デミオ(マツダ) モデルチェンジ解説
初代DW系から4代目DJ系まで、歴代のマツダデミオの外観・エンジン・インテリア、装備、マイナーチェンジ情報。グレード別スペックやライバル車情報を掲載。どこよりも豊富な情報でデミオを完全解説します。
デミオが登場したのは1996年。華やかだったバブル景気が終わり、不況も本格化しはじめた年でした。
発売当時、マツダもまたバブル崩壊の影響で業績不振の状態でしたが、デミオの成功によりマツダは息を吹き返し、デミオはマツダの救世主とも言われる車となりました。
なお、2019年9月発売の4代目(一部改良モデル)以降、車名を日本国外向けと同じ「MAZDA2」に統一しています。
- Chapter
- 概要
- モデルチェンジの歴史・略年表
- 初代(DW系・1996〜2002年)
- 2代目(DY系・2002〜2007年)
- 3代目(DE系・2007年〜2014年)
- 4代目(DJ系統・2014年〜2019年)
- 競合車との比較
- 今後のフルモデルチェンジ予定
- まとめ
概要
初代デミオは、プラットフォームを既存の車種と共用するなどの工夫でコストを削減し、小型サイズながら広い荷室を持つという、コストパフォーマンスと実用性に徹底的にこだわったワゴンでした。
これがバブル崩壊後の市場のニーズを的確にとらえ、マツダ復活の原動力となったのです。
その後、当時提携していたフォードと共同で専用プラットフォームを開発したり、車種名「Mazda2」として人気が高かった欧州市場のニーズにあわせて小型ワゴンからハッチバックにボディタイプを変更したり、地味な初代のデザインから、マツダの復活を象徴するように躍動感にあふれた現在の「魂動デザイン」を採用するといったモデルチェンジを行ってきました。
そして、モデルチェンジのたびに高い評価を受け、カーオブザイヤーをはじめ数々の賞を受賞してきました。
デミオは単なるコンパクトカーではなく、マツダという会社の歩みを体現してきた、文字通り看板車種なのです。
モデルチェンジの歴史・略年表
1996年 | 初代(DW系)発売 |
---|---|
1999年 | マイナーチェンジ |
2002年 | 2代目(DY系)発売 |
2005年 | マイナーチェンジ |
2007年 | 3代目(DE系)発売 |
2011年 | マイナーチェンジ |
2014年 | 4代目(DJ系)発売 |
2019年 | 一部改良 日本国内向けの車名を「MAZDA2」に変更 |
初代(DW系・1996〜2002年)
外観
初代デミオは、コンパクトカーのサイズで荷室が広く取られた小型ワゴンとして誕生しました。
発売当時はミニバンブームでしたが、立体駐車場に入らない車が多かったことが問題になっていたことから、車高は立駐にぎりぎり入るサイズの高さとし、同クラスでは荷室が最大級となっていたなど、実用性が徹底的に追求されたクルマでした。
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
3800mm | 1650~1670mm | 1500~1535mm |
インテリア/装備
シートはフルフラット化も可能で、広い荷室スペースとなっています。
走行性能/燃費性能
ガソリンエンジンは、1.3LSOHC16バルブエンジンと1.5LSOHC16バルブエンジンの2種類のモデルがあり、トランスミッションもATと5MT車がありました。
最高出力 | 最大トルク | 燃費性能(10.15) | |
---|---|---|---|
1.3Lガソリン | 61Kw | 107.9Nm | 16~18.6km/L |
1.5Lガソリン | 73.55Kw | 127.5Nm | 13.8~17.4Km/L |
安全性能
エアバッグ、ABS(アンチロックブレーキングシステム)を標準装備していました。
マイナーチェンジ(前/後の変化について)
1999年にマイナーチェンジが行われました。
マツダ車特有の「ファイブポイントグリル」が採用され、マルチリフレクターヘッドランプが装備されました。サスペンションの見直しにより乗り心地も改善しました。
