中古でホンダ・インサイトを買うならこの車種がオススメ!

ホンダのハイブリッドカーであるインサイトは、現在で3代目になります。インサイトほど代替わりの度に、姿形やサイズを変えてきたモデルはないかもしれません。
共通するのは同社を代表するハイブリッドであることで、どの代を選ぶかによってキャラが大きく異なります。
初代は2シーターのスポーティな2ドアクーペ

初代ホンダ・インサイトは、1999年9月に発表、同年11月に発売されました。当時のガソリンエンジン車で世界最高となる10・15モード燃費35km/Lを引っ提げデビューした初代は、軽量化はもちろん、リヤタイヤを半分覆うホイールスパッツが目を惹く2シーターの3ドアクーペが特徴。
「IMAシステム」と呼ぶ1モーターのハイブリッドは、エンジンが主役でモーターアシストによりスムーズな加速と低燃費を両立。
しかも初代には、CVTの「マルチマチックS」のほか、5速MTも設定されていました。燃費の良いスポーツクーペというキャラが与えられていました。
現在、初代は中古車市場にほとんど出回っていないようです。わずかにある物件も年代や走行距離からしても割高に感じられます。
最近のモデルでは、希薄になった感もあるホンダらしさを存分に漂わせていることからも手放さない人が多いのかもしれません。
5ドアハッチバックに姿を変えた2代目

約2年半のブランクを経て2009年2月に発売された2代目は、5ドアハッチバックに姿を変えていました。リヤドアが加わり、5人乗りになったことで一気に実用性が高まっています。
1.3Lエンジン+モーターの「IMA」ハイブリッドシステムを搭載し、JC08モード燃費は26.0km/L。
全長は初代から450mmも延びていますが、全幅は1695mmの5ナンバーサイズ枠に収まり、取り回しの良さも美点です。

2011年10月にマイナーチェンジを受け、JC08モード燃費を27.2km/Lに向上させています。
さらに、1.5Lエンジン(+IMAシステム)を積む「エクスクルーシブ」を新設定し、ホンダらしいスポーティな走りが楽しめるようになっています。
動力性能も重視するのなら「エクスクルーシブ」がオススメです。
2代目になると一気に中古車の選択肢が増えます。
初代と比べてプレミアが付いているような状況でもないため、走行距離からするとかなり割安といえる物件も数多く揃っています。
十分にコンパクトといえるサイズですので、道路や駐車場事情から取り回しの良いモデルを探している方にも乗りやすいハイブリッドといえます。
ミドルサイズセダンに変わった3代目は 2モーターハイブリッドに進化

2018年12月に発売された3代目は、3ナンバーのミドルサイズセダンに生まれ変わりました。
ハイブリッドシステムは、発電用と駆動用の2モーターを備える「SPORT HYBRID i-MMD」に進化し、街中などではモーター主体の走りも可能になっています。
エンジンの効率が高まる高速巡航時にはエンジンがタイヤを直接駆動します。
3代目になりハイブリッドらしいスムーズで静かな走りも可能になったほか、歴代モデルの中でも最も乗り心地の面でも洗練されています。
3代目は、全長4675×全幅1820×全高1410mmと一気に大きくなり、キャビンは広く立派になっています。
駐車や取り回しに制約がないのであれば、大人4人がゆったりと快適にドライブを楽しめます。
先進安全装備の「ホンダ・センシング」も備わっていますので、安全面も大幅に進化しています。

先進安全装備やドライバーサポート機能、スムーズなパワートレーン、静粛性や快適性の高さからしてもクルマとしての進化は、3代目と2代目では歴然たる差があります。
一方で、まだ中古車市場での価格は高値安定という感があり、ボディサイズの拡大も駐車場事情などから許容できない方もいるでしょう。
実質的には、2代目か3代目から選ぶことになるインサイト。
ニーズや予算に応じて、いずれの世代から選ぶかが決まりそうです。