スズキ アルトの歴代モデル解説

ワゴンRと並んで、スズキの看板車種であるアルト。
初代の登場は約40年前で現在も人気車種となっているロングセラーであり、2021年までに累計526万台を国内で販売したベストセラーです。
ここでは、1979年に発売された初代のSS30V/40V型(〜1984年)から、2021年にデビューした9代目のHA37S/97S型まで、歴代アルトを世代ごとに解説します。
- Chapter
- 概要
- モデルチェンジの歴史・略年表
- 初代 SS30V/40V型(1979年〜1984年)
- 2代目 CA71V/72V / CC71V/72V型(1984年〜1988年)解説
- 3代目 CL11V/21V/22V/CM11V/21V/22V/CN11S/21S/CR22S/CP11S/21S/CS22S型(1988年〜1994年)
- 4代目 HA11S/21S/HB11S/21S/HC11V/HD11V型(1994年 - 1998年)解説
- 5代目 HA12S/22S/23S型(1998年 - 2004年)解説
- 6代目 HA24S/24V型(2004年 - 2009年)解説
- 7代目 HA25S/25V/35S型(2009年〜2014年)解説
- 8代目 HA36S/36V型(2014年〜2021年)
- 9代目 HA37S/97S型(2021年〜)
- ライバルはダイハツ ミライース
- 今後のフルモデルチェンジ予定
- まとめ
概要

スズキ アルトの誕生のきっかけはとてもユニークで、現在は廃止された物品税をうまく利用したものでした。
初代アルトの登場当時、日本では軽乗用車に15%を超える物品税が課せられるいっぽうで商用車は物品税が非課税となっていました。
商用車には軽のボンネットバン(いわゆるライトバン)もふくまれており、スズキはこの制度を利用した新しいモデルを開発しました。それが、1979年に登場したアルトです。
商用車なのである程度の荷室面積が必要で、リアシートにはリクライニングがなかったりなど不便な面もありましたが、軽ボンネットバンは発売開始当時としては非常に低価格で、それに加えて税負担もないということから爆発的なヒットとなりました。
その後も税制や軽自動車の規格の変更、変化する顧客のニーズといったものに巧みに対応しつつ、アルトはつねに軽人気車種としてスズキの屋台骨を支えてきました。
モデルチェンジの歴史・略年表
1979年 | 初代発売 |
---|---|
1982年 | マイナーチェンジ |
1984年 | フルモデルチェンジ 2代目発売 |
1986年 | マイナーチェンジ |
1988年 | フルモデルチェンジ 3代目発売 |
1990年 | マイナーチェンジ |
1991年 | マイナーチェンジ |
1994年 | フルモデルチェンジ 4代目発売 |
1997年 | マイナーチェンジ |
1998年 | フルモデルチェンジ 5代目発売 |
2000年 | マイナーチェンジ |
2004年 | フルモデルチェンジ 6代目発売 |
2006年 | マイナーチェンジ |
2009年 | フルモデルチェンジ 7代目発売 |
2014年 | フルモデルチェンジ 8代目発売 |
2021年 | フルモデルチェンジ 9代目発売 |
初代 SS30V/40V型(1979年〜1984年)

発売当時、軽自動車の新車価格は60万円程度が一般的でした。
初代アルトは徹底的に製造原価を見直すことで、47万円という当時としても破格の値段で売り出し、さらに物品税が非課税というメリットもあって人気のクルマとなりました。
外観
1976年、前年の道路運送車両法の改正を受けて、軽自動車のボディサイズは全長3.2m以下×全幅1.4m以下×2.0m以下、エンジン排気量は550cc以下となりました。
スズキ アルトは、この規制に対応した全長3,195mm×全幅1,395mm×全高1,335-1,350mmというボディで1979年に初登場しました。
スタリングは、いわゆるFFの2ボックススタイルでした。
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
3,195mm | 1,395mm | 1,335〜1,350mm |
インテリア/装備
低価格を実現するために、全体に装備は極めて簡素でした。
一体成形された単純な造形の樹脂製ダッシュボードやインパネ、廉価ながら必要な機能を満たせるゴム製フロアマット、ベニヤ板を背板に使った後部座席、グレー塗装のスチール製バンパー、手押しポンプ式ウィンドウウォッシャーをはじめ、ドアの内張りはできるだけ省略して残った部分は鉄板塗装処理、ドア開閉用の鍵穴は運転席側のみと徹底してコストダウンが図られていました。
標準装備はヒーターだけでした。
当初は単一グレードで、装備によるグレードの差別化もありませんでした
走行性能
当初は、水冷直列3気筒の2ストロークエンジンを搭載していました。
1974年以降、排気ガスに対する規制は年々強まっており、軽自動車の2ストロークエンジンも淘汰される流れになっていましたが、ここでも商用車(排ガス規制がゆるかった)であることの利点が活かされて、パワフルな2ストロークエンジンが搭載されることになりました。
