子育てに便利!ウォークスルー機能のある車11選

子育て世代に人気のミニバンなどでは、室内空間が広いことや使い勝手が良いことが特に重視されます。
なかでも「ウォークスルー」機能は利便性が高く人気の機能のひとつで、ミニバンをはじめ多くの車種で採用されています。
今回は、そんなウォークスルー機能を備えた11台をピックアップして紹介します。
ウォークスルー機能とは?

「ウォークスルー」とは、前後のシートまたは左右シート間を車から降りることなく移動できる機能のことです。特に3列シートを採用するミニバンなどで取り入れられている機能となります。
前後、左右のあいだに障害物がなく移動できます。
そのためコンソールボックスや、1列目の場合はシフトレバーやパーキングブレーキといった操作系がインパネ部分にまとめられています。
ウォークスルー機能のメリットは?

車から降りずに車内を移動できるウォークスルーは、子育て世代にとってはメリットが多く特に嬉しい機能と言えます。
6歳未満の乳幼児を車に乗せる際に義務付けられているチャイルドシートは、2列目シートに設置することが理想です。そのため、前席に親が乗り後席は子どもだけという家庭も多いでしょう。
そんな状況で急に後席の子どもの世話が必要になった場合に、車内を移動できるのはとても便利です。
また雨の日など天候が悪い時は、車外に出て子どもの乗せ降ろしをしたり支度をさせるのは大変ですが、ウォークスルーがあれば車から降りることなく後席に移動して子どもの世話や支度を行うことができます。
このようなメリットから、子育て世代、特に子どもが複数人いる家庭にとってはウォークスルー機能は重宝することが多いでしょう。
ウォークスルー機能がある車11選を紹介!
ここからは、ウォークスルー機能を備えた車をピックアップして紹介します。子供が生まれたり大きくなってきて、車の買い替えを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
トヨタ アルファード

トヨタ アルファードは、ミニバンの中でも常に上位に位置する人気車種のひとつです。
7人乗りと8人乗りが設定されていますが、ウォークスルー機能が欲しいのであれば選択肢は7人乗りモデルとなります。
2列目シートが独立型となっており、2-3列目の前後移動が楽に行えます。
一方、1列目はシート間にセンターコンソールが設置されています。そのため大人が1人2列目シートに座って利用すると便利で、子どもが2人以上いる家庭などではまさにピッタリです。
日産 セレナ

日産 セレナも日本で人気のミニバンのひとつ。2022年末に新型(C28型)がデビューしています。
シフトレバーやサイドブレーキのスイッチをインパネ周辺に装備することで、1列目の左右シートのあいだには前後に移動できる空間があります。※e-POWER LUXIONを除く
とはいえセレナのポイントは8人乗りに用意される「スマートマルチセンターシート」です。
2列目ベンチシートのまん中部分が1列目までスライドしてセンターコンソールとして機能する仕組みのスマートマルチセンターシートは、2列目のシートとして使用しているときは1、2列目、1列目のセンタコンソールとして使っているときは2、3列目の移動を容易にします。
もちろん2列目シートが左右それぞれ独立した7人乗りもラインナップもしており、ユーザーの家族構成によって選べるようになっています。
ホンダ フリード

ホンダ フリードは、コンパクトサイズミニバンながら3列シートを備えた車です。
フリードの特徴は、センタータンクレイアウトによる低いフロアと、1列目から3列目までウォークスルーが可能なところです。
ただし前後にウォークスルーが可能なのは、2列目にキャプテンシートを備えた6人乗りモデルのみです。
また、前席のルーフには広報確認用ミラーが装備されており、運転席にいながら振り返らずに後ろの様子を確認することが可能。運転中でも後席の子どもの様子に気を配れるデザインとなっており、子育て世代にはピッタリの1台です。
トヨタ ヴォクシー/ノア

日産 セレナのライバルであるトヨタのミドルクラスミニバンが、ヴォクシー/ノア/エスクァイアの3兄弟です。
2022年1月に現行モデルとなる新型が発売されたタイミングで、エスクァイアの生産が修了。現在はヴォクシー/ノアの2台体制になっています。
そのヴォクシー/ノアは、セレナ同様、フロントの操作系をインパネにまとめることで1列目左右シート間に人が通れるスペースを確保。
2列目から3列目への車内での移動は、キャプテンシートを採用する7人乗りのみ可能。最上級グレードにあたるS-ZとノアのZグレードには、折りたたみ式大型サイドテーブルが装備されるほか、オプションでシートヒーター付きも選べます。
ダイハツ トール

