の広さや、低床設計、飾りの少ないシンプルなスタイル、幅広いグレード設定などで人気車となりました。
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
4605mm | 1695mm | 1830mm |
インテリア/装備

3列シートの8人乗りと、2列シートの5人乗りが用意され、3列シートの8人乗りは、セカンドシートが回転して3列目と対座できる回転対座シートと、2列目を前方に跳ね上げてカーゴスペースを拡大できるポップアップシートを設定。
運転席にコラムシフトATレバー、フット式パーキングブレーキを採用することで、フロント部の足もとを広く取るとともに、2列めへのウォークスルーを可能としました。
室内長 | 室内幅 | 室内高 |
---|---|---|
2730mm | 1575mm | 1335mm |
走行性能/燃費性能
エンジンはCR-Vにも搭載されていたB20B型は、2.0Lの直列4気筒DOHCエンジンです。
スペックは最高出力92Kw(125PS)、最大トルク181Nm、燃費(10・15モード)は11.2Km/Lです。
安全性能
発売当初は、価格を抑えるために運転席SRSエアバッグやABSはオプション扱いとなっていました。後に標準装備となります。
マイナーチェンジ(前/後の変化について)

1997年に最初のマイナーチェンジが行われました。
内容は、運転席・助手席SRSエアバッグシステムやABSを全車標準装備。
内装では1〜2列目シートがフルフラットに対応。チャイルドシート固定機構付き2列目シートベルトを標準装備したほか、キーレスエントリー、燃料残量警告灯なども追加され、安全面を含めた装備の充実が図られました。
1999年のマイナーチェンジでは、最高出力向上により走行性を高めるとともに、ホンダ独自のGコントロール技術による世界最高水準の新・衝突安全設計ボディを実現。エアロパーツに専用デザインのエクステリアとなった「スピーディー」グレードが追加されました。
その他標準車では、ヘッドランプが縦型4灯マルチリフレクタータイプになり、バンパーのデザイン等が変更されたことでフロントマスクを刷新。
リアはフラッシュフォルムテールゲートになり、ナンバープレートの装着位置がゲート中央から下部ガーニッシュ内へ移動。ホイールキャップやアルミホイールのデザインも変更されました。
内装では5人乗りの「N」グレードを除く全車でフロントドアライニングを布張りに変更しました。
エンジンは最高出力を99Kw(135PS)に向上。ブレーキは全車にEBD付ABSが標準装備されました。
特別仕様車
・ホワイティ(1997年)
「G」をベースにした特別仕様車「ホワイティ」を発表(1998年1月4日販売開始)。ボディカラーは名称の通り「ホワイト」のみでした。
・デラクシー(1998年)
「G」をベースにした特別仕様車です。ボディカラーは4色が設定されました。
・ウルトラ(2000年)
「デラクシー」をベースにした特別仕様車です。質感を高めたライトベージュ色の専用シート地やCD/MD一体型プレーヤー、アルミホイール、イージードアクローザーなどを特別装備しています。
・クラフティー(2000年)
「スピーディー」をベースにし、オーディオなどの装備を簡略化した、お買得な特別仕様車です。
・デラクシー2(2000年)
「デラクシー」をベースにした特別仕様車です。
・グッディー(2000年)
「G」をベースにした特別仕様車です。プライバシーガラス、電波式キーレスエントリーシステムなどを追加する一方、オーディオレス化を図ることでお買得にした車です。
各グレードについて
・N
最廉価グレードです。5名定員で、セカンドシートは回転式が選択できず、ポップアップ式のみとなります。
・G
セカンドシートが回転タイプとポップアップ式から選択できるグレードです。
・W
ツートンボディカラーやキーレスエントリー、15インチアルミなどの豪華装備を備えた上級グレードです。
・スピーディー
前後の大型バンパーやサイドスカート、専用デザインのアルミホイール、フォグライトなど採用したエクステリアに、スポーティーな内装を備えたカスタムグレードです。
初代ステップワゴンのカタログ
2代目 RF3/4/5/6/7/8型(2001年〜2005年)

外観
先代の特徴は残しつつも、プラットフォーム・ボディ・サスペンションは専用に開発。
ボディは先代・後期型での前面オフセット衝突・前面フルラップ衝突に加えて、側面衝突や後面衝突にも対応し、安全性の向上が図られています。
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
4670mm | 1695mm | 1845mm |
インテリア/装備