内装では2DINオーディオを採用。ツートン内装が一部グレードに設定され、エアバッグ、ABS、EBD等の標準装備化・DSCの新設定により安全性も向上しました。
特別限定車
・1.5GL-Xスペシャル(1997年9月)
限定3,000台で発売されました。フロントグリル・バックドア・ホイールセンターオーナメント・ステアリングホイール等に、マツダの新CIマークが採用されました。
・1.3LX-Gリミテッド(1997年12月)
限定5000台で発売されました。「1.3LX Gパッケージ」をベースに、専用ボディカラー2色を設定し、全面UVカットガラスなどを装備してします。
・1.3LXリミテッド(1998年12月)
当初、限定3500台で発売されましたが、好評につき、のちに2500台追加で販売されました。
・1.5GLリミテッド(1998年12月)
当初限定1200台で発売されましたが、好評につき、のちに1000台追加で販売されました。
・35万台記念限定車 1300LX(1999年8月)
限定10000台で発売。「1.3LX・Gパッケージ」をベースに助手席SRSエアバッグとABSを装備し、安全性を高めた限定車です。
・35万台記念限定車 1500GL(1999年8月)
限定3000台で発売。「1.5GL」をベースにスポーティー感あふれる外装を採用しています。
・1.5 Web-tuned @ DEMIO(1999年12月)
限定200台で発売。インターネット限定で販売されました。
・1.5GLスペシャル(2000年9月)
限定1,500台で発売。1.5GL(AT車)をベースに、よりスタイリッシュな外観となっています。
・@navi(2000年9月)
限定1500台で発売。1.3LX-G(AT車)をベースに、「マツダテレマティックス」対応カーナビなどを装備しています。
・1.3LX-スペシャル(2000年12月)
限定7500台で発売。1.3LX-G(AT車)をベースに、ブルーを基調とした内装を採用した車です。
各グレードについて
・L
1.3Lガソリンエンジンの最廉価グレードです。トランスミッションは3ATと5MTが用意されています。
・LX
1.3Lガソリンエンジンの上位グレードです。トランスミッションは、Lと同様に、3ATと5MTが用意されています。フルホイールキャップ、ルーフレール、リヤシートピローなどの装備を備えています。
・LX Fパッケージ
LXにFM/AM電子チューナー、パワーウィンドウ、パワードアロックなどの装備を追加したグレードです。
・LX Gパッケージ
Fパッケージの装備に加えて、カラーバンパーや電動リモコン式カラードアミラーが追加されたグレードです。
・GL
1.5Lガソリンエンジンの標準グレードです。トランスミッションは4EC-ATと、5MTがあります。
・GL-X
1.5Lガソリンエンジンの上位グレードです。トランスミッションは4EC-ATと、5MTがあります。装備は、GLの装備に加えて、フロントフォグランプ、UVカットダークティンテッドガラス、リアルーフスポイラーといったものを備えています。
・アレッタ
2000年から発売されたグレードで、1.3LXと1.5GL-Xが廃止された替わりに発売されました。エアロパーツ、専用サスペンションを装備しています。
・1.3エアロアクティブ
2001年から発売開始された、エアロパーツを装備し、スポーティ感を高めたグレードです。
デミオ(DW系)のモデル・グレード一覧
1996〜2002年式デミオの中古車一覧
2代目(DY系・2002〜2007年)
実用的なコンパクトカーというコンセプトを初代から引き継ぎつつ、プラットフォームとエンジンを変更したモデルとなりました。
プラットフォームは、フォードと共同開発した小型車専用のマツダDYプラットフォームを採用し、若干、サイズアップとなっています。
外観
リアコンビネーションランプは縦型から横型に変更され,”Demio”のエンブレムも車体後部に設置されています。
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
3925~3930mm | 1680mm | 1530~1545mm |