トランスミッションは、4速MTのほか2速ATを用意。駆動方式は当初は2WDのみで、1983年に4WDおすノーライナーシリーズがラインナップに加わりました。
マイナーチェンジ(前/後の変化について)
1982年にマイナーチェンジが行われ、規格形角形ヘッドランプに変更。上級グレードとなるLタイプ、Gタイプが追加設定されました。
エンジンは、前年に追加された543cc4ストロークの直列3気筒が全グレードに採用され、2ストロークモデルは姿を消しました。
特別仕様車
・マリアンヌ(1984年)
エアコン付の特別仕様車です。
各グレードについて
・L
上級グレードです。
・G
最上級グレードです。
メーカーオプションでデジタル式スピードメーターの装着設定ができました。
2代目 CA71V/72V / CC71V/72V型(1984年〜1988年)解説

外観
当時の軽自動車枠いっぱいの全長と全幅はかわらず、全高が50mmほど高くなった2代目アルトは、室内の居住性がアップしました。
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
3,195mm | 1,395mm | 1,400〜1,435mm |
インテリア/装備
一部車種に回転ドライバーズシートを採用。またフロントディスクブレーキ、およびタコメーターがそれぞれ標準装備となました。
走行性能/燃費性能
初代の後期モデルから受け継いだ直列3気筒の4ストロークエンジン(F5A)を搭載。
4速MTと2速ATのトランスミッション、2WDと4WDの駆動方式も初代と同様でした。
発売翌年の1985年にモータースポーツのベース車として、Aグレードをベースに5速マニュアルミッションとディスクブレーキ、アルミホイール、バケットシートなどを装備したグレードを設定。
さらに軽自動車では初めてEPIインタークーラーターボエンジンを搭載した「アルトターボ」が追加されました。
マイナーチェンジ(前/後の変化について)
1986年にマイナーチェンジが行われ、異形ヘッドランプの採用と、フロントまわりおよびインパネの変更を行いました。
リアサスペンションに軽自動車クラスでは初のITL(アイソレーティッド・トレーリング・リンク)方式を採用。
さらにスズキの軽自動車では初となるDOHCエンジンを搭載する「ツインカム12RS」を設定して、人気を高めました。
アルトワークス発売

最高出力64PS/7,500rpm(ネット)を発生する新開発の3気筒550cc EPI DOHC 12バルブインタークーラーターボエンジンを搭載するアルトの最高峰モデル「ワークス」は1987年に発売されました。
最高グレードのRS/Rには、インタークーラーターボエンジンとビスカスカップリング方式のフルタイム4WDシステムを搭載。
当時の軽自動車ではもっともパワフルなエンジンと、ボンネットフードにはエアスクープをセットしたエクステリアなど、スポーティさを強調したワークスは一気に人気車種となりました。
特別仕様車
・麻美スペシャル(1985年)
カラードバンパー&カラードフロントグリル、10インチカラードフルホイールカバー、エアコン等を特別装備した特別仕様車です。
・レジーナ(1986年)
コラム式2速ATとベンチシートを採用した特別仕様車です。サイドブレーキは、手で操作するステッキ式を採用しています。
・ジュナ(1986年)
エアコンと回転ドライバーズシートを標準装備したフロアシフト版の女性向け特別仕様車です。
・アルト ビーム
エアコン、フロントバケットシート、ブロンズガラスなどを特別装備した特別仕様車です。
各グレードについて
・S
スポーティーグレード。12インチラジアルタイヤ(135SR12)&ハーフホイールカバー付12インチスチールホイール、およびアルトとしては初となるフロントディスクブレーキ、およびタコメーターがそれぞれ標準装備となったグレードです。
・ツインカム12RS
軽自動車初の気筒あたり4バルブ化された3気筒DOHCエンジンを搭載したグレードです。
・ターボSX
前の名称はアルトターボ、ターボエンジンを搭載したグレードです。
3代目 CL11V/21V/22V/CM11V/21V/22V/CN11S/21S/CR22S/CP11S/21S/CS22S型(1988年〜1994年)

3代目アルトは、それまで乗用車としてラインナップされていたフロンテを統合。
1989年に物品税が廃止されたことをうけて、商用バンのほか乗用車版も選べるようになりました。
外観
3代目アルトは、直線と曲面の組み合わせによるデザインと徹底したフラッシュサーフェイス化により、どことなくヨーロッパのコンパクトカーを想起させる外観となりました。
また国産車初の両側スライドドアと回転ドライバーズシートを装備したバリエーションが用意されました。
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
3,195〜3,295mm | 1,395mm | 1,400mm |
インテリア/装備
