ホンダ新型スーパーワン(Super-ONE)は買い?実質価格・納期・航続距離をプロが徹底インプレ
2026年5月21日に発売されたホンダの電気自動車(BEV)、Super-ONE(スーパーワン)。
軽自動車の「N-ONE e:」をベースにしながら、トレッドを拡大した専用シャシーとボディによって普通乗用車登録とされたBEVは、発売後約1か月で1万1000台以上の受注を集めるという異例の大ヒットを記録。
ゲームチェンジャーへの期待が掛かる、スーパーワンの車両解説とインプレッションをお届けします。
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- リーズナブルな乗り出し価格と、走りが話題のスーパーワン
- 走りの楽しさをドライビング空間にも
- 出力をアップするヒミツのBOOSTモードを搭載
- ブリスターフェンダーの存在は伊達じゃない
- 楽しい走りと高い利便性が魅力のコンパクトBEV
リーズナブルな乗り出し価格と、走りが話題のスーパーワン
多くのモータージャーナリストからの高評価にくわえて、普通乗用車向けのCEV補助金によってお手ごろ価格になっていることも話題のホンダ Super-ONE(スーパーワン)。
軽自動車のN-ONE e:をベースにした普通車登録のBEVです。
ボディサイズは、全長3,580mm×全幅1,575mm×全高1,615mmにホイールベース2,520mmで、ベースのN-ONE e:よりも全長(+185mm)、全幅(+100mm)、全高(+70mm)ともに拡大。
またトレッドは、N-ONE e:に対して40mm広げられ、そこに185/55R15という大径・幅広サイズのタイヤを合わせることで、旋回や高速走行時の安定性、ハンドリング性能を高めています。
外観は、ワイドに張り出したブリスターフェンダーにより、安定感のあるロー&ワイドフォルムを創出。
冷却性能や空力性能の高さを象徴するかずかずの工夫が、走りの楽しさを予感させるフロントビューと、一体成型部品で視覚的ノイズを削減したリアビューを組み合わせると同時に、全体をエッジを効かせたスクエアな造形とすることで、立体感と力強さを際立たせました。
走りの楽しさをドライビング空間にも
走りの楽しさを直感的に感じさせるドライビング空間の創造を目指してデザインされたというインテリアは、左右セットのフロントスポーツシートをはじめ、デジタルで再現したトリプルメーター、カラーが切り替わるライン状イルミネーション(BOOSTモード選択時)、パドルシフトを装備した本革巻きステアリングホイールなど、遊び心を随所に息づかせることで乗るたびに心が弾む意匠が特徴です。
なかでもデジタルで再現される3連メーターは、BOOSTモードまたはSPORTモード選択時には中央の瞬間電費計が、仮想のエンジン回転数を表示するタコメーターに切り替わるというギミックまで搭載しています。
またリアシートは、N-ONE同様、ダイブダウン&チップアップが可能。乗車定員は4名です。
そのほか、オーディオはBOSEと共同開発した「BOSEプレミアムサウンドシステム」、ナビには9インチの「Google搭載ホンダコネクトディスプレイ」を標準装備しています。
出力をアップするヒミツのBOOSTモードを搭載
スーパーワンに搭載されるパワーユニットは、モーター/ギアボックス/インバーターが一体になったe-Axleと、82.7Ah(29.6kWh)の薄型大容量リチウムイオンバッテリーの組み合わせ。
ギアチェンジ感が味わえる7段変速の仮想有段シフト制御と、アクセル開度や車速等をもとに演算・生成した独自のエンジンサウンドを室内スピーカーから送出するアクティブサウンドコントロールを連動させることで、エンジン車のような運転感覚を享受できます。
また専用のBOOSTモードでは、駆動モーターの最高出力が47kW(64ps)から70kW(95ps)にアップ。162Nmの最大トルクとあいまって、力強く鋭い加速を実現します。
充電時間は、普通充電(6kW)で約4.5時間。急速充電(上限50kW)は約30分で80%までの充電が可能。一充電走行距離(WLTCモード)は274km。
別売のAC外部給電器「ホンダパワーサプライコネクター」を使用することで給電(最大1500W)も可能です。
安全装備は、衝突軽減ブレーキ(CMBS)、渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)など14の機能がパッケージ化された「Honda SENSING(ホンダセンシング)」にくわえ、VSA(車両挙動安定化制御システム)、ヒルスタートアシスト、エマージェンシーストップシグナルなどを搭載。安全運転をサポートします。
ブリスターフェンダーの存在は伊達じゃない
かつて“ブルドッグ”の愛称で人気を博したシティ ターボIIを彷彿とさせるブリスターフェンダーで逞しさを強調したスーパーワンは、見るものをワクワクさせるオーラが漂っています。
走り出すと1,615mmという全高ながら、重いバッテリーを低い位置に搭載するレイアウトによってボディの無駄な揺れを抑えています。
ワインディングでは、185/55R15というタイヤサイズとワイドトレッド&低重心設計で、路面を掴むような安定性とキレのあるハンドリングと、低回転から高出力を発生する電気モーターの特性があいまって、コーナーをキビキビと走り抜けることができます。
さらにコーナリング時は車両制御システムがさりげなく介入し、FFの駆動方式ながらアクセルペダルを早く踏み始めることができますし、BOOSTモードをONにすれば、キツイ登り坂もグイグイとパワフルに登っていきます。
街乗りではちょっと硬い印象だったサスペンションも、ワインディングではベストセッティングでした。
また高速道路ではアダプティブクルーズコントロールを使用しましたが、ワイドトレッド化されたスーパーワンは、低重心化も手伝って非常に安定性が高くなっています。
今回、高速道路やワインディングなど約200kmを走行した電費は9.0kW/kwh(約111 Wh/km)。カタログ値が114Wh/kmなので、ほぼデータ通りの結果。
ちなみに満充電時にエアコンをONにすると、メーターに表示される航続距離は約200km。日常使いでは十分ですが、ドライブでは物足りないと感じることもありそうです。
とはいえスーパーワンで走る200kmは、ほかのクルマでは味わえない楽しさに満ちあふれています。食わず嫌いでEVを避けているユーザーにこそ乗ってほしい1台です。
楽しい走りと高い利便性が魅力のコンパクトBEV
「e:Dash BOOSTER」をグランドコンセプトに、日常の移動を刺激的で気持ちの高ぶる体験へと進化させることを目指して開発されたスーパーワン。
思わず笑みがこぼれるほどの楽しい走りと、軽Nシリーズ同様の高い利便性が一番の魅力ですが、国のCEV補助金(130万円)に東京都など自治体独自の補助金をプラスすると、339万200円という車両本体価格が実質的に150万円以下(東京都在住なら約119万円)に抑えられることも人気の理由です。
そんなこともあって今年度生産ぶんはすでに完売、現在は2027年以降の生産ぶんを受け付けているという状況です。

