シフトレバーの位置が、コラムからインパネに変更。リアクーラーは全車標準装備、リアヒーターは4WD車に標準装備とされました。
2列目シートは、回転対座モードにくわえ、1列目シートを回転させ、2列目はシートバックを折りたたんでテーブルとして活用できるレストランモード、チップアップ収納してラゲッジスペースを拡大するカーゴモードを用意。
さらに1列目から3列目まで、すべてのシートにフラット機構を設けてフルフラットを可能にしています。
室内は、前モデル比で室内長を70mm、室内高を15mm、室内幅を40mmそれぞれ拡大。またステップ位置も45mm低められるなど、使い勝手、装備ともに充実が図られました。
2列シートの5人乗りグレードは廃止。
室内長 | 室内幅 | 室内高 |
---|---|---|
2800mm | 1570mm | 1350mm |
走行性能/燃費性能
エンジンは、同じ2.0Lながら可変バブルタイミング機構(VTEC)と連続可変位相機構(VTC)を組み合わせた、K20型直列4気筒DOHC i-VTECを新たに採用.
最高出力は118Kw(160PS)、最大トルクは191Nm、燃費性能は13.2Km/Lです。
※燃費は10・15モード
マイナーチェンジ(前/後の変化について)

2002年のマイナーチェンジでは、グレード体系を見直し、DとKの2つに変更。
全車、電波式キーレスエントリーシステム(アンサーバック&ウエルカムランプ&パワースライドドア開閉機能付)を標準装備。内装は木目調センターパネルとなり、質感が向上しました。
Kグレードにリアカメラ付ホンダ・DVDナビゲーションシステムを標準装備(Dはメーカーオプション)しました。
2003年のマイナーチェンジでは、精悍でスタイリッシュな印象のステップワゴン スパーダが登場。エンジンは、パワフルな2.4L DOHC i-VTECエンジン+5ATが追加されました。
標準車は、前後デザインを大幅に変更。レバーの操作で自動的にクッション部がチップアップされ、簡単にシートを前にスライドすることが出来るワンモーションウォークイン機構をそなえた2列目ベンチシートは、G、24L、スパーダS、スパーダ24Tにオプション設定されました。
専用フロントグリル、エアロフォルムバンパー等のエクステリアや黒を基調としたインテリアが特徴の「スパーダ」シリーズ(ワイドフェンダーを装着し、全幅が1.7mを超えるため、3ナンバー登録。「S」と「24T」の2タイプを設定)を追加しました。
また、24L、スパーダ24Tにはコーナリングや左右折時におけるステアリング舵角に応じてロービームの照度軸を変え夜間走行時の安全性向上に寄与するAFS(アダプティブ・フロントライティングシステム)を国産ミニバンで初めて装備しました。
インターナビ・プレミアムクラブ対応のリアカメラ付・音声認識Honda・DVDナビゲーションシステムやパワーテールゲート(「B」を除く)のオプション設定を追加し、全車に自発光式メーター(スパーダは専用色)を採用・スライドドアにパワーウィンドウを装備しました。
特別仕様車
・ドアゴン(2001年)
「D」をベースにした特別仕様車です。
・デラクシーA(2002年)
「D」をベースにした特別仕様車です。
・デラクシーN(2003年)
「D」をベースにした特別仕様車で、内外装の質感を高めるとともに装備充実を図り、お買い得度を高めています。
各グレードについて
・D
キーレスエントリーなどが搭載されているグレードです。
・I
1列目回転シートが搭載されているグレードです。(2002年まで)
・K
ナビゲーションなどが標準装備のグレードです。(2002年まで)
・B
2003年以降のグレードで、ベーシックグレードです。
・G
パワースライドドアやプライバシーガラスなど内装が充実しているグレードです。
・24L
オーディオが充実し16インチホイール装着の上級グレードです。
・スパーダS
スポーティモデルの標準グレードです。エアロパーツを搭載しブラック基調の内装となっています。
・スパーダ24T
スパーダの上級グレードです。スパーダSとの違いは、AM/FMラジオ、CDプレーヤーが搭載されていることなどです。
2代目ステップワゴンのカタログ
・ステップワゴン 2代目モデル(RF3/4/5/6/7/8型)のカタログ
3代目 RG1/2/3/4型(2005年〜2009年)

