けん引向きな自動車ランキング!ボートやジェットスキーを運べる車を選ぶポイントは?おすすめ11選

ここでは、ボートやジェットスキーなどの大型の道具やトレーラーをけん引するのに適した、おすすめ車種をランキング形式で11台ピックアップしました。
同時に、けん引に向いている車の特徴や選ぶポイントも解説しておりますので、アクティビティに必要な道具をけん引することを前提に車の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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- トレーラーを牽引するために必要な免許は?
- トレーラーも登録が必要
- けん引にはどんな車が適している?
- けん引におすすめな車ベスト11!
- アクティビティの幅を広げるなら牽引に最適な車を選ぼう!
トレーラーを牽引するために必要な免許は?

ボートやジェットスキー、フォーミュラカー、バイクなど、多様なアクティビティを楽しむための道具を移動させたり、運んだりする際に便利なのがトレーラーです。
クルマでトレーラーを牽くためには、一般的にけん引免許が必要になるイメージですが、トレーラーと荷物の総重量が750kg以下であれば、通常の普通免許でもけん引が可能です。
つまりトレーラーの重量が250kgなら、500kgまでのジェットスキーやボートを積載して、けん引することができるというわけ。
また長さと幅に関しては、けん引するクルマ+トレーラー(積載物)の合計が12m未満、幅2.5m未満という決まりがあります。
ちなみにジェットスキーはカワサキの登録商標で、ヤマハはマリンジェット、カナダのBRPはシードゥという名称で呼ばれます。
トレーラーも登録が必要
トレーラーを公道で使うには、トレーラーの登録とナンバープレートの取得が必要です。登録のためには、車庫証明と自賠責保険の加入、新規車検を受ける必要があります。
トレーラーには、軽登録(黄色ナンバー)と普通登録(白ナンバー)があり、それぞれ車検のタイミングが変わります。
けん引にはどんな車が適している?
では、けん引にはどんなクルマが適しているのでしょうか?
トレーラーけん引するには、まずけん引する車両にヒッチメンバーを取り付けなければなりません。
日本では、トレーラー需要が少ないため純正アクセサリーで取り扱っているメーカーは少ないのですが、海外に目を向けると、SUV系を中心に純正アクセサリーが存在しています。
また、海外ではトレーラーをけん引のできる車両には、耐荷重(トーイングキャパシティ)が明記されていますので、これもけん引の目安になります。
これらのポイントを参考にけん引に向いている車を選んでみてください。
けん引におすすめな車ベスト11!
11:トヨタ タンドラ

トヨタ タンドラは、フルサイズピックアップトラックで、現行型は2022 年デビューの3代目です。北米で人気の高いシボレー シルバラードやフォード F-150がライバルです。
パワートレインは、最高出力290kW(389HP)と最大トルク479lb-ft(649Nm)を発生するV6 3.5Lツインターボのi-FORCEと、V6 3.5Lツインターボにモーターを組み合わせ最高出力326kW(437HP)と最大トルク583lb-ft(790Nm)を発生するハイブリッドのi-FORCE MAXの2つ。駆動方式は2WDと4WDが選べます。
安全装備はToyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)が装備されていますので、このサイズを許してくれる場所があれば、アウトドアスポーツや仕事の相棒として活躍してくれそうです。
ボディは、5人乗りのダブルキャブと室内長を延長したクルーマックスというラインナップ。
全部で8つあるグレードには、BBS製鍛造ホイールを装着した「TRD Pro」や、22インチホイールにメッキグリルをまとった「Capstone(キャップストーン)」といった仕様も存在しますので、新車並行で購入する場合は、グレードと車両価格と睨めっこして選択する必要があります。
ちなみに並行輸入には、新車並行と中古車を輸入した中古並行があり、ユーザーは予算に応じて選ぶことができます。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5.93m×2.04m×1.98m |
ボディ構造 | ラダーフレーム構造 |
燃費 | - |
10:シボレー シルバラード

迫力あるボディが最大の魅力であるシボレー シルバラードは、日本の中型トラックと並んでも劣らない存在感があります。
それだけボディが大きいため、けん引能力も抜群で、パワーもあるためけん引しながらでもスピードを保って走行することができるでしょう。
そんなシルバラードはラダーフレーム構造を採用していて、けん引にもぴったり。アメ車特有の大型で力強い走りだけでなく、ピックアップトラックならではの積載性を備えているのもポイントです。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5.89m×2.06m×1.92m |
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ボディ構造 | ラダーフレーム構造 |
燃費(WLTC) | - |
9:マツダ CX-8

