子育て世代にもおすすめのSUV5選!不向きと言われる背景、実際の使い勝手は?

SUVはスライドドアを搭載する車が無いことなどから、一般的にファミリーカーには向いていない車と言われがちです。
しかし、ミニバンやコンパクトカーにはないSUVならではの走りの良さやデザイン性は魅力的。また、家族構成や利用シーン次第では家族で乗るのにも十分な車となり得ます。
本記事では、利用シーンに応じた子育て世代にもおすすめのSUVを5台ピックアップして紹介します。
- Chapter
- 「SUVは子育てに不向き」と言われる理由は?
- 赤ちゃんや小さな子ども連れ、4人家族ならSUVでも大丈夫!
- 子育て世代におすすめしたいSUV
- SUVをファミリカーに使う子育て世代は増えている!?
「SUVは子育てに不向き」と言われる理由は?

子育て世代向けのファミリーカーといえば、やはりミニバンを真っ先に思い浮かべる方が多いでしょう。逆にSUVは、スライドドアの有無や室内の広さなどを考えると、ファミリーカー向きではないと言われます。
まずは、一般的にSUVが子育てに不向きだと言われる理由を簡単にまとめてみましょう。
「スライドドアがない」点は大きい
ファミリーカー向きでないと言われる理由として、なんといっても大きいのはスライドドアが搭載されていない点です。
これはSUVの構造上、スライドドアを装備することが難しいため。
スライドドアは、大きなドア部分とモーターを含む可動部分、ボディ側のレール部分といったパーツで構成されています。これらを装備するにはミニバンのような四角いボディが適しており、SUVのような曲線型のボディラインでは搭載するのが難しいのです。
子育て中の家族にとって、狭い場所でも乗り降りしやすく、となりの車や壁に開けたドアをぶつける心配のないスライドドアはとても魅力です。
スライドドアがあることを条件に車探しをする方も多いため、それ以外の車種、とくにSUVはファミリーカーとしては向いていないと言われます。
ミニバンと比べると、室内空間や3列シートは狭く感じるかも
またミニバンは、室内空間の広さも売りのひとつです。
2列目はもちろん、3列目の頭上や足回りなどのゆとりも広くとられているので、乗車人数いっぱいに座っても狭さを感じにくいのがポイントです。
SUVにも3列シートを備える車はあるものの、箱型のミニバンと比べるとどうしても3列目のシートは狭くなってしまいます。
特に5人以上で乗車することが多いファミリーは、同じ3列シートを選ぶのであれば、乗車中のゆとりはやはりミニバンには敵わないのが現実です。
赤ちゃんや小さな子ども連れ、4人家族ならSUVでも大丈夫!

いっぽうでSUVのなかには、ボディの全高を高さ制限のある機械式駐車場でも使える1,550mm以下に抑えた車種も多く、またコンパクトで取り回し性の良いボディは、狭い道や都市部などでミニバンより使い勝手に優れる場面も少なくありません。
つまり家族構成や利用シーン次第では、SUVも十分ファミリーカーとして便利に使うことができます。
まず、赤ちゃんやまだ自分で乗り降りできない小さな子どもがいる家庭では、チャイルドシートに子どもを乗せるのにSUV特有のヒップポイントの高さがメリットとなります。
シートの座面が比較的高い位置にあることから、お母さんは無理な姿勢に屈まなくても子どもを乗せおろしすることができます。
また、小学生くらいの子どもがいる家庭であっても、4人家族であればSUVでも十分快適なドライブを楽しむことができます。
車重の重いミニバンは、燃費も悪く無駄に維持費がかかってしまうことを考えると、家族4人で乗るのに十分な広さと荷室を備えたSUVに乗るというのもアリな選択肢だと思います。
子育て世代におすすめしたいSUV
ここからは、乗り心地や運転のしやすさ、燃費の良さなどが揃う子育て世代にもおすすめのSUVを紹介します。
なお、今回はファミリー層にも手が出しやすい価格帯のモデルをピックアップしています。
後部座席の広さは十分!スバル フォレスター