外観
四角いボクシーなスタイルから、スタリッシュなフォルムへとおおきく変貌を遂げました。
それでも、薄型の樹脂製燃料タンクやサイレンサーを採用したホンダ独自の低床・低重心プラットフォームにより、室内の広さは先代同等のレベルを維持。
それでいてボディサイズをコンパクト化することで、運転のしやすさを追求。また低重心化によって、コーナリング性能および高速道路での直進安定性を向上しています。
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
4630mm | 1695mm | 1770mm |
インテリア/装備

ミニバントップレベルの390mmの床面地上高を実現すると同時に、ワンステップフロアとなったことで移動しやすく、かつ2列目足もとに十分なスペースを確保しました。
助手席側のみだったスライドドアは、運転席側にも追加。スライドドアやテールゲートの開口部をより強固なボディ構造にして細部まで剛性アップされたことにより、使い勝手や快適性が向上。
2列目、3列目に乗用ミニバン初自動車用フローリングフロアを設定。また室内全体にやわらかな光を取り込む、長さ1,680mm※10、幅500mm※10の大型のトップライトルーフを設定して、室内の質感を向上。
2列目シートはワンアクションで簡単に折り畳めるタンブルシートが標準となり、回転対座機構付き6:4分割チップアップ&スライドシートはオプション設定となりました。
室内長 | 室内幅 | 室内高 |
---|---|---|
2775mm | 1505mm | 1350mm |
走行性能/燃費性能
エンジンは先代同様の2.0LのK20A型と、2.4LのK24A型の2種類。燃費性能アップのため、2.0Lエンジンは出力を5馬力ダウン、2.4LのFF車にはCVTが採用されました。
2.0Lエンジンの最高出力は114Kw(155PS)、最大トルクは188Nm、燃費性能は13.2Km/L。2.4Lエンジンは、最高出力119Kw(162PS)、最大トルク218Nm、燃費性能は12.2Km/Lです。
※燃費は10・15モード
マイナーチェンジ(前/後の変化について)

2006年に1度目のマイナーチェンジが行われました。
「G」「G・Sパッケージ」「24Z」は助手席側パワースライドドア、「G・Lパッケージ」「G・LSパッケージ」は両側パワースライドドアをそれぞれ標準装備。オプションでHondaスマートキーシステムが設定されました。
2007年のマイナーチェンジでは、まず2月に2列目シートのセンターアームレストを全タイプに標準装備。
11月には「ステップワゴン スパーダ」を追加設定するとともに、一部グレードにチップアップ&スライド機構を採用し、前後シート間のウォークスルーも可能とした両側アームレスト付き2列目キャプテンシートをオプション設定しました。
スパーダのグレード体系は、2.0Lの「S」「SZi」、2.4Lの「24SZ」「24SZi」の4タイプで、「S」は標準仕様のほかに「HDDナビパッケージ」「Zパッケージ」「Z HDDナビパッケージ」の3種類が設定されました。
特別仕様車
・スタイルエディション(2006年)
「G」をベースにした特別仕様車です。
・HDDナビ スタイルセレクト、HDDナビ エアロセレクト(2007年)
「G」をベースにした特別仕様車です。
・スマートスタイルエディション(2008年)
・HDDナビ スマートスタイルエディション(2008年)
「スマートスタイルエディション」の特別装備に加え、タッチパネルモニターを採用したHonda HDDインターナビシステム(リアカメラ付)を追加装備した仕様です。
各グレードについて
・B
2Lガソリン車の標準グレードです。
・G
2L ガソリン車の上級グレードです。オプションでHDDナビが搭載できます。
・G Lパッケージ
グレードGをベースにパワースライドドアやセキュリティアラーム、運転席シートハイトアジャスターなど快適装備を充実させたグレードです。
・G Sパッケージ
グレードGをベースにフロント&リアロアスカート類エアロ装着、ディスチャージヘッドライト<HID>、フォグライトなどスポーティなエクステリアのグレードです。
・G LSパッケージ
LパッケージとSパッケージの両方の装備を搭載したグレードです。
・24Z
2.4Lガソリン車のグレードです。
3代目ステップワゴンのカタログ
・ステップワゴン 3代目モデル(RG1/2/3/4型)のカタログ
4代目 RK1/2/3/4/5/6/7型(2009年〜2015年)