インテリア/装備
ローコストが売りだった初代にはなかった、オートワイパー、オートライト、オートエアコン、ステアリングオーディオリモコンスイッチなどが装備されました。
走行性能/燃費性能
エンジンはMZR系エンジンで、可変バルブタイミング仕様DOHC・後方排気レイアウトを採用しており、エンジン特性改善や燃費・環境対策が図られました。
最高出力 | 最大トルク | 燃費性能(10.15) | |
---|---|---|---|
1.3Lガソリン | 67Kw | 123Nm | 16.2~19.2Km/L |
1.5Lガソリン | 83Kw | 140Nm | 16.8~18.2Km/L |
安全性能
デュアルエアバッグ(カーテン&サイドはオプション)、4W-ABS、EBD&ブレーキアシスト、ロードリッター&プリテンショナー付きシートベルトを標準で装備しています。
マイナーチェンジ(前/後の変化について)
2005年4月にマイナーチェンジが行われ、フロントバンパー・グリル、ヘッドランプ、リアバンパーのデザインが変更されました。
一部内装デザインの変更が行われました。
スポルトのみ専用デザインのフロントグリルが与えられました。
また、それまでの油圧パワーステアリングから、電動パワーステアリングに変更され、スロットルも電子制御化されました。
これらの改良を受け、燃費性能が向上され「平成22年度燃費基準+5%」を達成し、星が四つの低公害車両となりました。
特別限定車・特別仕様車
・スターダストピンク(2003年7月)
限定600台で発売。当時のイメージキャラクター、女優の伊東美咲さんの発案から生まれたモデルで、内外装がピンクとなっています。
・SPORT-S(2004年10月)
限定1400台で発売。「マツダリトラクタブルタイプキー」やメーカーオプションであるオーディオリモートコントロールスイッチ付本皮巻ステアリング、本皮巻シフトノブ、6スピーカーを特別装備しました。
・Casual-Stylish"M"(2005年12月)
女優、伊東美咲さんがプロデュースした特別仕様車です。
Casual Aeroactiveをベースに、アドバンスドキーレスエントリー&スタートシステム、オーディオ(AM/FMラジオ+CD)、14インチタイヤ&フルホイールキャップなどを装備しており、伊東さんのサインが入った本革製キーケースも付いています。
・Style C(2006年11月)
「Casual」をベースに、専用色「アイシーブルーメタリック」を含む8色のボディカラーと薄青色をアクセントにした専用シート、アドバンスドキーレスエントリー&スタートシステムを装備しています。
・Style S(2006年11月)
「SPORT」をベースに、専用色「コズミックブラックマイカ」を含む7色のボディカラーと本革巻ステアリング&シフトノブ、6スピーカーなどを装備し、2DINオーディオに対応するオーディオレス仕様にした特別仕様車です。
各グレードについて
・カジュアル
ベーシックグレードです。一定の装備を備えた低価格でコストパフォーマンスのいいグレードです。1.3Lと1.5LのガソリンエンジンモデルのそれぞれにAT車と5MT車がラインナップされています。
・コージー
スタイリッシュさとインテリアの充実を備えたグレードです。オートエアコンなどを装備ししています。1.3Lと1.5Lガソリン車がありますが、トランスミッションはATのみです。
・スポルト
スポーツタイプです。エアロパーツや15インチアルミのタイヤなどの装備に特徴があります。エンジンは1.5Lガソリン車のみです。
デミオ(DY系)のモデル・グレード一覧
2002〜2007年式デミオの中古車一覧
3代目(DE系・2007年〜2014年)
外観
初代、2代目までは実用性重視の小型ワゴンというボディタイプでしたが、3代目からはハッチバックのコンパクトカーというボディタイプになりました。これは、Mazda2として販売しているヨーロッパ市場での市場ニーズにこたえてのことです。
また、プラットフォームはフォードとの共同で開発されたDYプラットフォームから、マツダ単独で開発したDEプラットフォームに変更になりました。
