中古でスバル・フォレスターを買うならこのモデルがオススメ!

1994年にトヨタが街乗りをメインとした都市型SUVのRAV4を送り出して以来、クロカン4WDからクロスオーバーSUVに主役が移っています。
現在もクロカン四駆とも呼ばれる、主にラダーフレームを使ったSUVが一定の支持を集める一方で、モノコック(応力外皮構造)を使うSUVは、軽自動車やコンパクトクラスから超高級ブランドまでこぞって採用。
スバル・フォレスターもその一員ではありますが、同社らしい特徴もふんだんに盛り込まれています。
インプレッサから派生し、低全高だった初代フォレスター

1997年2月に発売された初代フォレスターは、インプレッサをベースにクロスオーバーSUVに仕立てられたモデルです。
当時、筆者はRV専門誌の編集者で、RAV4は街乗りが似合う都会派、初代フォレスターは街もフィールドにもマッチするユーティリティプレイヤーという印象を受けていました。
同時に、2000年に車高を下げた「S/tb-STi」が追加されたことで、スポーティなイメージも抱いていました。

2代目も初代と同様に箱を2つ並べたようなスクエアな形状で、エクステリアデザインはキープコンセプトといえます。
初代ほどの大ヒットモデルにはならなかったものの、2004年に設定された「STi Version」、特別仕様車「L.L.Bean Edition」などにより、幅広いユーザー層を獲得しています。
また、初代はグレードによっては全高が1550mm以下に収まり、同高さ制限のある機械式立体駐車場にも入庫可能という背の低さも目を惹きました。
2代目も「STI」だけでなく、2002年に追加された「CROSS SPORTS」も専用のローダウンサスペンションやルーフなどにより全高を1550mmに抑えています。
スバル(SUBARU)らしいのは、クロスオーバーSUVであっても高い悪路走破性を備えている点。
VDT-AWD(不等&可変トルク配分電子制御AWD)などにより、スムーズな回頭性と直進安定性も備えていました。
先進安全装備の「アイサイト」が備わる4代目以降がベストチョイス

中古でフォレスターを狙うのなら、タマ数という選択肢がグッと増える3代目以降が現実的でしょう。
3代目は丸みを帯びたエクステリアに変わり、全高も1675mmと高くなっています。ボディサイズの拡大は北米市場も見据えたもので、後席頭上空間の余裕にもつながっています。
しかし、3代目には今や必須装備の「アイサイト」は年代的にも未設定。4代目になってから「アイサイト2.0」が設定されています。
また、スイッチ操作だけで路面などに応じて悪路走破性を高める「X-MODE」、走行モードの切替が可能な「SI-DRIVE」なども搭載され、現在まで使われている装備、機能が用意されていますから、タマ数の多さ、性能面からも4代目以降がオススメです。
さらに、中古車市場では少数派ではありますが、4代目はCVTだけでなく、MTも選択可能です。

予算が許せば理想的な選択肢は、2018年6月発売の現行型。
「スバル・グローバル・プラットフォーム」の採用、最新のプラットフォーム(トランスミッションはCVTのみに)により、走りやパッケージング、安全性まで全方位に渡って進化を遂げています。
フォレスター初のマイルドハイブリッド「e-BOXER」も設定され、エンジンが主役でありながらもスムーズで静かな走りも享受できます。
先進安全装備は「ドライバーモニタリングシステム」、「アイサイト・ツーリングアシスト」、歩行者エアバッグも備わります。

現行型を中古で購入する際は、2.0L+モーターの「e-BOXER」、2.5LのNAエンジン仕様から選択することになります。
また、2020年には現行レヴォーグと同様に、1.8L直噴ターボが加わり、2.5L NAと置き換わりました。
動力性能的には「e-BOXER」でも不満はなく、高速道路まで過不足なく巡航できます。
荷物を満載してキャンプなどの趣味を楽しむのであれば、ターボ仕様が頼もしく感じられるでしょう。
また、2.5L NAエンジン車も1.8L直噴ターボよりも最高出力は若干上回っていて、余力のある走りを披露してくれます。
個性を重視するのであれば、オレンジの加飾が加わる「X-BREAK」を狙う手もありです。