室内は、軽ボンネットバン最大のホイールベースとコンパクトなエンジンルームにより、ゆとりある居住空間を実現していました。
室内長 | 室内幅 | 室内高 |
---|---|---|
1,730mm | 1,230mm | 1,170mm |
走行性能/燃費性能
3代目に搭載されたエンジンは、直列3気筒SOHCと直列3気筒DOHCの2種類くわえて、直列3気筒SOHC12バルブ(F5B型)が一部グレードに搭載されました。
1990年3月にマイナーチェンジし、1989年より施行された軽自動車の新規格化にともない、ボディを拡大するとともにエンジンは550ccのF5B型から660ccのF6A型に変更されました。
マイナーチェンジ(前/後の変化について)
1990年にマイナーチェンジが行われました。
軽自動車の新規格化にともないボディはフロント部分を大幅変更、前後バンパーも大型化して新規格に対応。エンジンは、F5B型から657ccのF6A型へ変更されました。
2度目のマイナーチェンジは1991年に行われ、3ドア車のドアのアウターハンドルの形状を縦型から横型に変更し、インパネも形状変更。
特別仕様車
・2M-V、2M-S(1989年)
バン「Pe」、セダン「Lf-S」をベースにエアコンなどを装備した200万台達成記念特別仕様車です。
・ビームR、ビームR-S(1989年)
バン「Pe」、セダン「Pe-S」をベースにエアコン、AM/FMカセット、フォグランプを装備した特別仕様車です。
・アフタヌーンティー(1990年)
セダン「Ce-S」をベースに、エアコン、AM/FMカセット、カラーバンパー、ブロンズガラスなどを装備した特別仕様車です。
・ワークス ターボi.e.(1990年)
「ワークスRS/X」をベースに、エンジンをSOHCインタークーラーターボに置換し、エアコン、パワーステアリング、専用アルミホイールなどを装備した特別仕様車です。
・Fスペシャル(1991年)
セダン「エポP2」をベースに、アゼストCDデッキ、専用シート&マスコットキーなどを装備した特別仕様車です。
・エポP2-S(1992年)
・Ce-S(1993年)
3ドアセダン「Ce-P」をベースに、エアコン、FMカセット、パワステ・パワーウィンドウを装備し、機能を充実した特別仕様車です。
・ワークスFスペシャル(1993年)
「ワークス ターボi.e.」をベースにAM/FMステレオ、パワードアロックなどを装備した特別仕様車です。
各グレードについて
・2シーターB
定員2名の最廉価グレードです。
・Pe
定員4名、FFと4WD、ATと5MTがある標準グレードです
・Pe-S
1989年に5ナンバー車に切り替わったPeの後継グレードです。
・エポP2
エアコン(マニュアル)が搭載された標準グレードです。
・Ib-S
グレード「Pe-s」にAMラジオが装備されたグレードです。
・ウィットーS
グレード「Ib-S」にエアコン(マニュアル)がついたグレードです。
・ウィブS
ウィットーSにAM/FMラジオ付CSプレーヤーがついたグレードです。
・ツインカムRI-S
水冷直列3気筒DOHC12バルブエンジンを搭載したグレードです。
・Lf-S
グレード「Ib-S」にリヤワイパーがついたグレードです。
・パーキー/パーキーS
1989年の新規格対応後に設定された最廉価グレードです。パーキーSは5ナンバーモデルです。
・エポS
・レジーナS
2代目の特別仕様車「レジーナ」がカタロググレードとなり、さらに5ナンバーとなったグレードです。コラム式2速ATとベンチシートを採用しています。
・U
1991年から発売されたグレード中の最廉価グレードです。エンジンが550ccのF5B型から660ccのF6A型に変更となっています。
・Ce
グレードUに分割可倒式リヤシートを搭載したグレードです。セダンタイプです。
・Ce-L
グレードCeにAMラジオを追加搭載したグレードです。セダンタイプです。
・Ce-X
グレードCe-Lにマニュアルエアコンを追加搭載したグレードです。セダンタイプです。
・エポバン
グレード「エポ」のバンタイプです。
・エポP4
最上級グレードです。マニュアルエアコン、パワーウインドウなど装備が充実しています。
・Ce-P
1992年に追加されたセダンタイプのグレードです。
アルト( CL11V/21V/22V/CM11V/21V/22V/CN11S/21S/CR22S/CP11S/21S/CS22S型)のモデル・グレード一覧
4代目 HA11S/21S/HB11S/21S/HC11V/HD11V型(1994年 - 1998年)解説

軽自動車の規格変更にともないフロントまわりに手を入れて全長を3,295mmに伸ばしただけだった3代目でしたが、4代目ではホイールベースを軽自動車クラス最大の2,335mmとすることで本格的に新企画に対応してきました。
あわせてボディバリエーションを整理して、標準型の3ドアと5ドア、スポーツタイプのワークスという2つになりました。
外観
3代目のキープコンセプトでデザインされたボディは、モデルチェンジのインパクトが薄い印象。