夫婦と子ども2人という4人家族であれば、ハッチバックスタイルのSUVであっても室内が窮屈すぎるということはなく、荷室も十分で乗り心地も良いので選択肢としておすすめです。なかでも室内の広さが抜群なのが、スバル フォレスターです。
全長4,640mm×全幅1,815mm×全高1,715〜1,730mmというサイズながら、室内長2,130〜2,140mm×室内幅1,545mm×室内高1,275mmという空間を備えています。
また、最小回転半径は5.4m。日本の交通環境に配慮して、扱いやすさや取り回しの良さをしっかりと確保した性能となっています。
SUVならではの座面の高さから高いアイポイント・死角の少ない良好な視界もあることから、狭い道でのすれ違いも安心。街中での運転もスムーズに行えます。
燃費性能が抜群のトヨタ ヤリスクロス

ミニバンと比べると燃費は良いことが多いSUVですが、最近ではハイブリッドモデルなど燃費性能の良いSUVが増えてきています。
トヨタ ヤリスクロス(ハイブリッド X FF)は、WLTCモードのカタログ燃費が30.8km/Lとトップクラスの燃費性能を誇るSUV。お子さんの送り迎えや買い物などで頻繁に車を使う方や、長距離走行の機会が多い方にはぴったりです。
3列シートSUVを選ぶならマツダ CX-8

5人以上で乗ることを想定している場合、3列シートを備えたSUVを選択する必要があります。
中でもマツダ CX-8は、後席の居住性が高く、ゆったりとした姿勢で過ごすことができる一台です。
CX-8の魅力のひとつは、乗車人数やライフスタイルに合わせて選べるセカンドシート。6人乗りモデルであれば、独立型の2列目シートを選択することができるため、SUVながら3列目へのウォークスルーが可能なのも特長です。
乗り降りの際や、車内で移動する際には大活躍する機能となっています。
都会のアシとしても使えるメルセデス・ベンツ GLA

メルセデス・ベンツのコンパクトSUVがGLAクラスです。2013年のデビューで日本では2014年に発売。現在は2代目のGLAが販売されています。
そにうち機械式駐車場が使えるのは、2020年まで販売された初代モデルです。
ボディサイズは全長4,430mm×全幅1,805mm×全高1,505-1535mmで、機械式駐車場にも余裕で入る大きさ。
エンジンは、1.6LガソリンターボのGLA180と、2.0LガソリンターボのGLA220とGLA250で、駆動方式はGLA180がFF、GLA220とGLA250が4WDの4MATICとなっています。
初代GLAクラスは初期モデルになると10年前の登録ですが、最終モデルなら今年で4年目。と200万円強という中古車相場も魅力です。
防水シートで汚れに強い日産 エクストレイル

2022年にデビューした日産 エクストレイル(T33)は、日産の電動パワートレイン「e-POWER」を使った新しいSUVです。
道具として使える初代からのDNAを継承しながら、4代目では室内を高級路線にシフト。ライバルにも引けを取らない内装となっています。
そのオプションとして用意されるのが、セルクロスという素材を使った防水シート。汚れや濡れに強いシートは、お子さんの食べこぼしなども簡単に拭き取ることが可能です。
またe-POWERに可変圧縮比を持つ1.5LのVCターボエンジンを使い、19.7km/L(WLTCモード)という低燃費を実現。あわせて、自動車税も1.5L以下になるなど経済性にも優れています。
さらに女性の自動車ジャーナリストだけで選ばれる、ウィメンズ・ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー2023(Women's World Car of the Year)において、ベストラージSUVを受賞するなど、デザイン性に優れていることもポイントです
SUVをファミリカーに使う子育て世代は増えている!?
ひとくちにクロスオーバーSUVといっても、それぞれに特徴があります。
そのなかから、ここでは子育てファミリーにおすすめの特徴を持った5台をピックアップしました。
ほかにも、さまざまな魅力を持った子育てファミリー向けのSUVはありますので、ぜひ探してみてください。