本格派オフロード車とは異なり、スタイリッシュなクロスオーバーSUVの代表格とも呼べるマツダ CX-8。
今回のランキングの中で唯一モノコックボディ構造を採用している車種ですが、剛性のある設計となっており、さらに純正オプションでヒッチメンバーが用意されているのもポイントです。
アクティビティだけでなく、日常使いにもぴったりな車をお探しの方におすすめしたい一台です。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4.9m×1.84m×1.73m |
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ボディ構造 | モノコック構造 |
燃費(WLTC) | 12.4km/L |
8:トヨタ ハイラックス

1968年に初代モデルを販売したトヨタ ハイラックス。一度は日本での販売を停止していましたが、約13年ぶりとなる2017年に復活を遂げたピックアップトラックです。
全長5m超えの大型ボディでけん引にも最適。燃費はWLTCモードで10km/L以上と、ピックアップトラックではかなり燃費性能の高い車種と言えるでしょう。
海外のトヨタはヒッチメンバーを純正オプションとして設定している車種が多いため、けん引に向いている車を探すのにおすすめなメーカーです。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5.34m×1.86m×1.8m |
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ボディ構造 | ラダーフレーム構造 |
燃費(WLTC) | 11.7km/L |
7:トヨタ ランドクルーザープラド(150系)

ランドクルーザーは日本を代表するSUVとして有名ですが、本格SUVとして幅広い世代に人気なのがランドクルーザープラド(150系)です。
プラドは、ランクルに比べるとシャープな印象のデザインではありますが、大自然のなかでも都市でもひときわ目をひく存在感があります。
トルクフルな動力性能と燃費性能を備えるモデルで、けん引向きな車であること間違いなし!国産車で選ぶなら、ぜひ候補に入れてほしい一台です。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4.83m×1.89m×1.85m |
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ボディ構造 | ラダーフレーム構造 |
燃費(WLTC) | 8.3km/L |
6:三菱 トライトン

2024年に販売が再開された三菱 トライトン。2023年にモデルチェンジを受けた新型で、1978 年に発売されたフォルテから数えると歴代で6代目にあたります。
これまで正規で購入できる新車のピックアップトラックは、長らくトヨタ ハイラックスだけという状況が続いてだけに、ゆーざーにとって選択肢が増えたことは単純に喜ばしいことです。
ボディサイズは、全長5,360mm×全幅1,930mm×全高1,815mmとやや大柄。
搭載される2.5Lコモンレール式DI-Dインタークーラー付きターボチャージャーのディーゼルエンジンは、最高出力150kW(204PS)、最大トルク470Nmをそれぞれ発生。駆動には、フルタイム4WDも選べるスーパーセレクト4WD-Ⅱが装備されます。
日本でのグレード展開は、ベースグレードの「GLS」と、LEDヘッドライトやフロントバンパーガーニッシュ、ホイールアーチモールスタイリングバーやフロントアンダーガーニッシュなどが標準装備された「GSR」の2つ。
価格は498万800円〜と、ハイラックスの407万2000円に比べると割高にも感じますが、スーパーセレクト4WD-Ⅱをはじめとした電子制御の数々や、充実した安全機能(三菱e-Assist)など、さまざまな面で性能が上回っています。
現代的な装備を盛り込んだトライトンと、どちらかといえばプリミティブな装備のハイラックスという構図で、それが車両価格に現れています。
トライトンの牽引能力を表すトーイングキャパシティは3.5t。ジェットスキーやオフロードバイクなどを積載したトレーラーを引っ張るには十分な能力です。
海外で人気の高いトライトンは、ちょっとしたラフロードに行くような使い方をする場合にも非常に頼りになりそうですし、もしも車両にトラブルや不具合があった際には、目についた三菱ディーラーに普通に持ち込めますから安心して使用できます。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5.32m×1.865m×1,795m(GLS) |
ボディ構造 | ラダーフレーム構造 |
燃費(WLTC) | 11.3km/L |
5:ジープ ラングラーアンリミテッド

ジープの象徴的なモデルとして名高い、本格オフロード車であるラングラー。ワイルドさを全面に押し出した角張ったデザインをそのままに、特にアウトドア派の人々に長く愛され続けるモデルです。
パワーと燃費の両立が図られており、トレーラーをけん引して、遠くの土地へアクティビティを楽しみに行くのにまさしくうってつけなモデルと言えるでしょう。
けん引に向いているだけでなく、デザイン性・機能性においても検討したい一台です。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4.87m×1.9m×1.85m |
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ボディ構造 | ラダーフレーム構造 |
燃費(WLTC) | 10km/L |
4:トヨタ ランドクルーザー 200系