しかしながら、軽自動車クラス最大のロングホイールベース(2,335mm)により、広い室内と大きなラゲッジスペースを実現し、直進安定性も向上させました。
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
3,295mm | 1,395mm | 1,400mm |
インテリア/装備
ボディの見直しによって室内は、座り心地のいいシートの採用やエンジンからの騒音の低減などによって快適性を高めています。
いっぽうで初代から続く廉価グレードも用意。内装は簡素で、パワーウィンドウ無し仕様やバンはドアにベニヤ板とビニールを貼っただけという仕様でした。
室内長 | 室内幅 | 室内高 |
---|---|---|
1,700mm | 1,190mm | 1,180mm |
走行性能/燃費性能
アルトのエンジンは引き続きF6A型の直列3気筒SOHCエンジンで、上位グレードには気筒あたり4バルブの12バルブエンジンを搭載。
アルトワークスは、同じF6A型ながらDOHCインタークーラーターボまたはSOHCインタークーラーターボを搭載していました。
アルトの燃費性能(10.15モード)は22.5km/Lです。
マイナーチェンジ(前/後の変化について)
1997年にマイナーチェンジが行われ、フロントグリル・リアバックドアなどのデザインが変更されました。
アルトワークスのみ、155/55R14扁平タイヤアルミホイール (RS/Z) 、内装フルトリム、ホワイトメーターなどの小規模な変更に留まりました。
特別仕様車
・ウィズ(1995年)
3ドアセダン「Sf/Se-4」をベースに、AM/FMカセットステレオや電動リモコンドアミラーなどの快適装備を備えた特別仕様車です。
・ワークス ターボie/sリミテッド(1995年)
「ワークス ターボie/s」をベースに、アゼスト製AM/FMステレオ+4スピーカー、専用シート、パワードアロック&キーレスエントリーを装備した特別仕様車です。
・エポ(1996年)
3ドアセダン「Se/Se-4」および5ドアセダン「Le/Le-4」をベースに、ステレオ、パワーステアリング/パワーウィンドウを装備した特別仕様車です。
・ワークス ターボie/s Fリミテッド(1996年)
「ワークス ターボie/s」をベースに、1995年7月発売の「ワークス ターボie/sリミテッド」の装備に加え、カーボン調センターパネル、専用アルミホイール、バックドアアッパースポイラーなどを装備した特別仕様車です。
・エポリミテッド(1997年)
「エポ」をベースにハイパワーCDステレオを装備し、ワンランク上の内外装とした特別仕様車です。
・ビーム(1998年)
3ドアセダン「Sc」、5ドアセダン「Le」をベースに、AM/FMカセットステレオ、UVカットガラス、大型シートなどを装備した特別仕様車です。
各グレードについて
・Vs
商用バンの廉価グレードです。
・Vl
商用バンの上級モデルです。リヤワイパーを装備しています。
・Se
3ドアセダンの最廉価グレードです。4WDモデルがSe-4 です。
・Sf
3ドアセダンの標準グレードです。パワーウインドウ、AMラジオ付CSプレーヤーを装備しています。
・Sg
3ドアセダンの標準グレードです。Sfの装備に加え、集中ドアロックを装備しています。
・Le
5ドアセダンの最廉価グレードです。
・エポ
・エポP2
最上級グレードでオートエアコン、後席分割シート、シートベルトアジャスターを装備しています。
アルト(HA11S/21S/HB11S/21S/HC11V/HD11V型)のモデル・グレード一覧
5代目 HA12S/22S/23S型(1998年 - 2004年)解説

1996年の軽自動車規格改定を受けた、5代目アルトがデビューしたのは1998年のことでした。
新規格の目的は、おもに衝突安全性の向上を目的としたもので、アルトは小型車と同じ安全性を実現。軽自動車の特徴である経済性や使いやすさを一層向上させ、性能、品質を高めています。
外観
軽自動車の新規格に対応したボディは、全長100mm、全幅80mm、全高は50mmそれぞれ拡大。
デザインもフロントに異型ヘッドランプを採用するなど、高級感を高めました。
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
3,395mm | 1,475mm | 1,440〜1,455mm |
インテリア/装備
全グレードで、プラスチックではあるものの成形ドアトリムになるなど内装の質感が向上しました。
室内長 | 室内幅 | 室内高 |
---|---|---|
1,700mm | 1,220mm | 1,200mm |
走行性能/燃費性能
エンジンは、オールアルミのK6A型直列3気筒DOHCをラインナップ。F6A型エンジンはSOHCのみとなり、DOHCエンジンは廃止されました。
新開発のK6A型DOHCリーンバーンエンジン+電子制御スロットル搭載車の「Sc リーンバーン」は、10・15モード燃費29.0km/Lを実現していました。
安全装備
当初はすべて標準装備では無かったものの、一部の廉価グレードを除き運転席エアバッグのみならず助手席エアバッグ、シートベルトプリテンショナー、ABS(これらの安全装備はセットでメーカーオプション)が選べるようになりました。
