『レクサス LM』とアルファードを維持費で比較。年間の維持費はアルファードよりも安い!?
4人乗りの最高級ミニバンとして2023年10月に国内デビューをはたしたレクサス LM。
フラッグシップセダンのLSをうわ回る2000万円という価格設定もさることながら、その最高級を目指した内装や装備など、多くのエグゼクティブが注目するところとなりました。
2024年5月には6人乗り仕様を追加した最高級ミニバン「LM」の維持費をみてゆきましょう。
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- 日本国内最高峰!世界に誇るレクサスの最高級ミニバン「LM」
- 気になるレクサス LMの維持費【税金】
- 気になるレクサス LMの維持費【車検】
- 気になるレクサス LMの維持費【自動車保険】
- 気になるレクサス LMの維持費【燃料代】
- 気になるレクサス LMの維持費【駐車場代】
- 維持費が安くなるグレードは?
日本国内最高峰!世界に誇るレクサスの最高級ミニバン「LM」
レクサス LMは、「素に戻れる移動空間」をテーマに乗り心地はもちろん操縦性まで追求された最高級ミニバンです。
まず2023年12月に4人乗り仕様のLM500h“EXECUTIVE”を発売。それから半年後の2024年5月には、シート配列2+2+2の6人乗り仕様のLM500h“version L”が追加されました。
ボディサイズはいずれも全長5,125mm×全幅1,890mm×全高1,955mm、ホイールベース3,000mmという堂々たるもの。
4人乗り仕様LM500h“EXECUTIVE”は、リアに大きなヘッドレストを備えたエグゼクティブシートが2脚備わり、リアスペースとフロントシートのあいだには48インチの大型モニターと開閉できるガラスのパーテーションがしつらえられるなど、最高級のショーファードリブンを目指した作り込みが特徴。
対する6人乗り仕様LM500h“version L”は、どのシートにおいてもパーソナル感を尊重したパッケージングで、リラックスできる空間を追求。2列目には、シートヒーターとベンチレーションを備えたオットマン付きパワーシート、3列目には2列目シートをリクライニングした状態で荷室の確保が可能なマルチポジションステップアップシートをそれぞれ採用して快適な移動環境を提供します。
パワートレインは4人乗り仕様、6人乗り仕様ともに、2.4Lターボエンジン+6速ATにモーターを一体化したフロントユニットと、高出力のリアモーター「eAxle」を組み合わせたハイブリッドシステム「DIRECT4」で、システム最高出力は273kW(371PS)を発揮。
燃費(WLTCモード)は、4人乗り仕様が13.5km/L、6人乗り仕様は13.8km/Lとなっています。
優れた静粛性と広い室内空間を考えると、フラッグシップセダンのLSをも凌駕してしまうのではないかというレクサス LMの維持費をみていきましょう!
気になるレクサス LMの維持費【税金】
税金は、自動車税(種別割)と自動車重量税の2種類です。これらの税金には自動車の性能に応じて軽減措置が用意されているものもあります。
自動車税(種別割)
自動車税(種別割)は毎年4月1日時点の車の所有者にかかる税金です。
エンジンの排気量に応じて納付金額が変わり、2.4Lエンジンのハイブリッド車であるレクサス LMは、年額43,500円です。
自動車税は5月上旬に都道府県から納付書が届きます。納付を忘れると、督促状や差し押さえなどがきますので、期限を守った納付を心がけましょう。
また使用燃料で税率が変わるということはありませんが、ガソリン車は新車登録から13年が経過すると、15%の増税となります。いずれレクサス LMも対象となりますが、そのようなことはまだまだ先のハナシです。
自動車重量税
自動車重量税は、自動車の重量に対して課税される税金です。
車両の重さによって額が変わり、基本は車両重量0.5トンごとに年間4,100円というものですが、エコカー減税対象車となっているLMは、新車取得時は100%(約3万7500円)減税。
以降は、車検毎に25,000円を納付して継続検査を受けることになります。
ちなみにエコカー減税の対象から外れる新型アルファード(ガソリン車)は、前述した車両重量0.5トンごとに年間4,100円が課税され、新車時は6万1500円、継続検査時に4万1000円が発生します。
こちらも新車登録から13年を超えると税額が上がってきますが、まだ先のことですので特に考える必要はないでしょう。
税金の軽減措置
■グリーン化特例
グリーン化特例は環境に優しい車に与えられた優遇税制です。燃費性能や、排出ガス量が優良な自動車について自動車税および軽自動車税の税率を低減させる税制です。電気自動車(BEV)やプラグインハイブリッド(PHEV)、燃料電池車が対象です。
■環境性能割
環境性能割は、新車中古車に関係なく車を購入した際に掛かる税金です。以前の自動車取得税の代わりに導入されました。