外観
不評だった3代目のスタイルから、かつてのトールワゴンスタイルに回帰した4代目ステップワゴン。
全長(50mm)と全高(45mm)をそれぞれ拡大することで、クラストップレベルの1,395mmの室内高を確保。大きなガラスエリアで明るく広い室内空間が特徴です。
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
4690mm | 1695mm | 1815mm |
インテリア/装備

低床・低重心パッケージをベースにした室内は、リアピラーを垂直方向に立てることで、キャビンを延長。クラストップの3,095mmという室内長と、1,395mmの室内高を実現。
すべてのシートのヘッドクリアランスを拡大し、乗車時のゆとりと車内の移動がスムーズに行えるようになりました。
1列目、2列目シートのシートクッションのウレタンパッドを柔らかくし、伸縮性の高い表皮を採用することにより、フィット感と座り心地を向上。
インパネは左右に広がる横基調デザインを採用。さらに立体造形を生かして手前に操作系を、上方でかつ走行視界との焦点差が少ない遠方に視認系が配列されました。
計器類は機能ごとに分けられ、前後方向に立体的にレイアウトされた立体自発光メーターを採用しています。
室内長 | 室内幅 | 室内高 |
---|---|---|
3095mm | 1500mm | 1395mm |
走行性能/燃費性能
エンジンは2.4L版を廃止して2.0L直列4気筒i-VTECのR20A型に統一。
最高出力は110Kw(150PS)、最大トルクは193Nm、燃費性能(10・15モード)は14.2km/Lです。
マイナーチェンジ(前/後の変化について)

2012年にマイナーチェンジ(FFは4月、4WDは5月)が行われ、新開発CVTやアイドリングストップシステムなどを全タイプに採用し、燃費性能を向上。全車で「平成27年度燃費基準+10%」を達成しました。
ボディは新デザインのフロントグリル(スパーダはLEDアクセサリーランプ内蔵)、リアライセンスガーニッシュ・リアコンビランプ(ノーマルタイプはLED化)を採用。
内装は、1列目シートに使い勝手の良いセンターテーブル(折りたたみ式、ドリンクホルダー付)をタイプ別設定。2列目シートセンターアームレストにはドリンクホルダーを設定しました。
また2列目・3列目中央座席のシートベルトが2点式から3点式に変更され、全席3点式ELRシートベルトおよびヘッドレストに進化して安全性を向上しました。
グレード体系も見直しされ、標準車は「G」と「Li」に「G・Eセレクション」「G・インターナビEセレクション」「G・コンフォートセレクション」を設定。
スパーダは「Z・HDDナビ エディション」と入れ替えで、「Z・インターナビセレクション」と特別仕様車で発売されていた「Z・COOL SPIRIT」をそれぞれ追加しました。
ボディカラーも6色(共通カラー・ノーマルタイプ専用カラー・スパーダ専用カラー各2色ずつ)追加。
特別仕様車
・G・HID エディション・スパーダ Z・クール スピリット(2010年)
・パワーエディション・インターナビ パワーエディション(2012年)
各グレードについて
・G
ベーシックグレードです。
・G Lパッケージ
グレードGをベースに両側パワースライドドアを装備しています。
・G スマートスタイルエディション
Gの装備に加えて両側パワースライドドア、スマートキーシステム、セキュリティアラームを搭載したグレードです。
・L
セキュリティアラームなど装備を充実させた上級グレードです。
・Li
最上級グレードです。HDDナビが標準装備となっています。
4代目ステップワゴンのカタログ
・ステップワゴン 4代目モデル(RK1/2/3/4/5/6/7型)のカタログ
5代目 RP1/2/3/4型(2015年〜2022年)

外観
ボックススタイルの楽しさ、美しさを徹底的に突き詰めた洗練されたフォルムに、横開き式のサブドアを内蔵した左右非対称デザインの「わくわくゲート」を採用しました。
ホンダの予防安全技術「Honda SENSING」を全グレードにオプション設定。
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
4690mm | 1695mm | 1840mm |
インテリア/装備