マイナーチェンジ(前/後の変化について)
2000年にマイナーチェンジが行われ、フェイスリフトを実施。同時にワークスがカタログから姿を消しました。
特別仕様車
・ワークス リミテッド(1999年)
「ワークスie」をベースに、運転席・助手席SRSエアバッグ、4輪ABSや快適装備を充実させた特別仕様車です。
・エポエクストラ(1999年)
発売20周年を記念した特別仕様車です。
・80周年記念車 Lx(2000年)
スズキ創立80周年を記念し、5ドア「Lc」をベースに便利な装備を加えた特別仕様車です。
各グレードについて
・エポターボ
・21世紀記念スペシャルLx
上級仕様を装備しつつ、価格を抑えた新グレードです。
・Lb
ベーシックグレードです。
・Vs
3ドアの商用バンです。
・N-1
他車種にも設定されるN-1ブランドとして快適装備を装備したグレードです。
・Lbスペシャル
既存のLbをベースに、CDデッキやホイールキャップなど装備を充実させたグレードです。
アルト(HA12S/22S/23S型)のモデル・グレード一覧
6代目 HA24S/24V型(2004年 - 2009年)解説

6代目アルトは、2004年に発売されました。もっとも廉価なモデルは、エアコン、パワーステアリング、ラジオ、エアバッグなどを装着し65万円(税抜)の低価格を実現。
長年ラインナップされていた3ドア車や2シーター、エアコン・パワステ無しの仕様は廃止され、ボディは5ドアのみになりました。
外観
円と直線をテーマにした若々しく温かみのあるデザインの外観は、商品コンセプトの「自分の時間に気軽に使える親近感のわくクルマ」を具現化したもの。
バックドアにドアハンドルが搭載され、室内のドアオープナーは廃止されました。
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
3,395mm | 1,475mm | 1,500mm |
インテリア/装備
室内空間は前のモデルより広くなっており、室内長140mm、室内幅40mm、室内高30mmと、それぞれ広くなっています。
乗り降りしやすく視界の広いシート高の採用をはじめ、荷室スペースアップや取り回し性の向上、低燃費の追求など、日常の足として使用される軽自動車に求められる性能を向上させていました。
室内長 | 室内幅 | 室内高 |
---|---|---|
3,395mm | 1,475mm | 1,500mm |
走行性能/燃費性能
エンジンは、すべてK6A型DOHC12バルブに置き換えられました。
最高出力は40kw(54PS)、最大トルクは61Nm、燃費性能(10.15)は24Km/L。
FFと4WDが用意されています。
マイナーチェンジ(前/後の変化について)
2006年にマイナーチェンジが行われました。
グレード「E」と「X」はフロントグリルの形状変更ならびにウインカーの位置をフロントバンパー上部に移設し、「GII」は前期型同様、ヘッドランプの隣に配置。シート表皮はブラウン系に変更されました。
また「E」「Gll」のAT車(2WD)は、排ガス性能向上および燃費性能向上によってグリーン税制適合車となっていました。
特別仕様車
・Gスペシャル(2005年)
「G」をベースに、アルミホイールや電動格納式ドアミラーなどを装備した特別仕様車です。
・GII(2006年)
「G」をベースに、専用フロントグリル、電動格納式ドアミラー、スモークガラス(リア・バック)を装備した特別仕様車です。
・EII(2007年)
CDオーディオやパワーウィンドー等を標準装備した「E」をベースに、電波式キーレスエントリーおよびセキュリティアラームシステム、ボディカラー同色のカラードアハンドル、UVカットガラス(フロント)が特別装備されています。
各グレードについて
・E
最廉価グレードです。
・X
最上位グレードで乗用セダンです。
・VS
商用車の廉価グレードです。
・VP
商用車の上位グレードです。盗難防止装置を装備しています。
・EⅡ
パワードアロック、キーレスエントリーシステム、UVカットガラスに加え、セキュリティアラームシステムを採用するなど、装備を充実させたグレードです。
・GⅡ
専用フロントバンパー&グリル、スモークガラスを装備したグレードです。
アルト(HA24S/24V型)のモデル・グレード一覧
7代目 HA25S/25V/35S型(2009年〜2014年)解説

7代目アルトは、省資源・低燃費で気軽に使え、世代を超えて愛される軽自動車をコンセプトに、初代モデルからの「運転のしやすさ」「使い勝手の良さ」「経済性の高さ」を受け継いで、毎日の暮らしに気軽に使える軽自動車とされました。
外観
外観は、ヘッドランプが紡錘形になってやさしい印象の丸みをおびたフロントフェイスに、伸びやかでスタイリッシュなルーフラインなどによって、親しみやすいデザインとなりました。
ボディは板厚の見直し、高張力鋼板の使用拡大などにより軽量化が図られると同時に、軽量衝撃吸収ボディのTECT[テクト]を採用しました。
