安くて使えるアンダー100万円のおすすめミニバン「日産 ラフェスタ」はいかが?
日産 リバティの後継車種として、2004年に登場した7人乗りミニバンがラフェスタです。車両の全高を抑えた設計で、スムーズで気持ちの良い走りが特徴でした。
2011年にデビューした2代目は、マツダから供給を受けたラフェスタ ハイウェイスターのみのラインナップで、2018年まで販売されました。
現在は新車が生産されていないこともあり話題になることが少ないラフェスタですが、いま買える手ごろなミドルクラスミニバンとしておすすめです。
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- プレーリーからバトンを受けて2004年に登場した初代ラフェスタ
- プレマシーよりも落ち着いた雰囲気をまとった2代目ラフェスタ
- 激安の初代はメンテナンス費用も考えて
- アンダー100万円でも十分に射程圏内
- 突然の出費にもあわてないよう予算はすこし余裕がほしいところ
プレーリーからバトンを受けて2004年に登場した初代ラフェスタ
日産 ラフェスタの前身である(プレーリー)リバティは、7人または8人乗りの車内にスライドドアを備えた新しいジャンルの小型乗用車として市場に投入されました。
開発主管を、R32スカイラインでGT-Rを復活させた伊藤修令氏が務めるなど期待されたモデルでしたが、販売には繋がりませんでした。
その後、2004年にミニバン市場へ投入されたモデルが、初代ラフェスタ(B30型)です。
低い全高に、クラストップレベルの広い室内空間と多彩なシートアレンジ、両側スライドドアなど魅力にあふれていた初代ラフェスタですが、なかでも注目はパノラミックルーフと名付けられたガラスルーフの存在(レスオプションもあり)。これにより開放的な車内がウリでした。
日産・ルノーのCセグメント用プラットフォームに、パワートレインは新開発のMR20DE型2.0L直4エンジンと6速マニュアルモード内臓のエストロニックCVTの組み合わせで、駆動方式はFFと4WDを用意。
ボディは、全長4,495mm×全幅1,695mm×全高1,600mmという5ナンバーサイズ。ベースモデルにくわえ、特別仕様車の「ライダー」と、エアロ仕様の「ハイウェイスター」(2005年に追加)がラインナップされました。
2007年にはマイナーチェンジが行われ、個性的だったフロントデザインをややマイルドな雰囲気に変更するとともに、パノラミックルーフはオプションになりました。
この初代ラフェスタは、2代目が発売になった後もラフェスタJOYと名前を変えて2012年まで販売されました。
プレマシーよりも落ち着いた雰囲気をまとった2代目ラフェスタ
2代目ラフェスタ(B35型)は、2011年から2018年まで販売されました。
日産の型式を受け継いでいますが、実質的にはマツダ プレマシーのOEMモデルで、「ハイウェイスター」のみのラインナップに変わりました。
エクステリアは、ヘッドランプやラジエターグリル、バンパーをラフェスタ専用品にするとともに、ボディサイドからは、プレマシーの特徴である“NAGARE(流)”造形が省かれ、全体的にコンサバな雰囲気になりました。
ボディサイズは、全長4,615mm×全幅1,750mm×全高1,615mmで、全長がプレマシーよりも30mm長くなっています。
室内のシートの構成やパワートレインなどはプレマシーと共通で、 トランスミッションは、2WDの前期型が5速AT、2013年のマイナーチェンジ以降は6速AT。4WDは前後期ともに4速ATとなります。
フロントシートは、センターに取り外しのできる座面を用意することでベンチシートになるほか、室内は豊富なシートアレンジでさまざまなニーズに応えます。
またフロントからサードシートにむかってヒップポイントを高くすることで、すべての席での視界を確保したシアター配列シートを採用。
激安の初代はメンテナンス費用も考えて
中古車価格は、初代モデルが60万円以下、2代目でも100万円以下で見つけることができます。
新しいものでも13年落ちとなる初代は、ほとんどタマ数がありません。そのなかで比較的タマ数が多いのは、グレード名がそれまでの「20S」「20G」から、「JOY X」「JOY G」に変わっている、2009年以降の後期型です。
日産ファンなら気になる「ライダー」は、数が少ないもののスポーティパッケージがおすすめ。専用チューンドサスペンションやマフラーが装着されています。
マツダ プレマシーのOEMである2代目のおすすめは、2013年のマイナーチェンジでエンジンがマツダのSKYACTIV-G 2.0に変更されるとともに、6速ATが装備された後期型の2WD車です、
予算が許せば、HIDヘッドランプが採用されたハイウェイスター G以上のグレードを狙いましょう。
アンダー100万円でも十分に射程圏内
2代目の最上級グレードである、ハイウェイスターG スプレモは、クルーズコントロールや自動防眩ミラーにくわえ、本革/ジャカードのシート、外装にはメッキドアハンドルやサイドターンランプ内臓ミラー、17インチアルミホイールなど豪華な仕様になっています。
基本のパワートレインをはじめ、小さなお子さんやお年寄りも楽に乗り降りできる開口部の広い(686mm)スライドドアや室内の意匠も同じなので、プレマシーとラフェスタで迷った場合は、エクステリアの好みで決めても良いと思います。
突然の出費にもあわてないよう予算はすこし余裕がほしいところ
基本的にこのくらいの年式になると、各消耗パーツの交換が発生します。
前オーナーがすでに交換していればラッキーですが、ブレーキパッドやブレーキローター、バッテリー、ファンベルト、タイヤなど消耗パーツまわりのメンテナンスおよび残量は、事前に確認が必要です。
またカーナビが装着されていても、製造年度が古い機種では、地図の更新ができなかったり、スマホと連携ができないなどの問題がありますので、購入後に交換する前提で費用を検討したほうがいいかもしれません。
もしもメーカー純正ナビが装着されている個体の場合は、社外ナビをインストールするためのパーツ代なども必要になるので注意が必要です。