ダイハツ トールは、ゆとりある室内空間と取り回しの良さを両立させたトールワゴンです。トヨタとスバルにOEM供給されており、トヨタではルーミー/タンク、スバルではジャスティとして販売されています。
室内は軽自動車&コンパクトカー作りで培ったノウハウで実現したウォークスルーのできるフロント部を持ち、後席のアクセスもスムーズに行えます。
パワートレインは、1.5Lクラスのトルクを発揮する1.0LターボエンジンとCVTの組み合わせ。市街地から高速道路までパワフルな走りで小排気量エンジンによるストレスを軽減するとともに、優れた燃費を実現しています。
ホンダ ステップワゴン

2022年にRP6/7/8型となる6代目に進化したホンダの人気ミニバンのステップワゴンですが、ここでは縦にも横にも開くことができるリアハッチの”わくわくゲート”を備えた先代ステップワゴン(RP1/2/3/4/5型)モデルについて解説します。
5代目にあたる先代ステップワゴンの発売は2015年です。安全装備のHonda SENSINGは、2016年にスパーダに標準装備されたことに続き、2017年のマイナーチェンジではハイブリッドモデルが追加されると同時に、Honda SENSINGが全車標準装備となりました。
室内のシート配列は2+2+3の7名乗車のみで、1、2列目のウォークスルーが可能。前席にはコンソールの代わりにインパネ内に収納されるセンターテーブル、2列目には前席のシートバックに格納式のテーブルがそれぞれ用意され、利便性と高めています。
トヨタ ルーミー

トヨタの販売するトールワゴン型コンパクトカーがルーミーです。ダイハツ トールのOEMで、2016年に発売されました。
当初は、エクステリアデザインの異なるタンクも販売されていましたが、2020年のマイナーチェンジで廃止。現在は、ルーミーのみのラインナップになっています。
5人乗りの室内は、前席にウォークスルーを装備。小さなお子さんなら立ったま着替えもできる1,355mmの室内高を持ち、雨の日でも外へ出ることなく前後の移動が可能です。
トヨタ タンク

前出のルーミーと兄弟車のトヨタ タンク。ルーミー同様、ダイハツ トールのOEMです。2016年の発売から2020年のマイナーチェンジまで、トヨペットおよびネッツ店で販売されました。
ボディデザインは、押し出し感の強いルーミーに対し、切れ長のヘッドランプをおおきなアンダーグリルで軽快な印象になっています。
室内はルーミーと同様で、前席ウォークスルーと見晴らしの良い空間を実現しています。
トヨタ シエンタ

大ヒットした2代目に続き、高人気を維持しているトヨタ シエンタ。2022年8月にデビューした現行型は、歴代3代目にあたります。
5ナンバーサイズのコンパクトなボディに3列シートを備えたミニバンで、1.5Lハイブリッドエンジンによるリッターあたり28kmを超える(2WD車)低燃費も魅力です。
シート配列2+3+2の7人乗りのみのラインナップで、1列目にウォークスルー機能が付いています。
330mmというフロア地上高にくわえ、クラストップレベルの最大1,000mm(従来型比+80mm)の前後カップルディスタンスにより2列目の足元が広いこともポイントで、快適な居住性はもちろんちょっとした買い物などでも重宝します。
スズキ ソリオ

5人乗りのトールワゴンとして人気のスズキ ソリオは、現行型がシリーズ4代目。2020年にデビューしました。
ミドルクラスのミニバンにくらべると室内空間はコンパクトですが、1列目のシート間があいているためシートをずらさなくても2列目へのウォークスルーが可能です。
安全性能はステレオカメラを基本とした「スズキセーフティサポート」を標準装備。ママが乗るセカンドカーとしてはもちろん、メイン使いのファミリーカーとしても使える利便性の高い1台となっています。
スズキ ソリオ バンディット

スズキ ソリオのカスタム系モデルが、ソリオ バンディットです。ソリオと同時にモデルチェンジを行い、高級感のある顔つきとなりました。
室内はソリオと同じデザインを使いながら、色使いや素材を変えることで上質な空間としています。
ウォークスルー機能ありの車を子育てに活用しよう!

最近のミニバンであれば多くの車種でウォークスルーが可能となっていますが、1列目からウォークスルー可能なのか、2列目からのみなのかは車種ごとに異なります。
また、乗車人数によってはシートアレンジをすることでウォークスルーが可能となるものもあります。
子どもがいると便利なウォークスルー機能ですが、どの車を選ぶかによって細かな使い勝手は変わってきますので、ぜひ車選びの際には試乗して使いやすさを確かめてください。