200万円台の中古車が増えてきた!フォルクスワーゲンの人気車、ゴルフとT-ROCを比較
コンパクトカーの世界的な定番といえば、フォルクスワーゲン ゴルフです。そのゴルフをベースにクロスオーバーSUV化したモデルが、2020年に登場したT-ROCです。
現行型は、ゴルフがMQBエボ、T-ロック(T-Roc)はMQBとプラットフォームに違いがありますが、現行ゴルフ8とT‐ロックの中古車は、ともに200万円台から手に入れることが可能です。
それぞれの特徴とおすすめユーザーについて解説します。
フォルクスワーゲンの基幹モデルであるゴルフは、Cセグメントハッチバックの代表格です。
現行型は2021年に国内販売が開始された8代目のゴルフⅧで、「MQBエボ」という進化版のプラットフォームを使っています。
いっぽうCセグメントSUVで、クーペスタイルSUVを謳うT-ロックは、2020年の発売です。
プラットフォームは、先代(7代目)ゴルフと同じ「MQB」なので、世代的にはひとつ前になりますが、中古車になると価格帯が重なること、くわえてハッチバックとSUVという違いもあり、両モデルで迷う方もいるかもしれません。
それぞれに最適なユーザー像に迫っていきます。
8.5世代に進化しているゴルフ
現行ゴルフのボディサイズは、全長4,295mm×全幅1,790mm×全高1,475mmで、最小回転半径は5.1m。
高さ制限1,550mm以下はもちろん、横幅制限1,850mm以下の駐車場に余裕を持って収まります。
2024年にビッグマイナーチェンジを受けて、8.5世代へと進化。内外装が刷新されたほか、最新のインフォテイメントシステムであるMIB4が搭載され、12.9 インチの大型タッチディスプレイにより視認性、操作性、先進性が高まっています。
8代目のパワートレインは、マイルドハイブリッドを搭載した1.0L直列3気筒ガソリンターボと1.5L直列4気筒ガソリンターボのⅡ種類の「eTSI」で始まり、2022年12月に2.0L直列4気筒ディーゼルターボの「TDI」を追加。
さらに、2.0L直列4気筒ガソリンターボを積むスポーツグレードの「GTI」、ハイパフォーマンスモデルである「R」が相次いで加わりました。
ゴルフの美点は、Cセグメントのベンチマーク(指標)といわれるように、同セグメントのお手本といえるパッケージングをはじめ、最新の先進安全装備や快適装備を用意している点で、大人4人でのドライブも無理なくこなしてくれます。
機械式立体駐車場にも収まる全高による機動力の高さもポイント。普段の街乗りはもちろん、ロングドライブまで、フォルクスワーゲンらしい完成度の高さを享受できます。
積載性を重視するのならT-ロック(T-Roc)
2020年7月に発売になったT-ロックは、最初に2.0L直列4気筒ディーゼルターボの「TDI」が導入され、2021年5月に1.5Lガソリンターボの「TSI」が追加されました。
2022年7月に登場したハイパフォーマンスモデルの「R」は、2.0Lガソリンターボとフルタイム4WDの組み合わせによるスポーティかつ安定感のある走りを享受できます。
2025年1月の改良では、TDIが最新のTDIエンジンに置き換えられるとともに、駆動方式がユーザーからの支持も高いフルタイム4WD(変更前はFF)になっています。
ボディサイズは全長4,250mm×全幅1,825mm×全高1,590mm。横幅制限(1,800mm)があったり、高さ制限(1,550mm)のある機械式駐車場には入庫できないので注意が必要です。
また最低地上高は、明らかにされていませんが、ゴルフより高いのは間違いなく、雪上や林道などでも安心して走破できます。
ゴルフよりも若干大きくなるものの、5.0mの最小回転半径は同クラスでは最小レベルで、取り回しのしやすさも美点。
SUVとしては着座位置が高いわけではありませんが、ゴルフよりもアップライトな乗車姿勢になり、前方の見晴らし性にも優れます。
荷室容量は445L〜1,290L(Rは392L〜1,237L)で、ゴルフの381L〜1,237Lをうわ回ります。
とくに後席を起こした状態(通常時)でも余裕があり、キャンプやマリンスポーツ、ウインタースポーツなどを楽しむ人に向いています。
普段使いならゴルフ、趣味を活かすならT-Rocがおすすめ
ゴルフ8の中古車は、VWの看板モデルだけに中古車のタマ数も多く、1.5Lエンジン搭載車であればリーズナブルな個体も流通しています。
街乗り中心であれば動力性能になんら不足はなく、こうしたニーズであれば狙い目です。8.5世代はまだ流通量は少なめで、高値安定という状況です。
T-ロックも中古車市場の流通量は多く、FF+TDIの組み合わせであれば200万円を切る個体も見つけることができます。
T-ロックは、走行距離を重ねるユーザーでディーゼルエンジン車の利点を知る層にもオススメです。






































