【ライター解説】高度な先進技術を搭載したトヨタ・ヴォクシー。最新モデルの魅力を解説!【動画あり】

初代デビューは2001年。「ヴォクシー」は、ライトエース・ノアの後継車として姉妹車のノアと同時に発売されたクルマです。
日本で2022年にフルモデルチェンジして新型となったモデルは、デビューから数えて4世代目。
「車選びドットコムYouTube」では、最新ヴォクシーをチェックしてみました。
▼ヴォクシーの紹介動画はこちらをチェック!
【 新型 ヴォクシー 】土屋圭市 が トヨタ 新型 ヴォクシー を 霧島聖子 と徹底解説!!ミニバンの定番 VOXY が フルモデルチェンジ!!その実力をドリキンが徹底チェック!!
人気のミニバンが待望のフルモデルチェンジ!

人気のミニバン、トヨタ・ヴォクシーが2022年春に待望のフルモデルチェンジで4世代目へ進化しました。
ヴォクシーといえば、シエンタよりも大きくアルファードやヴェルファイアよりは小さな、ミドルサイズのミニバンです。そしてノアと基本設計を共用する兄弟車。運転しやすいサイズと実用性の高さが人気の理由ですね。
実は、新型になりヴォクシーとノアの関係が少し変わりました。メカニズムを共用する兄弟車という関係は同じですが、両車が横並びでグレード構成も価格も共通だった先代までとは違うのです。
新型では、従来通り標準タイプとエアロ仕様を用意するノアに対し、ヴォクシーはエアロ仕様だけを展開。外観のデザインも従来以上に思い切った大胆なスタイリングを与えました。
開発者は「新型ノアのエアロ仕様や先代ヴォクシーよりも、さらに個性を高めた。好き嫌いはこれまで以上に分かれると思うけれど、『ぜひこれが欲しい!』というお客様に選んでほしい」と言います。なるほど。
今までとは一味違う?全車3ナンバー化

新型ヴォクシーはプラットフォームや車体をはじめパワートレインなどメカニズムを全面刷新。
ガソリン車もハイブリッドも新しいパワートレインになりました(正確にいえばハイブリッド車のエンジンだけは従来と同じタイプですが設計はかなり変更されている)。
そんな変化の大きさからも、力の入ったフルモデルチェンジだということがわかりますよね。
大きなトピックは、車体サイズが全車3ナンバーとなったこと。
これまで、標準タイプが5ナンバーでエアロ仕様だけが5ナンバーで規定された車体サイズよりも大きな3ナンバーサイズでした。しかし、新型では標準ボディも3ナンバーサイズ化。
実は新型になってライバルのホンダ・ステップワゴンも全車3ナンバー化。
もう一台のライバルである日産セレナ(こちらは年内に新型へのフルモデルチェンジが噂されている)も含め、これまでこのクラスのミニバンは「標準ボディは5ナンバー」というのが常識でしたが、「脱5ナンバー」へと時代は変わりつつあるようです。
より充実した実用性と安全性

新型ヴォクシーは、実用性も新しいアイデアを織り込んで大きく進化しました。
たとえばテールゲート。電動式はもちろん、手動のタイプでも開く途中で止められる機構になっています。
ヴォクシーのように箱型のミニバンはテールゲートが大きく、全開にするときは車両後方に広いスペースが必要。
しかし、途中で止めて保持できる仕掛けを搭載したことで、車両後方が広くない場所でもテールゲートを開けられるようにしたというわけです。便利ですね。

また、従来だと最後部へロングスライドする際は中央側への横スライドが必要だった7人乗りの2列目シートは、新型では最後部位置に下げる際でも横スライド操作を不要に。
これはシート構造の改良で実現しましたが、おかげでわずらわしさがなくなりました。
全車標準ではありませんが、後方から近づく車両や自転車を検知すると、安全のためにスライドドアのスイッチを操作してもドアが開かない機能も搭載。
これ凄くないですか? 実はこれも、ライバルはもちろんトヨタ車でも初採用となる新しいアイデアなのです。
初採用の先進技術で、運転だけでなく駐車もよりスムーズに!

初採用といえば、先進の運転サポート技術もライバルを凌駕するレベル。
たとえば昨今は「ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」と呼ぶ、高速道路走行時にドライバーがアクセルを操作しなくても前を走る車両にあわせて速度を自動調整してくれる仕掛けがどんどん普及しています。
しかしヴォクシーはさらにその上へいきました。なんと、高速道路の渋滞(約40km/h以下)ではハンドルを車両が自動で操作し、ドライバーがハンドルを持つ必要のない「ハンズオフアシスト」がオプションで用意されているのです。
トヨタとしては水素燃料電池車のミライで、高度かつ高価なセンサーを組み合わせて同様の仕掛け(渋滞ではない高速道路走行まで対応し手放し運転ができる)を搭載していますが、高価なセンサー類を組み込まずにリーズナブルに実現したのはヴォクシーがはじめて(ノアにも同時に採用)。
いかにトヨタが新型ヴォクシーに力を入れているのかが伝わってくるような気がしませんか?

ハイテクつながりでは、クルマから降りた後(乗る前)に車両の外からスマホを使って、遠隔奏者で車庫入れ(出庫)ができるリモートパーキング機能もトヨタとして初採用(オプション設定)。
広い場所でゆったりと降りてから、狭い駐車枠にクルマを止められるのだから便利です。
運転席から降りて外からクルマを動かせるなんてちょっと不思議ですが、こんな未来的な機能がミドルクラスのミニバンに備わるなんてすごい時代ですね。
新型ヴォクシーはスタイルが大きく変わりました。実用性も磨かれています。しかし、なにより注目なのは先進機能の充実かもしれません。