走りが魅力!希少車種になりつつあるFRレイアウトのセダンにこだわってみませんか?

かつて国産セダンの主流がFR(フロントエンジン・リヤドライブ)という時代が長く続きました。
大人4人(もしくは大人2人+子ども2人)が無理なく座れる居住性を確保しつつ、後輪駆動ならではの高い旋回性によるハンドリングを楽しむというニーズに応えるものでした。
現在は輸入車が中心になっていますが、ここでは日本勢も含めておすすめのFRセダンをピックアップします。
高級感を漂わせるレクサス ISは取り回しのしやすさもマル

現行レクサス ISは、全長4,710mm×全幅1,840mm×全高1,435mmというミドルサイズセダンです。
初代の全長4,575mm×全幅1,795mm×全高1,445mmからひと回り以上大きくなっています。
トヨタ アルテッツァからバトンを受け継いだ初代は「インテリジェントスポ-ツセダン」を謳っていました。
物件数が多く残っていて、2013年に販売を終えた初代もまだ流通しているものの、性能面はもちろん、年代の新しさや選択肢の多さからしても現行型を狙いたいところです。
人気なのは、パワートレーンを問わず、スポーツグレードの”F スポーツ”で、充実装備の”バージョンL”が続きます。
パワートレインは、2.5Lのハイブリッド「IS300h」、2.5L V6の「IS250」、3.5L V6の「IS350」、2.0Lターボの「IS200t(後にIS300に変更)」に、5.0L V8を積む「IS500」も控えています。
価格と性能、燃費、選択肢の多さという点で「300h」または「IS350」がおすすめです。
日本を代表する車名を冠する国産FRセダンの代表格

日本を代表するFRセダンといえば日産 スカイラインです。現行V37型は、2013年11月のデビューですからすでに丸10年が経っています。
インパネのデザインや質感、乗り味や静粛性など走りも含めた基本設計の古さは否めないものの、ハンズオフドライブに対応する「プロパイロット2.0」を初搭載したり、最高出力298kW(405PS)を誇る「400R」を設定したりなど、つねに話題を提供してきました。
直近では限定販売の「NISMO」仕様もクルマ好きから熱い視線を集めています。
先代のV36もまだ流通していますが、レクサスISと同様に現実的な選択肢になるのは現行型です。
2.0Lターボ、3.0L V6ターボ、3.5L V6(NA)という純ガソリンエンジン車に加えて、3.5L+モーターのハイブリッド車も設定。
グレード別では「GT」「GT-t」系、「GT Type P」「GT Type SP」「400R」などがあります。
2.0Lターボでも過不足なく走りますが、動力性能を重視するのなら3.0L V6ターボもしくは、予算が許せば400Rをという手もあります。
燃費も走りも一定水準以上を期待するのならハイブリッド車を選択したいところです。
輸入セダンで走りが光るBMWはFRらしさ満開

BMW 3シリーズは、FRセダン、輸入セダンの代表格です。
歴代3シリーズの中古車のなかで、性能面、価格面でのバランスがいいのが先代のF30型です。
日本仕様は、アウタードアハンドルの形状を変えて全幅を1,800mmに抑え、日本の駐車場事情にも配慮されています。
ツインスクロールターボが採用されるパワートレインは、1.5Lターボ、2.0Lディーゼルターボ、2.0Lガソリンターボ、2.0Lガソリンターボ+モーターのハイブリッド、3.0Lガソリンターボ、3.0Lディーゼルターボが設定されています。
BMWといえば、"シルキー6"こと直列6気筒エンジンに憧れる方も多いでしょうが、街乗り中心であれば1.5Lガソリンターボ、高速道路も頻繁に使うのであれば2.0Lディーゼルターボを選択しても高い満足感が得られるはず。
どのパワートレーンを選んでも、FRらしいハンドリングの良さ、駆け抜ける喜びを享受できます。
輸入車ではメルセデス・ベンツ Cクラスの物件数も多く、操縦安定性の高さとともに、BMW3シリーズと遜色のないスポーティな走りも堪能できます。
現行型もかなり出回っていますが、中古車で選ぶなら価格面はもちろん、性能面でもまだ一級品である先代のW205型を狙いたいところです。

ひと言でFRセダンといっても今回ピックアップしたミドルセダン(Dセグメント)、ラージセダン(Eセグメント)、さらにはそのうえのFセグメント級のフルサイズセダンもあります。
悩んだ際には、まずボディサイズ(セグメント)を決めることでチョイスしやすくなります。