トヨタ ランドクルーザーは、本格的なオフロード性能と豪華な内装が特徴のフラッグシップSUVです。1951年のトヨタ ジープ(BJ型)をルーツに持ち、2022年までに170以上の国と地域でシリーズ累計1120万台以上を販売したモンスターです。
なかでも200系は、2007年から2021年まで販売されたロングセラー商品で、300系がデビューした現在でも人気のモデルです。
とくに2015年8月にデビューした後期型は、押し出しの強いフロントグリルにプロジェクター式ヘッドランプを合わせたフロントマスクが特徴。インテリアの質感も向上しています。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4.95×1.98×1.88m |
ボディ構造 | ラダーフレーム構造 |
燃費(WLTC) | 6.9km/L |
3:ランドローバー レンジローバー

ランドローバーのイメージリーダー的存在が、上位ブランドのレンジローバーです。現行モデルは2021年の発売で、最上級の素材と仕上げによるインテリアが特徴。いわゆるセレブ御用達の一台です。
純正の電動ディプロイアブルトウバーキット(ヒッチメンバー)を使えば、車内からトレーラーヒッチの展開/格納操作ができるほか、けん引するトレーラーのライト類の作動状況も確認可能。さらにトレーラーの危険な揺れを感知すると、エンジン出力を低減するとともにブレーキを作動させたり、徐々に車両の速度を落とす”トレーラースタビリティアシストトラクションコントロールシステム”が作動します。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5.05m×2.00m×1.87m |
ボディ構造 | モノコック構造 |
燃費(WLTC) | 10.5km/L(D300) |
2:レクサス LX570

伝統のラダーフレームを採用し、本格的なオフロード走行にも耐えられる設計がなされたLXは、トヨタ ランドクルーザーをベースにするレクサスのフラッグシップSUVです。
先代モデルであるLX570は2015年に発売されました。
中古で探しやすいLX570は、パワートレインは5.7L V8ガソリンエンジンに8速ATの組み合わせ。スピンドルグリルやシーケンシャルウインカーをはじめ、4-Wheel AHC&AVSなどを装備しています。
なかでも4-Wheel AHCは、ドライブモードと連動して状況に応じて車高を変更して安定したドラビングを実現。
また乗降モードをセレクトすれば、車が停止して乗り降りする際に、車高が下がり乗り降りがしやすくなります。
安全装備には、Lexus Safety System+を装備します。
2017年の一部改良でヒッチメンバーが標準装着になっていますから、トレーラーを引っ張るなどの使い方を考えている方は、改良後のモデルを探すと購入後にヒッチメンバーを取り付ける手間が省けます。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5.08m×1.98m×1.91m |
ボディ構造 | ラダーフレーム構造 |
燃費(JC08) | 6.5km/L |
1:レクサス LX600

レクサス LX600は、GA-Fプラットフォームに刷新された高剛性かつ軽量なラダーフレームを組み合わせ、2022年に発売されました。
パワートレインは、最高出力305kW(415PS)、最大トルク650Nmのダウンサイジングされた新開発の3.5Lツインターボエンジンと10速ATで、2.5t以上もあるボディをぐいぐいと引っ張ります。
LX600から電動式に変わったパワーステアリングは、トラブルの低減と細かい制御を可能にしたほか、足まわりには刷新されたAHCとAVSを採用し、高いオフロード性能はそのままにオンロードでの安定性と優れた乗り心地を実現しています。
グレードは、LX600以外に「エグゼクティブ」と「オフロード」を設定。
「エグゼクティブ」は4人乗りの豪華仕様で、48°のリクライニングが可能な左右独立した後部座席を標準装備するほか、リアシートエンターテインメント、シャワー空調機能&エアカーテン、読書灯のほか左後席にはオットマンも装備します。
対する「オフロード」は、ブラックアウトされたフロントグリルや18インチホイール、ドアハンドルに専用ルーフレールを備えるエクステリアと、前後にデフロックを装備してより高い走破性を実現しています。
牽引に必要なヒッチメンバーはディーラーオプションとして用意され、トーイングキャパシティは3.5tです。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5.10m×1.99m×1.89m |
ボディ構造 | ラダーフレーム構造 |
燃費(WLTC) | 8.0km/L |
アクティビティの幅を広げるなら牽引に最適な車を選ぼう!

日本の一般道でも、トレーラーをけん引しながら走行する車がふえてきました。ジェットスキーやオフロードバイク、ヒストリックカーなどのほか、キャンピングトレーラーも見かけます。
運転にはちょっとした慣れが必要ですが、規定重量に収まっていれば普通免許でもけん引可能なことが最大の魅力で、自宅ではトレーラー用にアクティビティギアを載せたまま保管しておけますし、アクティビティのためにクルマを乗り換える必要もありません。
今年こそアウトドアアクティビティの幅を広げたいと考えている方は、けん引向きな車を検討してみてはいかがでしょうか?