中古でトヨタ・スペイドを買うならこの車種がオススメ!
トヨタ・ポルテの兄弟車として2012年7月に発売されたスペイドは、愛らしい顔つきのポルテに対し、キリッとした目元などによる引き締まったフロントマスクが特徴です。
2代目にはバトンタッチされず、2020年後半に生産を終えてカタログ落ちしています。
約8年のモデルライフであったため、中古車市場でのタマ数が多く残っているのが魅力です。
ラウムの後を受け継いだ スタイリッシュ系「プチバン」
ラウムの後を受け継ぐ形で、誕生したスペイドは、「Space(空間)」と「Wide(広い)」を組み合わせた車名を名乗り2012年7月にデビュー。
2代目ポルテと同様に、助手席側に大開口のワイヤレス電動スライドドアを備え、運転席側にヒンジ式(スイング式)ドアを用意し、ポルテとともに「プチバン」を標榜していました。
助手席側の大開口スライドドアは、小さな子どもやお年寄りなどでも乗り降りしやすく、助手席側から大きめの荷物も出し入れできます。
助手席側は、小さな子どもが急にドアを開けて隣のクルマなどにぶつける心配もなく、乗降性の良さが美点です。
また、初代ポルテは、運転席側はフロントドア1枚しかなく、後席に乗り降りする際は、助手席側のスライドドアから出入りする必要があります。
2代目ポルテとスペイドは、運転席側に2枚のヒンジ式ドアを設けることで、不便さを解消しています。
その後、ポルテ、スペイドがカタログ落ちしたのは、両側スライドドアを備える身内のシエンタ、ライバルであるホンダ・フリードの使い勝手の高さに後塵を拝した(後を託した)ともいえそうです。
なお、筆者の身内は、初代ポルテに乗っていてその長所(助手席側の乗降性の良さ)と短所(運転席側からは、基本的にはドライバーしか乗り降りできない)を実感したことがあります。
小さなミニバンを名乗るのにふさわしい キャビンとラゲッジスペースを確保
さて、スペイドの美点は、乗降性だけではありません。
5ナンバー枠に収まるコンパクトサイズでありながら、室内長2160mm×室内幅1420mm×室内高1380mmというゆとりあるキャビンを実現。
とくに、1380mmの室内高は「プチバン」を名乗るにふさわしいヘッドクリアランスをもたらしています。
さらに、座面のチップアップ(折りたたみ)が可能な6対4分割可倒式後席などによる積載性の高さも美点です。
福祉車両(ウェルキャブ)も設定されていたスペイドは、高い居住性、積載性を備えながら、5ナンバーサイズによる取り回しの良さ(最小回転半径は5.0m)も長所です。(上記画像参照)
そのほか、運転席側のアッパーボックスなどの収納類も豊富に設定されています。
設定されるエンジンは、1.3Lと1.5LのNAで、組み合わされるトランスミッションはCVTのみ。
駆動方式は、FFと4WDから選択できます。
街乗り中心であれば1.3Lエンジンでも不足はありませんが、4人と多めの荷物で高速道路も使ったロングドライブもする機会が多いのならぜひ1.5Lを選びたいところです。
2016年6月に一部改良を受け、衝突被害軽減ブレーキ(プリクラッシュセーフティ)、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームからなる「Toyota Safety Sense C」が全車に標準装備されました。同安全装備搭載車を最低条件にして選びたいところです。
さらに、2019年7月の一部改良後モデルで、「Toyota Safety Sense」が昼間の歩行者検知に対応するとともに、ペダル踏み間違い事故を防止する「インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ(静止物)」もオプション設定されています。
「Toyota Safety Sense」と「インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ(静止物))搭載車がベストチョイスになります。
当然ながら年式が新しく、安全装備が充実していると価格も高くなる傾向にありますが、安全面を軽視することは避けたいところです。