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【2025年版】自動車のプロが選ぶ、新社会人のためのおすすめの10台とは?

日産 ジューク 初代

毎年、2月の節分をすぎると、新生活に向けて新しいクルマを購入したり、新社会人として初のマイカーを手に入れたりする方が増えて、中古車市場は活気を帯びてきます。

けれど「どんな車を選ばよいかわかない」という人に向けて、この春から新生活を始める方や新社会人におすすめを10台ピックアップしました。

新しい生活を彩る相棒選びの参考にしてください。

Chapter
軽セダンはアルトが本命。対抗馬はミライース
アクティブに趣味を楽しむのならハスラーかタフトか
親子や家族でも乗るならスライドドア車のワゴンRスマイル、ムーヴキャンバスが適任
コンパクトハッチならヤリスかデミオ
人気のハイトワゴン、ミニミニバンならシエンタ、フリードが適任
はじめて所有する車選びは、リスクを減らして選びたい

調査により若干異なりますが、20代前半の平均年収は約250万円〜265万円くらいというデータがあるようです。

クルマの購入予算は、一般的に年収の半分が目安といわれていますから、新生活を迎える方が多い20代前半では125万円〜130万円程度が妥当な予算となります。

その予算でなにを選ぶか?まずは、1人での通勤や通学などをメインとして想定しましょう。

大型ミニバンや大型SUVは車両価格などのイニシャルコストが割高になるだけでなく、ガソリン代をはじめとしたランニングコストも嵩むことになります。

この世代は、生まれた時からミニバンが当たり前というケースも多いはずですが、1人で乗る機会が80〜90%以上であれば、大型のミニバンやSUVは空気を運んでいるようなもの…ともいえそうです。

いっぽうで、1人乗りの相棒として浮かぶのは軽自動車。それも軽スーパーハイトワゴンでははく、燃費や走りを考えると、軽セダンや軽ハイトワゴンくらいまでにしておくのがベストでしょう。

軽セダンはアルトが本命。対抗馬はミライース

スズキ アルト 9代目

新社会人に向けて、もっとも推したいのは、スズキのエントリーモデルであるアルト(現行型)です。

軽さを活かした走りの良さ、衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能などの先進安全装備、マイルドハイブリッド仕様であれば27.7km/L(WLTCモード)という省燃費も魅力的。4WDも設定されていますので、雪国でも選択できます。

ダイハツ ミライース 2代目

ライバルは、ダイハツ ミライース。2017年5月のデビューは、アルトの2021年12月よりも古いため、内外装や走りの質感、燃費などはアルトに譲りますが、100万円切りで走行距離の少ない個体も多く流通しています。

中古車市場では、現在は全車標準化されている衝突被害軽減ブレーキ搭載のスマートアシストⅢ(SAⅢ)仕様を選びたいところです。

アクティブに趣味を楽しむのならハスラーかタフトか

スズキ ハスラー

平日は1人で乗ることが多く、週末に家族や友人を乗せて近場に出かけるという使い方であれば、軽ハイトワゴンを選択する手もあります。

軽ハイトワゴンにはターボ車もありますので、高速道路を使った移動もストレスなくこなしてくれます。

そんなハイトワゴンとSUVを合わせたクロスオーバーモデルスズキ ハスラーは、180mmの最低地上高により街中の段差はもちろん、キャンプ場や林道、雪上などでも安心して走破できるクリアランスを確保。

乗降もしやすく、助手席背もたれの前倒し機構により、スキー板やサーフボードなどの長尺物の積載にも対応。撥水シートなどによりアクティブな趣味を持つ人にもおすすめです。

ダイハツ タフト

ハスラーのライバルであるダイハツ タフトも冒頭の予算内で狙えるモデルです。

「スマートアシスト」をはじめ、ダイハツ初の電動パーキングブレーキ、前席頭上の大きなガラスルーフである「スカイフィールトップ」の標準化など、装備も充実しています。

後席前倒し時のフラット性や手入れしやすい樹脂製のシートバックボードとデッキボードなどによりアウトドア派にも推奨できます。

親子や家族でも乗るならスライドドア車のワゴンRスマイル、ムーヴキャンバスが適任

スズキ ワゴンR スマイル HYBRID S

休日は家族や友人と連れ立って出かける機会が多い方は、初代から「母娘」の組み合わせで支持されているスズキ ワゴンRスマイルも狙い目です。

両側スライドドアを実現し、優れた乗降性だけでなく、後席の荷物の出し入れもしやすいのが美点です。

100万円前後でも走行距離が短い個体も多く、狙い目です。

ダイハツ ムーヴキャンバス 2代目 (2022)