先代よりも広くなった室内の3列目シートには、左右分割して床下に格納できる「マジックシート」を採用。「わくわくゲート」のサブドアから3列目シートへの乗り降りが可能になりました。
室内のカラーは、ステップワゴンがウォームな色調とやわらかな素材感で、若々しい軽やかなコーディネート。ステップ ワゴン スパーダはブラックをベースにした深みのある色調と、硬質な素材感で艶やかなコーディネートとされています。
室内長 | 室内幅 | 室内高 |
---|---|---|
3220mm | 1500mm | 1425mm |
走行性能/燃費性能
直噴1.5LのVTEC ターボエンジンであるL15B型にダウンサイズされたことで、維持費を抑制するとともに、燃焼効率の良い状態を維持することで燃費を向上しました。
最高出力は110Kw(150PS)、最大トルクは203Nm、燃費性能(JC08モード)は17.0Km/Lです。
安全性能
ホンダの予防安全技術、「Honda SENSING」は、国土交通省と自動車事故対策機構が行う予防安全性能評価において最高ランクの「ASV+」を獲得しています。
ミリ波レーダーと単眼カメラによるHonda SENSINGには、以下の機能があります。
・衝突軽減ブレーキ
対向車や歩行者との衝突回避を支援します。
・アダプティブクルーズコントロール
適切な車間距離を保ち、運転負荷を軽減します。
・路外逸脱抑制機能
車線を検知してはみださないようにする機能です。
・誤発進抑制機能
不注意による急発進を防止し注意を喚起する機能です。
・先行車発進お知らせ機能
停車しているときに、先行車が発進すると通知される機能です。
・標識認識機能
標識の見落としの防止をする機能です。
マイナーチェンジ(前/後の変化について)

2017年にマイナーチェンジが発表され、「SPORT HYBRID i-MMD」を採用したハイブリッド車を新設定。
歩行者事故低減ステアリング機能が新たに追加された「Honda SENSING」は全グレードに標準装備。
その他、ハイブリッド車にはACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)に0km/hから作動する渋滞追従機能を搭載。
2018年には、2016年に追加された「Modulo X」のマイナーチェンジが発表されました。
特別仕様車
・Advance Package α・Advance Package β(2015年)
「SPADA」、「SPADA・Cool Spirit」をベースに、共通で安全運転支援システム「Honda SENSING」とリア右側パワースライドドア(ベース車に標準装備のリア左側と合わせてリア両側パワースライドドアにグレードアップ)を特別装備したモデルです。
また、「Advance Package α」はHondaインターナビ+リンクアップフリー+ETC車載器<ナビゲーション連動>とリアエンターテイメントシステムを、「Advance Package β」はナビ装着用スペシャルパッケージとETC車載器もそれぞれ特別装備しています。
各グレードについて
・B
最廉価グレードです。
・G
標準グレードです。グレードBとの違いは、ナビゲーションがオプションで設定でき、クルーズコントロール、「わくわくゲート」が標準搭載されています。
・G・EX
インテリアと快適装備にこだわりを尽くした上級モデルです。
・Modulo X
専用サスペンションや空力特性に優れた専用エクステリアなどにより、スポーティーでしなやかな走りを磨き上げたスポーティモデルです。
5代目ステップワゴンのカタログ
・ステップワゴン 5代目モデル(RP1/2/3/4型)のカタログ
6代目 RP6 /7/8型(2022年 - )

