中古でマツダ デミオを買うならこのモデルがオススメ!

マツダのBセグメントハッチバックであるデミオは、2019年7月のマイナーチェンジでMAZDA2に移行しています。
同社の強みであるディーゼルエンジン搭載車も設定し、狭い街中や駐車場事情でも取り回ししやすいコンパクトカーです。
今回は、中古車で狙いどころの世代やグレードなどを探っていきます。
走りの良さが美点で、後席や荷室の広さは平均的

いきなり私事で恐縮ですが、現在筆者が乗っているクルマは最後のデミオともいえる生産年式で、MAZDA2に移行する数か月前に納車されました。
デミオといえば、ディーゼルエンジンならではのトルク感のある走りが魅力ですが、プライベートでは比較的近場でちょっとだけ乗るだけですので、1.5Lガソリン+MTという、少数派の選択をしました。
「be a Driver.」を掲げるマツダは、気持ちの良い走りを標榜するだけあって、ライバル(先代)であるトヨタ・ヴィッツやホンダ・フィットなどと比べると、ステアリングインフォメーション(ハンドルから伝わってくる情報)が豊かで、運転している感覚を濃く味わえるのが美点です。
一方、乗り心地や静粛性は「並」といったところでしょう。

また、後席や荷室の広さもこの世代のBセグメントでは平均的といえるもので、最新のトヨタ・アクアやホンダ・フィット、日産ノートなどと比べると足元や荷室の広さなど、パッケージングの面では及びません。
それでも、現行のトヨタ・ヤリスと比べると、後席と荷室の広さはそれほど変わらない印象を受けます。
ハイト系から始まったデミオ

1996年デビューの初代デミオは、キャビンの背を高くしたようなハイト系コンパクトハッチで、NBAのスターであるスコッティ・ピッペン選手をCMに起用し、その広さをアピールしていました。
2代目もキープコンセプトといえるボクシーなスタイルで、日産キューブやトヨタBbなどのライバルも直線を基調とした箱型スタイルでした。
3代目は、現在、マツダの常務執行役員でデザイン・ブランドスタイルを統括する前田育男氏がチーフデザイナーを務め、そのエクステリアデザインの高い完成度により根強いファンを獲得してきました。
オススメは衝突被害軽減ブレーキを備えた最終型 ディーゼルもガソリンもATもMTも選べる

しかし、中古車でデミオを狙うのなら最終型となる4代目がオススメです。
「魂動(こどう)」デザインが採用され、見た目が洗練されただけでなく、フロントタイヤを80mm前に出したことでドライビングポジションの最適化が図られています。
さらに、衝突安全性能の向上、予防安全性能では、低速時用の衝突被害軽減ブレーキなどからなる「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」搭載車が設定されました。中古車でも「アイ・アクティブセンス」を備えた仕様をマストとしたいところ。
高速道路を使ったロングドライブの機会が多いのでしたら、トルクフルなディーゼルエンジン車がオススメで、オプションのアダプティブクルーズコントロール(マツダ・レーザー・クルーズ・コントロール)装着車であればより長距離移動が楽にできるはず。
このアダプティブクルーズコントロールは、ガソリンもディーゼルエンジン仕様も「Touring」以上にオプション設定されています。
一方、筆者のように街中中心であればガソリンエンジン搭載車でも、実用上不足を抱かせるシーンは少ないはず。WLTCモード燃費は、後から追加された1.5Lガソリンエンジン車でも19.0km/L台とまずまずです。

また、冒頭でご紹介したように、マツダはATのほかに、基本的にMTも設定している数少ない国産メーカーですので、MT派の人でも選択できる貴重な国産Bセグメントになっています。
ほかにも、高級コンパクトカーとして根強い支持を集めていたマツダ・ベリーサのニーズを満たしてきたような特別仕様車も数多く設定されています。
なお、マイナーチェンジでMAZDA2になっていますが、フルモデルチェンジではないため、走りも含めて全体的に洗練されたムードを味わえるのが魅力という程度。デミオから型式は変わっていませんので、別のクルマといえるほどの変化はありません。