結果、バン「VP」の2WD・5MT車を除く全車で平成27年度燃費基準を達成しました。
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
3,395mm | 1,475mm | 1,520~1,545mm |
インテリア/装備
室内は2,400mmのホイールベースにより、ゆとりある快適な室内としっかりした走り、快適な乗り心地を実現しています。
ドライバーは、広いフロントガラスエリアと、斜め前方向が確認しやすい三角窓を採用することで、高めの前席着座位置と合わせて良好な視界を確保。
インパネの大型スピードメーターは白地になり、インフォメーションディスプレイには瞬間燃費・平均燃費・走行可能距離の表示機能が追加されるなど、質感もアップしています。
室内長 | 室内幅 | 室内高 |
---|---|---|
1,835mm | 1,260mm | 1,240mm |
走行性能/燃費性能
エンジンは引き続きK6A型ですが、燃焼効率を高めたVVT付エンジンを全車に採用。さらにインテークマニホールドの変更などにより吸気効率を高め燃費を向上させました。
最高出力40kW(54PS)、最大トルク63Nmをそれぞレ発生。燃費性能(JC08モード)は22.6Km/Lです。
マイナーチェンジ
7代目では2012年に一部仕様変更が施されています。
内容は、燃費効率が良い運転状態になると点灯するエコドライブインジケーターの採用や、ISOFIX対応のチャイルドシート固定用アンカーを全機種に装備。
さらに「F」グレードの4WD車のトランスミッションを4ATからCVTへ変更することで燃費を向上し、エコカー減税に適合しました。
各グレードについて
・E
普通乗用車の最廉価モデルです。
・G
盗難防止装置、UVカット、プライバシーガラスが装備されたグレードです。
・X
最上位グレードです。AM/FMラジオ、CDプレーヤーなどの装備を搭載しています。
・VP
商用車のグレードです。
・G4
Gをベースとした4WD車です。
アルト(HA25S/25V/35S型)のモデル・グレード一覧
8代目 HA36S/36V型(2014年〜2021年)

8代目アルトは新たに開発したプラットフォームを採用したことがトピック。
それにともない徹底した軽量化により60kgの軽量化を達成。パワートレインの高効率化とあわせて、ガソリン車No.1の低燃費37.0km/L(JC08モード)を実現しています。
外観
7代目は丸みのあるデザインでしたが、8代目は直線の多いデザインとなり、シンプルでクリーン、スタイリッシュな印象を強めました。
全高は前モデルに比べて50mmほど低くなり、フロントからリヤまで流れるようなルーフラインによって、品格のあるプロポーションを実現しています。
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
3,395mm | 1,475mm | 1,475mm |
インテリア/装備
新プラットフォームの採用により2,460mmのロングホイールベースを実現したボディの室内空間は、デザイン性と機能性を両立。
7代目に比べて150mmも伸びた室内長によって、4人がゆったりと座れる空間となりました。
またチルトステアリングと運転席シートリフターの装備(一部グレードを除く)により、最適な運転ポジションを取りやすくなったこともポイント。
500ml紙パックも置けるフロントコンソールドリンクホルダー(5MT車を除く)や、カバンをかけられる助手席シートバックのショッピングフックなど、豊富な収納スペースも魅力でした。
室内長 | 室内幅 | 室内高 |
---|---|---|
1,985mm | 1,255mm | 1,215mm |
走行性能/燃費性能
F06A型に変わったエンジンは、圧縮比の向上やEGRシステムの採用(一部グレードを除く)にくわえ、吸排気系を新設計し、低中速の動力性能を高め、燃費性能を大きく向上。結果、もっとも燃費に優れるグレードは、37.0Km/L(JC08モード)を実現していました。
トランスミッションは副変速機構付CVTと5速MTにくわえ、5速MTをベースにクラッチ、および、シフト操作を自動化した電動油圧式アクチュエーターを採用したAGS(オートギヤシフト)車も用意。
駆動方式は2WDと4WDを選ぶことができました。
安全性能
8代目アルトは、下記装備を備えていることから2014年度予防安全性能評価で先進安全車「ASV」と認定されています。
・レーダーブレーキサポート[衝突被害軽減ブレーキ](一部グレードのみ)
レーダーが追突事故の危険を察知して、衝突を回避、または被害を軽減します。低速走行中に前方の車両をレーザーレーダーが検知し、衝突を回避できないと判断した場合に、自動ブレーキが作動します。
これにより、追突などの危険を回避、または衝突の被害が軽減されます。
・誤発進抑制機能(一部グレードのみ)
ペダルやシフトの操作ミスによる衝突の回避に貢献する機能です。
停車中や徐行中に、レーザーレーダーが前方の障害物を検知し、シフト位置が前進の状態でアクセルを強く踏み込むと、エンジン出力を自動制御して急発進・急加速を抑制します。駐車場などでの衝突回避のための機能です。
