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中古でスバル レガシィを買うならこの型式がオススメ!

スバル レガシィツーリングワゴン

社名がSUBARUになる前、富士重工業(スバル)の主力モデルとして長いあいだ販売を支えてきたのが、レガシィ ツーリングワゴンです。

そのレガシィ ツーリングワゴンを引き継ぐカタチで、レヴォーグがデビュー。2014年にはツーリングワゴン、2020年にはスポーツセダンのB4が日本での販売を終了しました。

ここでは、中古で狙う4代目と5代目のツーリングワゴン/B4を中心にポイントを探っていきます。

Chapter
日本のワゴンブームを牽引したレガシィ ツーリングワゴン
走りの良さを余裕の積載量で長期休暇やバカンスにも使えるステーションワゴンという存在
洗練されたスタイリングと独特のボクサーサウンド
安全運転支援システムを1999年に初搭載
世界のニーズで大型化するも狭い日本ではデメリットに
4代目に乗るならそろそろラストチャンス!? 年式、メンテナンス性を考えると5代目という選択肢も
これからレガシィを探す人は欲しい仕様を根気よく探すのが吉

日本のワゴンブームを牽引したレガシィ ツーリングワゴン

スバル レガシィツーリングワゴン

スバル レガシィのボディタイプは、ステーションワゴンのツーリングワゴン(現在はレヴォーグが後を引き継ぐ)、スポーツセダンのB4、ワゴン派生型クロスオーバーモデルであるグランドワゴン(2代目はランカスター)があり、2025年まで販売されたアウトバックへと引き継がれています。

そのなかで名実ともにレガシィを代表する存在だったモデルが、ツーリングワゴンです。

SUVブームが続いている現在ですが、80年代後半から徐々にステーションワゴンが人気を集め、1989年登場の初代レガシィ ツーリングワゴンが大ブレーク。

89年といえば、初代ユーノス ロードスター、トヨタ セルシオ、日産 スカイラインGT-R(R32)、トヨタ ランドクルーザー80など、バブル景気の波に乗って名車がずらりと登場した年です。

レガシィは、水平対向エンジンとフルタイム4WDというスバルの武器を活かし、WRC(世界ラリー選手権)などの競技でも活躍しました。

走りの良さを余裕の積載量で長期休暇やバカンスにも使えるステーションワゴンという存在

スバル レガシィ ツーリングワゴン

欧州においてステーションワゴンは、ラゲッジに多くの荷物を積み込んでバカンスに出かけるなど、モデルラインナップには欠かせないスタイルのひとつでした。

SUVのように背が高くありませんから、走りの良さという美点もあり、荷物も多く積み込むことができます。

現在、休日のサービスエリアなどで多く見かけるのはSUV、ミニバンですが、当時はステーションワゴンも一大勢力を構築していました。

そのなかでスバル レガシィ ツーリングワゴンとB4は、ビルシュタイン製の倒立式ダンパーを装備したモデルやSTI仕様、ポルシェデザインが手がけたBLITZEN(ブリッツェン)などがあり、水平対向ターボ+フルタイム4WDのスポーツワゴン/セダンとしてつねに一定の人気を維持してきました。

洗練されたスタイリングと独特のボクサーサウンド

スバル レガシィ 2代目ランカスター

ツーリングワゴンやB4には、ローダウンして楽しむ人達も多くいましたので、より実利を重視したユーザーから支持されてきたいっぽう、グランドワゴン(ランカスター→アウトバック)を選ぶのは、ツーリングワゴンとは異なる個性を求めたり、200mmという最低地上高による高い悪路走破性を支持したりした層でした。

ランカスターには、3.0L水平対向6気筒エンジンを積んだ「ランカスター6」も設定され、よりゆとりある走りを披露しています。

ほかにも、エキゾーストマニフォールド(排気管)が不等長によることで「ド・ド・ド」という独特なサウンドが3代目まで残されていて(手がつけられておらず)、ボクサー(水平対向)サウンドと呼ばれて支持を得る一因でもあったでしょう。