2022年7月にデビューした2代目ダイハツ ムーヴキャンバスは、ヒット作の初代を受け継いでいます。

初代は全高1,700mm以下で両側スライドドアを実現し、必要十分な頭上空間と後席の広さが美点。

2代目でも十分に狙える価格で中古車市場に流通しています。

NAエンジンだけでなく、ターボ車も設定されていますので、高速道路を使ったり、4人乗車が多かったりするのであれば「Gターボ」を狙いたいところです。

コンパクトハッチならヤリスかデミオ

トヨタ ヤリス MT 1.5G

登録車(普通車)を狙うのならBセグメントハッチバックのコンパクトカーでしょう。流通量が多く、価格もこなれているためおすすめ。1人乗りが多いのなら動力性能の面でも必要十分です。

トヨタ ヤリスはその最右翼で、おもに法人ニーズ向けの1.0Lガソリンから主力の1.5Lハイブリッドまで、数多く流通しています。

後席は若干狭いものの、通勤などの普段使いであれば問題ないはずで、週末にホームセンターなどで買い物する際でも後席を前倒しすれば日常使いであればカバーできるはずです。

燃費や静粛性などを考慮すると、ヤリスは1.5Lハイブリッドを狙うのが王道です。

マツダ MAZDA2 XD SPORT +

同じくBセグメントハッチバックのマツダ デミオ(MAZDA2)も予算内に十分に収まります。

1.5Lガソリン車でも動力性能に不満は出ないはずですが、長距離移動も多いのであればディーゼルも選択できるのが魅力です。流通量は少ないもののMT車も散見されます。

素直なハンドリングや適切なペダル配置により、初心者マークの方が運転技術の向上を目指すにも最適な1台といえます。

人気のハイトワゴン、ミニミニバンならシエンタ、フリードが適任

トヨタ シエンタ FUNBASE

普段使いは1人で、週末に家族や友人などと多人数で出かけるのなら3列シートも設定するトヨタ シエンタホンダ フリードがおすすめです。

とはいえ、サードシートは乗降性も考えると、非常席、短時間用の域を出ないため、3列目まで頻繁に乗るのなら1クラス上のノア/ヴォクシー、セレナ、ステップワゴンクラスのほうが良いでしょう。

予算130万円以下だと、シエンタ、フリードともに先代がメインになります。

シエンタは、街乗り中心であれば1.5Lガソリンでも動力性能に不足はなく、燃費を重視し、静かな街乗りを享受したいのあればハイブリッドも選択できます。

ホンダ フリード 2019

2024年5月まで新車販売されていたフリードの先代モデルも物件数が多く、1.5Lガソリン、ハイブリッドともに選択肢に入ります。

なお、両モデルともに2列シート車も設定されていますので、5人乗車までしかしないのであれば、積載性の高さからこちらがおすすめです。

5人以上は乗せない、または乗らないという環境なら、3列シート車はサードシートを跳ね上げたり、床下に格納したりしても結局は無用の長物となってしまいます。

はじめて所有する車選びは、リスクを減らして選びたい

日産 ジューク 初代

現行型や先代までを前提に、軽自動車やコンパクトカーを中心に10台ピックアップしました。

今回はリストから落としましたが、先代のトヨタ ノア/ヴォクシーや日産セレナ、ホンダ ステップワゴンなどでも、走行距離を重ねたモデルであれば予算130万円内でも届きます。もちろん、過走行などのリスクはあります。

ほかにもステーションワゴンのホンダ シャトル、セダンのグレイス、トヨタ ポルテ/スペイド、日産 ジュークなど、いわゆる不人気車はコスパの良さが際立つ中古車となります。

これらのモデルも走りが良かったり、使い勝手や積載性に優れるなどの美点も多く、ユーザーニーズに合うのであれば狙い目です。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。
自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの展開している。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

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