外観
クルマ全体でカタマリ感のあるボディによる安心感と、シンプルで誰にでも似合うようなフォルム。ボディスタイルは、標準車のAIR(エアー)と上質さを追求したSPADA(スパーダ)の2タイプが設定されました。
ロングホイールベースにくわえて前後トレッドを拡大して快適性をアップ。全幅が1,750mmに拡幅され、3ナンバー登録になりました。
ボディカラーは、AIRには明るく豊かな暮らしを想起させる優しいソリッドライクな色調の専用色を設定。いっぽうのSPADAには、所有する喜びや上質感、力強さを表現するダークな専用色を設定しました。
全長 | 全幅 | 全高 |
4800mm | 1750mm | 1840mm |
インテリア/装備
室内は、2列目にキャプテンシートを装備する7人乗りと、ベンチシートの8人乗りを設定。一部グレードには、撥水・撥油タイプのファブテクトをシート表皮に採用しています。
運転席は、ボンネットの見え方やフロントピラーの配置、ダッシュボード形状などを統合的に検証して、車両感覚をつかみやすく、走行中もすっきりとした視界を実現しました。
2列目に配置されるキャプテンシートは、前後のロングスライドにくわえ左右にもスライドが可能。さまざまなシート配置で、これまでにない使い勝手を実現します。
2、3列目シートは後方にいくほどヒップポイントが高くなるレイアウトを採用。また2列目のシートバックやヘッドレストの形状に工夫を施し、3列目の前方視界を確保することで快適な空間としています。
室内長 | 室内幅 | 室内高 |
2845mm | 1545mm | 1425mm |
走行性能/燃費性能
ホンダ独自の2モーターハイブリッドシステムのe:HEV(イーエイチイーブイ)と、1.5L直噴VTECターボの2種類を用意。
ハイブリッドシステムのe:HEVは、2.0Lアトキンソンサイクルエンジンとモーターの組み合わせ。走行用モーターは最高出力135kW(184PS)と最大トルク315Nm、エンジンは最高出力107kW(145PS)と最大トルク175Nmをそれぞれ発生。
日常シーンのほとんどをモーターで走行し、モーターよりもエンジンのほうが効率がいい領域ではエンジンで走行。WLTCモード燃費は20.0km/Lを達成しています。
いっぽう1.5Lターボは、最高出力110kW(150PS)と最大トルク203Nmをそれぞれ発生し、燃費性能(WLTCモード)は13.9km/Lとなっています。
安全性能
これまで同様のHonda SENSINGを全車標準装備。
アダプティブクルーズコントロール(ACC)が渋滞追従機能付きへと進化したほか、後方誤発進抑制機能、近距離衝突軽減ブレーキ、オートハイビーム、渋滞運転支援機能のトラフィックジャムアシストが追加されています。
競合車(トヨタ ヴォクシー)との比較
トヨタ ヴォクシー

ホンダ ステップワゴンのライバル車としてよく比較されるのが、トヨタ ヴォクシーです。
ここでは、中古で狙いやすい5代目ステップワゴンと、先代ヴォクシー(80系)をピックアップしました。
ボディサイズについては、ステップワゴンはヴォクシーよりも全長がやや長く高さも高いですが、幅がやや狭くなっています。それにあわせて車内空間は室内長と室内高がステップワゴンがやや長く、室内幅はヴォクシーのほうが広くなっています。
エンジンの出力はほぼ同じですが、排気量の小さいステップワゴンは維持費の面で有利です。安全装備も両車種ともほぼ同じ機能をもった予防安全装備が備わっています。
ステップワゴン、ヴォクシーともにカタログ上はほぼ同じ性能ですので、後は内外装の好みで選ぶということになるでしょう。
ホンダ・ステップワゴン | トヨタ・ヴォクシー | |
---|---|---|
全長×全幅×全高(mm) ※最大値 | 4735×1695×1855 | 4710×1730×1825 |
室内長×室内幅×室内高(mm) | 3220×1500×1425 | 2930×1540×1400 |
最高出力 | 110Kw | 112Kw |
最大トルク | 203Nm | 193Nm |
燃費性能 | 15.0~16.0Km/L | 14.5~16Km/L |
安全装備など | 衝突軽減ブレーキなど予防安全装備 | 衝突軽減ブレーキなど予防安全装備 |
今後のフルモデルチェンジ予定
2024年現在、モデルチェンジ予定は発表されていませんが、来年以降にマイナーチェンジがあるのではと予想されています。
生活スタイルにマッチしたステップワゴンを選ぼう

中型サイズのミニバンは、ファミリーカーとしてはもちろん、商用車にも利用されることから、日本の自動車市場において中心車種となっており、自動車メーカーも積極的に新技術を搭載したクルマを投入しています。
そのなかで代表的地位を維持してきたステップワゴンですが、近年はトヨタのヴォクシー/ノア、日産のセレナと三つ巴の戦いとなっています。
購入を考えている方は、それぞれの機能を吟味して、自分の生活にマッチした1台を選ぶことが重要です。