・エマージェンシーストップシグナル(一部グレードのみ)
光の合図で後続車に急ブレーキを知らせる仕組みです。走行中に急ブレーキをかけると、ハザードランプが自動で高速点滅します。後続車に急ブレーキを知らせ、注意を促します。
・ESP(R)[車両走行安定補助システム]
車両の安定走行に貢献する機能です。
ESP(R)はコーナーなどでの横滑りを抑えるスタビリティコントロール、発進・加速時に駆動輪の空転を抑えるトラクションコントロール、急ブレーキ時にタイヤのロックを抑えるABSを総合的に制御するシステムで、さまざまなセンサーによって走りを監視し、必要に応じてコンピューターがエンジンとブレーキを制御することで車両の安定走行のための機能です。
・ヒルホールドコントロール(グレードF 5MT車を除く)
坂道発進時にブレーキからアクセルに踏み替える瞬間、一時的にブレーキが作動(最長約2秒間)します。クルマの後退を抑えるので、いつも通り落ち着いて発進できます。
予防安全装備だけでなく、衝突時の被害を軽減する装備も搭載しています。
・衝撃吸収ボディー TECT[テクト]
ボディーの広範囲に高張力鋼板を使用して、強度を高めながら軽量化を実現しています。さらに、より強度の高い超高張力鋼板も採用し、安全性も追求したボディです。
その他に運転席・助手席にSRSエアバッグを備えています。
アルトターボRS
2015年3月、ターボエンジンを搭載したホットモデル「アルト ターボRS」がラインナップに加わりました。
「心躍らせる、気持ちの良い本格的な走り」を目指して開発されたアルト ターボRSは、R06A改良型ターボエンジンにパドルシフトを装備したAGSを組み合わせたパワートレーンを搭載。
さらに専用チューニングのサスペンションやブレーキ、専用フロントシートなどを採用することで、高い走行性能としなやかな乗り心地を両立しながら、キビキビとした気持ちの良い走りを可能としました。
同じ年の12月には、ファン待望のアルトワークスが復活。
こちらは、最大トルクを向上させたターボエンジンに、専用開発したショートストロークの5速マニュアルトランスミッションと専用チューニングの5速オートギヤシフト(5AGS)を設定。
力強く胸のすく加速を楽しめるスポーツモデルです。
マイナーチェンジ
2018年12月の改良で、アルトはスズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」の機能を充実させました。
具体的には、前方の車両や歩行者の検知を可能とした衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポート」を採用したほか、後退時の衝突被害軽減ブレーキ「後退時ブレーキサポート」、車線逸脱警報機能やハイビームアシストなどを追加。
アルト ワークスの5AGS車は、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポート」などを標準装備しました。
各グレードについて
・VP
商用車バンのグレードです。
・F
5MTとシフト操作を自動化した電動油圧式アクチュエーターを採用したオートギヤシフト(AGS)搭載しています。
・L
最廉価グレードです。ステータスインフォメーションランプやカラードドアハンドルを装備しています。
・S
電動格納式リモコンドアミラーを装備しています。
・X
キーレスプッシュスタートシステムを装備しています。
9代目 HA37S/97S型(2021年〜)

9代目となるアルトは、内外装を一新し、誰もが気軽に安心して乗れる、世代を超えて親しみやすく愛着のわくデザインとなりました。
パワートレーンは従来のR06A型エンジンとエネチャージの組み合わせに加え、R06D型エンジンとマイルドハイブリッドの搭載でさらなる低燃費を実現。WLTCモード燃費では軽自動車トップの27.7km/Lを達成しています。
外観
外観デザインは、丸みを帯びた柔らかなフォルムのなかに楕円形のモチーフを取り入れ、小さな車体でも安心感のある立体的な断面にこだわった造形とされました。
LEDヘッドランプを採用し、フロントマスクにはヘッドランプと一体感のあるメッキフロントバンパーガーニッシュを採用。
ホイールはスポーク形状の14インチアルミホイールのほか、楕円形をモチーフとした14インチフルホイールキャップが設定されています。
全長 | 全幅 | 全高 |
3,395mm | 1,475mm | 15,25mm |
インテリア/装備
全高を50mm、室内高を45mm、室内幅を25mm拡大し、前後席ともに広いヘッドクリアランスやゆとりあるショルダールームとすることで広い室内空間を実現。
デザインは、抑揚のある面や線で厚みと立体感を表現した毎日乗っても飽きのこないものとなっています。
またインパネとドアトリム、シート表皮に落ち着きのあるネイビーカラーを採用した落ち着きのある室内には、インパネトレー(助手席)やフロアコンソールトレー、インパネドリンクホルダー(運転席、助手席)をはじめ、大型のスマートフォンも収納できるインパネセンターポケットなど、ドライバーから手の届く位置に豊富な収納スペースを用意しました。
