中古でホンダ オデッセイを買うならこのモデルがオススメ!

オデッセイは、ホンダの作るミニバンです。1994年にアコードをベースに登場した初代は、背の高さを抑えた大型ミニバンとして人気作になりました。
現行型にあたる5代目(RC型)は、2013年にデビューして2022年に一度販売を終了。2023年に一部改良を受けて、ハイブリッドのe:HEV専用車として再発売されました。
ここでは、オデッセイの中古車で買うときのポイントをチェックしていきましょう。
全高を抑えた大型ミニバン市場を牽引

現行型オデッセイは、2013年の発売後、2020年11月にマイナーチェンジを受け、フェイスリフトを中心に内装の質感向上、「Honda SENSING」のアップデートが図られるなど、商品力向上が図られました。
2021年1月から6月までの登録台数は1万524台(前年同期比215.7%)。マイナーチェンジ効果で気を吐いているものの、5万5000台を軽く超えているトヨタ アルファードと比べると、販売的には苦戦してきました。
ライバルであったトヨタ エスティマも生産終了するなど、日本国内をメインに据えたミニバンはファミリー層から根強い支持があるにも関わらず、生産終了の噂が流れたり、新型車がほとんど出てこなかったりするなど、グローバル戦略の蚊帳の外に置かれている感があります。

歴代オデッセイは、「ミニバン=BOX型」という常識を覆し、ステーションワゴンの背を高くしたようなフォルムに、3列シートを配してきました。
初代から4代目までは通常のヒンジ式ドアを採用。初代誕生時に、セダンやステーションワゴンしか持たないアコードをベースにせざるを得ないというお家事情もありましたが、結果的には大ヒットになっています。
背が高すぎないため、ワインディングなどでもストレスなく走らせることが可能で、高速道路などでの横風安定性もBOX型よりも高くなっています。さらに、低く構えたスタイリッシュなフォルムにすることができます。

現行の5代目では、低めの全高でありながらも両側スライドドアが採用され、低床フロアもあって乗降のしやすさを実現しています。
またサードシートは、BOX型の多くが採用する左右跳ね上げ式ではなく、ステップワゴンと同様に床下格納式になっています。
格納、展開時ともにそれほど力を必要とせず、小柄な方でも操作しやすいなどの利点があります。使ってみると意外と便利に感じるのではないでしょうか。
一般的なBOX型ミニバンは、乗員を高い位置に座らせることで得られる見晴らしの良さや、見上げるほど高い天井などを備えています。
ほかにも、車内でのウォークスルーが楽、あるいは車中泊や着替えなどもしやすいなどの利点があります。
少なくとも現行型がマスト

中古でオデッセイを買うなら、2013年10月に発売された5代目をマストとしたいところです。2023年発売のe:HEV 車は、まだまだ高値で取り引きされているので、ここでは2022年の一時販売終了以前のモデルでハナシを進めます。
両側スライドドアの採用に加えて、低床設計などオデッセイらしさが磨かれただけでなく、「シティブレーキアクティブシステム」や、斜め後方から迫る車両を知らせる「ブラインドスポットインフォメーション」などの安全装備が設定されています。
さらに、2015年1月の一部改良で、先進安全装備の「Honda SENSING」が採用されていますので、Honda SENSING搭載車を選ぶのがベストです。
燃費重視ならマイルドハイブリッドを選択。デザインでの人気は「アブソルート」

オデッセイは、2列目がキャプテンシートになる7人乗りと、ベンチシートの8人乗りから選択できます。
前者はロングスライド機構も付き、快適な座り心地が得られるだけでなく、2-3列目間の前後ウォークスルーも可能など、使い勝手の面でのメリットもあります。8人乗りでも2列目中央部分を前倒しすれば長尺物も積載できますが、長い荷物を積むなら7人乗りの方が便利です。
ただし、キャプテンシートは背もたれの前倒しができず、最大時は3列目を格納し、2列目を前にスライドさせるだけになります。1人でも多く乗りたい、さらに荷物も満載するという場合は、8人乗りを選ぶ手もあります。
また、燃費を重視するのであればハイブリッドを選択したいところ。現行型登場時は、標準グレードと「アブソルート」の2本立てでしたが、2020年5月のマイナーチェンジで、売れ筋の後者に絞られています。