いま売れてる軽自動車トップ5の人気の理由と中古車市場を解説
2025年上半期の軽自動車売れ筋トップ5は、ホンダ N-BOXがトップで、2位にスズキ スペーシア、3位がダイハツ ムーヴの順で、そこにダイハツ タントとスズキ ハスラーが続きます。
5台を合わせた新車販売台数は約3万4000台で、軽自動車全体の40%以上を占めるという人気ぶり。
ここでは、それぞれの人気の理由を考えてみました。
- Chapter
- 軽自動車の売れ行き5モデルを紹介
- 安全性で選ぶなら現行型がおすすめ
軽自動車の売れ行き5モデルを紹介
ホンダN-BOX/N-BOXカスタム
現行ホンダ N-BOX/N-BOXカスタム(JF5/6型)は、乗り心地や静粛性を磨きあげ、センタータンクレイアウトによる軽トップレベルの広さを備えています。
最高値21.6km/L(NAエンジン車)というWLTCモード燃費を実現。ターボの力強い走りは魅力ですが、NAエンジン車でも実用域のトルク、高速域のパンチ力も想像以上にあり、操縦安定性も含めて高速道路も苦にしません。
チップアップ&ダイブダウン機構付の後席は、座面を跳ね上げて固定できるほか、背もたれを前倒しして自転車などの大きな荷物も容易に積載できます。
2023年10月発売の現行型もすでに多くの中古車が流通。先代でもまだ競争力は高く、比較的安く入手できる状況にあります。
スズキ スペーシア/スペーシアカスタム/スペーシアギア
スズキ スペーシアは、2023年11月に3代目(MK54S/94型)に移行して、先進安全装備を進化させつつ、後席の居住性を引き上げています。
リアシートには、オットマン、座面延長、荷物ストッパーの3役をこなす「マルチユースフラップ」を初搭載。NAエンジンとCVT、マイルドハイブリッドの組み合わせにより、クラストップレベルの25.1km/Lという低燃費を実現しました。
スズキ軽初の電動パーキングブレーキ、ステアリングヒーターなど装備も充実しています。
人気のスペーシアギアは2024年9月に追加。中古車市場には、現行型もかなり出回っています。
ダイハツ ムーヴ/ムーヴキャンバス
歴代ヒンジ式リヤドアを採用してきたダイハツ ムーヴですが、2018年に派生モデルのムーヴキャンバスがスライドドアを採用。
2025年6月には、全面改良を受けた7代目ムーヴ(LA850/860S型)がデビュー。キャンバスと車体を共有化し、さらに初の両側スライドドアを採用してきました。
キャンバスはおもに女性を、ムーヴは男性ユーザーをメインターゲットに据えています。
現行ムーヴもすでに中古車が出回っていますが、未使用車も含めた走行距離が短い個体が中心で、価格も高止まりしています。
2022年7月登場のキャンバスであれば選択肢が多く、走行距離が短くて、130万円以下の個体も流通しています。
ダイハツ タント/タントカスタム/タントファンクロス
ダイハツ タントは、助手席側ピラーレスの「ミラクルオープンドア」が最大の特徴です。
良好な乗降性はもちろん、助手席側ドアを開けるだけで大きな荷物も楽に出し入れできます。
後席のチャイルドシートに小さな子どもを乗せ降ろしする際も大開口部により容易にできます。
2022年秋に大幅改良を受けた4代目タント(LA650S/LA660S型)は、荷室側からも後席のスライドが可能になり、上下2段調整式のデッキボードを備え、上段にすれば上段、下段に荷物が積めるほか、後席前倒し時にフラットにできます。
アウトドア系のファンクロスは2022年に追加されました。
現行型のタマ数は豊富で、50万円を切る物件から未使用車まで多彩に揃っています。
スズキ ハスラー
シートやシート裏面の撥水、防汚加工などによりキャンプや各種アクティビティに向くスズキ ハスラーも軽ハイトワゴンに分類できます。
スズキ自慢の助手席背もたれ前倒し機構により、サーフボードなどの長尺物の積載、車中泊などにも対応します。
多彩なポケッテリアを備え、小物アイテムなどが多い人にも最適です。軽ハイトワゴン系は、140mm〜150mm程度(2WD)に最低地上高を設定している車種が多いですが、ハスラーは180mmで、アウトドア系の趣味や降雪地域の方にもおすすめ。
2019年12月登場の現行型(MR52S/92S型)でも中古車の数は豊富で、多彩な選択肢から選べます。
安全性で選ぶなら現行型がおすすめ
今回の5モデルは、2025年6月にデビューしたばかりの新型ムーヴをのぞき、先進安全装備なども考慮すると現行型を選ぶのが無難です。
そのうえで人気モデルだからといって安易に選ばずに、乗り方や使い方、予算に応じて選択したいところです。





