室内長 | 室内幅 | 室内高 |
1,960-2,015mm | 1,280mm | 1,260mm |
走行性能/燃費性能
HYBRIDモデルに、低速から中高速までの実用速度域で優れた燃費性能と軽快な走りを実現するR06D型エンジンとISG(モーター機能付発電機)と専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせた、独自のマイルドハイブリッドシステムを搭載。
燃費は、軽自動車トップの27.7km/L(WLTCモード)を実現しています。
またHYBRID以外のモデルには、減速時のエネルギーで発電・充電し、無駄な燃料消費を抑えるエネチャージを採用。こちらも低燃費に貢献しています。
安全性能
9代目アルトでは、夜間の歩行者も検知するステレオカメラ方式の衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」をはじめ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシスト、後退時ブレーキサポート、後方誤発進抑制機能を全車に標準装備しました。
また一部グレードには、運転に必要な情報をフルカラーで見やすく表示するヘッドアップディスプレイを採用し、視線移動を減らすことでドライバーの視線移動の負担を軽減しています。
さらに狭い道を低速(5km/h以下)で走行中、ステレオカメラが対向車とのすれ違いを検知すると、自動でモニターにサイド(左側)+フロント映像を表示し、壁や対向車との接触防止をサポートするすれ違い支援機能を搭載した全方位モニター用カメラパッケージをオプション設定するなど、安全性も高まっています。
マイナーチェンジ
2021年デビューのためマイナーチェンジは実施されていません。
各グレードについて

・A
廉価グレードです。運転席シートリフターやチルトステアリング、電動格納式リモコンドアミラー、カラードドアハンドル、リアヘッドレストなどの装備がありません。
・L
Aと同じエネチャージエンジンの上位グレード。運転席シートヒーター、電動格納式リモコンドアミラー、カラードドアハンドル、リアワイパー&ウォッシャーなどが標準装備になります。
・HYBRID S
マイルドハイブリッドエンジンの廉価グレードです。装備内容は、Lグレードに準じたものになりますが、リアワイパー&ウォッシャーは装備されません。
・HYBRID X
最上位グレードのHYBRID Xには、LEDヘッドランプ、イモビライザー、リアワイパー&ウォッシャー、キーレスプッシュスタートシステム、フルオートエアコン、運転席&助手席シートヒーター、運転席シートリフター、チルトステアリング、ステアリングガーニッシュ、スモークガラス(リアドア、バックドア)、リアシートヘッドレスト、14インチアルミホイール、などが標準装備です。
アルト(HA37S/37V型)のモデル・グレード一覧
ライバルはダイハツ ミライース
軽自動車業界の両雄、スズキとダイハツ。長年にわたりよきライバルとして市場によい車を出してきましたが、アルトのライバル車といえばダイハツ ミラシリーズで、その中でもアルトの最新モデルのライバル車としてよく比較されるのが、ミライースです。
この2車種は燃費性能をめぐって、激しく競い合っています。
そこで、スズキ アルトとミライースを比べてみます。
ダイハツ ミライース

スペックに関して言うと、スズキ アルトとダイハツ ミライースはほぼ互角でしょう。
ミライースのほうがやや価格帯が広めとなっています。
ボディサイズは、両車種はほぼ同じですが、室内空間はミライースのほうが広いです。収納やゆとりのある空間を好むという方にはミライースのほうがいいでしょう。
スズキ アルトには、セダンタイプとバンタイプがありますので、ボディタイプの選択肢ではアルトが優位です。
走行性能、燃費性能については、スズキ アルトがややダイハツ ミライースを上回っています。
まとめると、走行性や燃費を重視するならスズキ アルト、室内の広さを重視するという方ならダイハツ ミライースということになるでしょう。
今後のフルモデルチェンジ予定
2023年現在、フルモデルチェンジ予定は発表されていません。
まとめ
軽自動車が4割を占める日本の自動車市場で、ダイハツと人気を2分するスズキ。
現在は、軽トールワゴンのスズキ ワゴンRがナンバー1となっていますが、アルトこそ軽自動車の王道を行くクルマと言っていいでしょう。
軽自動車は女性ユーザーが多いクルマですが、トールワゴンの車高が高いことを敬遠する女性ユーザーも少なくありません。そのようなユーザーのニーズにしっかりと応えたクルマといえます。
最近では珍しくなった100万円以下で購入できるという低価格、それでいて最新の安全装置を備え、燃費性能は軽自動車でナンバーワンクラス。
アルトが誕生したのは今から約40年前ですが、ロングセラーとなった理由は、適宜ユーザーのニーズを的確にくみ取ってきたからで、今後もそうありつづけるでしょう。