安全運転支援システムを1999年に初搭載

スバル レガシィ アイサイト

また、スバルといえばいち早くステレオカメラによる安全運転支援システム(現在のアイサイト)の開発に着手していて、世界で初めてステレオカメラを使った ADA(アクティブ・ドライビング・アシスト)を、ランカスターに搭載して1999年に発売しています。

筆者も試乗していますが、現在ほどの精度はもちろんないものの、車線逸脱警報、車間距離警報、車間距離制御(クルーズコントロール)などは、現在の「アイサイト」が成立する上で不可欠といえる技術でした。

世界のニーズで大型化するも狭い日本ではデメリットに

スバル レガシィ

さて、絶大な人気を誇ったレガシィ ツーリングワゴン/B4は、欧米の大型化というニーズ(もっと広い車内が欲しい)、あるいは衝突安全性能への対応などにより、世代が代わるごとにボディサイズが拡大。日本国内では、かつてほどの人気を得ることが難しくなってきました。

またいっぽうでミニバンブームが巻き起こり、多人数とサードシートを格納すれば荷物も多く積めるミニバンにファミリーカーの主役が移っていきます。

それでもスバルは主力モデルとして、レヴォーグ、レガシィ アウトバックを日本向けに設定し、フォレスターやXVというSUVとともにモデルラインナップを構築してきましたが、2025年3月にアウトバックの受注が終了。現在は、SUVが主力機種になっています。

4代目に乗るならそろそろラストチャンス!? 年式、メンテナンス性を考えると5代目という選択肢も

レガシィ B4 アウトバック

あれほど絶大といえる人気を誇ったツーリングワゴンですが、最終型となった5代目(BM/BR系)の生産終了から11年が経ちタマ数は減っています。

いっぽうセダンのB4は、6代目(BN/BS系)が2020年まで販売された関係で、比較的新しい個体が残ってはいますが、もともとの販売台数が少なかったこともあって、5代目ツーリングワゴンよりもタマ数が少なくなっています。

クルマ好きの筆者の義父は、4代目(BL/BP系)ツーリングワゴンに乗っていましたが、こちらは走行距離を重ねた個体も多く、タマ数はさらに減っているようです。

スバル レガシィ ツーリングワゴン

レガシィの中古車を購入するなら、メンテナンスも信頼できるディーラーやショップがあると安心です。

4代目の最後期で「アイサイト」装着車も販売されていたものの、中古車市場にはほとんど出回っていません。

5代目
はボディサイズが拡大し、2010年の一部改良では「アイサイト」がバージョン2にアップデート。「アイサイト」装着車が中心になっています。

ボディサイズは全長4,790mm×全幅1,780mm×全高1,535mm(ツーリングワゴン)と大きめであるものの、「アイサイト」装着車であること、選択肢の多さも含めてオススメできます。

セダンのB4のみとなった6代目は、全幅が拡大されより大きくなりました。パワートレインは2.5LのNAのみで、アイサイトはバージョン3へ進化しています。

中古車のタマ数は少ないものの、信頼性と安全性で選ぶなら、6代目B4がおすすめとなります。

これからレガシィを探す人は欲しい仕様を根気よく探すのが吉

スバル レヴォーグ

SUBARUのステーションワゴンは、レヴォーグにバトンを譲っています。すでに2代目にスイッチしたため、初代レヴォーグを中古車で買う選択肢もあるでしょう。

それでもレガシィが欲しいのであれば、ステーションワゴンかセダンのB4か、あるいはアウトバックかを明確にして、さらにターボかNAエンジンか、レヴォーグにはないMTか、ビルシュタイン製ダンパー装着車かなど、欲しい仕様を根気よく探すのがいいかもしれません。

※最新の中古車情報を掲載している都合上、中古車情報と記事内容が相違している場合があります。
※最新の中古車情報を掲載している都合上、中古車情報と記事内容が相違している場合があります。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。
自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの展開している。

塚田 勝弘|つかだ かつひろ

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