2030年度燃費基準95%を達成しているLMは非課税。新型アルファード(ガソリン車)は、グレードにより異なりますがおおむね15万円程度の税額になります。
■エコカー減税
エコカー減税は、排出ガス性能や燃費性能に優れた自動車に対して、それらの性能に応じて自動車重量税を減免するものです。
エコカー減税対象車のLMは、新車取得時に100%減税、以降もエコカー減税が適用されます。
気になるレクサス LMの維持費【車検】
新車登録から3年後に初回車検が必要で、それ以降は2年に一度の車検が必要になります。また、中古車で一度3年経たずに抹消されるクルマもありますが、その場合はそこから2年継続検査になります。
法定費用
車検時の法定費用には、以下の項目が含まれています。
自動車重量税:自動車の車両重量によって課税される税金です。
自賠責保険料:自動車を運行するうえでかならず加入しなければならない保険です。
印紙代:検査ラインの使用や、車検証の発行に関する手数料です。車検場に持ち込む場合の費用は2,300円です。
これらの費用は、国や自治体に納めるもので、ディーラーや整備工場によって値段が変わると言うことはありません。
車検基本料
車検基本料とは、法定費用以外に必要な費用のことで、点検費用、整備費用、車検代行料などが含まれます。これはディーラー、整備工場、量販店、中古車販売店などの車検事業者に対して払うもので、業者によって費用が変わってきます。
レクサスの場合、プランによっては最初の車検をディーラーで受けないと払ったものが使われないということも起きかねません。延長保証などもありますので、最初の車検はディーラーのほうが良さそうです。
いっぽう2回目の車検では、ガソリンスタンド、カー用品店、街の自動車整備工場など、ディーラー以外の選択肢として検討するのもアリだと思います。
いずれにしても見積もりをとって調べてみることが、維持費を抑えるコツです。
自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)
自賠責保険は、原動機付自転車を含む、公道を走るものは強制的に加入しなくてはならない保険です。
ナンバーが付いて車検が継続されている状態ではかならず加入しておかなくてはいけないもので、新車時は37ヶ月、継続検査の際には24ヶ月掛ける必要があります。
費用は、37ヶ月が2万4190円、25ヶ月が1万8160円、24ヶ月が1万7650円です。
ただし、自賠責保険で対応でできるのは対人賠償だけで最高額も4,000万円と、現実とは乖離した金額となっています。
メンテナンス費用
レクサスは新車登録日から3年間、無料のメンテナンスプログラムが付いています。
プログラムには初回の1ヶ月と6ヶ月毎のレクサスケア、12ヶ月と24ヶ月の法定点検が含まれます。
気になるレクサス LMの維持費【自動車保険】
自賠責保険で対応でできるのは対人賠償だけで、相手の車両、自分の車、もしくは他人の家や道路などの建造物(ガードレールや中央分離帯、電光掲示板など)はカバーしていません。
自賠責保険金額以上の賠償や、相手の車の修理代、建造物の補修費用などは、任意保険で賠償する必要があります。
任意保険は、自賠責保険に足りない物で自分のライフスタイルにあった保証を任意にセレクトできる保険ですが、いま流行りの通販型の場合、1,000万円を超える車両保険には入れないこともありますので注意が必要です。
また任意保険に入ってるから大丈夫ではなく、もしものときに使えないということを避けるためにも最初はディーラーや保険代理店で説明を受けて加入することが大切です。
レクサスでは、テレマティクスサービスのG-Linkと連携した独自の保険が用意されています。
気になるレクサス LMの維持費【燃料代】
燃料費は、走れば走るほど掛かります。レクサス LM””(4人乗り仕様)の燃費(WLTCモード)は13.5km/L。ガソリン種別はハイオク指定です。
1年間に1万キロ走ると仮定した場合、必要なガソリンは約740L。使用ガソリンはリッターあたり185.5円(資源エネルギー庁石油価格調査)とすると、年間13万7270円の燃料代が必要になります。
気になるレクサス LMの維持費【駐車場代】
自宅敷地内に、駐車場がある場合は、問題ありませんが駐車場を借りる場合は費用がかかってきます。
5mを超える全長に、全幅、全高が2m近いLMは、金額もさることながらサイズ的に止められないという駐車場が少なくありません。
車両を購入する前に、周辺の駐車場の空き状況や費用を把握しておくことが大切です。
維持費が安くなるグレードは?
レクサスLMは、4人乗り仕様の“EXECUTIVE”、6人乗り仕様の“version L”ともに維持費は同じです。
標準装着が19インチのホイール&タイヤは、オプションで用意される17インチホイールを選ぶとタイヤ交換時の費用を抑えることはできますが、オプション料金との相殺を考えると、あまりメリットは感じられません。
それよりも普段から丁寧な運転を心がけることが、燃費にもブレーキにも優しくなりますので長い目で見れば維持費に効いてくるでしょう。