このプラットフォームの採用により、小型化、軽量化がはかられました。
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
3885~3900mm | 1695mm | 1475mm |
インテリア/装備
座席の居住性のよさは変わりませんが、荷室はハッチバック化に伴い、小さくなりました。
走行性能/燃費性能
2代目から引き続き、1.3Lと1.5Lガソリンエンジン車がありましたが、2011年のマイナーチェンジでSKYACTIVテクノロジーが導入された13-SKYACTIVグレードが登場し、燃費性能が大幅に向上しています。
最高出力 | 最大トルク | 燃費性能 | |
---|---|---|---|
1.3Lガソリン | 67Kw | 124Nm | 16.6~20.2Km/L |
1.3L(SKYACTIV) | 62Kw | 112Nm | 25Km/L |
1.5Lガソリン | 83Kw | 140Nm | 17.2~17.8Km/L |
安全性能
4W-ABS(4輪アンチロックブレーキシステム)、EBD(電子制御制動力配分システム)、ブレーキアシスト、デュアルエアバッグを全グレードで標準装備。
また、フロントサイドエアバッグと側面衝突時保護するカーテンエアバッグをメーカーオプションで用意しています。
マイナーチェンジ(前/後の変化について)
2011年にマイナーチェンジが行われました。
マツダの次世代技術SKYACTIV TECHNOLOGYが初めて市場に投入され、従来の「13S」に替わり、世界一の高圧縮比を誇るP3-VPS型1.3L直噴エンジン「SKYACTIV-G 1.3」とアイドリングストップ機構「i-stop」を搭載しました。
これにより、30.0km/L(10・15モード)]の低燃費を実現した「13-SKYACTIV」が新設されました。
また、ドライバーの運転操作とエコドライブをサポートする世界初の「i-DM(インテリジェント・ドライブ・マスター)」も搭載されました。
アクセル・ブレーキ・ステアリング操作や車速の変化を検知し、メーター内のディスプレイに表示されたランプの色とゲージの点灯で運転操作に対する判定をリアルタイムで表示し、運転終了後には運転操作に対するスコアやアドバイスが表示されます。
・SKYACTIV(スカイアクティブ)テクノロジーとは
エンジン、ミッション、ボディ、シャーシについて、各部品ごとに最高のパフォーマンスとなるように洗練させていくのでなく、これら部品全体が最適化され、最高のパフォーマンスがでるように開発することを目指す、マツダの技術の総称です。
一般的に、自動車の部品の改良では各部品ごとに行われることが多いですが、この方式ですと、部品と部品を組み合わせたときに必ずしも最適化されず、必ずしも最高のパフォーマンスを引き出せないといった問題がありました。
例えば、ミッションが改良されて性能が向上しても、従来のシャーシに組み合わせたときに改良されたミッションがその性能を完全に発揮されないという問題があったのです。
マツダはスカイアクティブテクノロジーを導入することでこの問題を解決し、例えば、ミッションとシャーシを同時開発して、軽量化と高い剛性を実現したり、高トルクかつ低燃費を実現することができました。
特別仕様車
・Chiara<キアラ>(2007年12月)
2007年度RJCカー・オブ・ザ・イヤーの受賞を記念し、「13C-V」並びに「13C(e-4WD車)」をベースにした特別仕様車です。
専用色「ゴールデンレッドマイカ」を含む5色のボディカラーを設定。また専用デザインシート、アドバンストキーレスエントリー&スタートシステムを装備しています。
・13C SMART EDITION(2010年4月)
マツダ創立90周年を記念し、「13C」をベースにした特別仕様車です。
電動リモコン式カラードドアミラーを電動格納式から手動格納式とし、リアシートを分割可倒式(ヘッドレスト上下可動式)から一体可倒式(リアシート一体式ピロー)に変更して装備を一部簡略化したことで価格を抑えています。
・13-SKYACTIV Smart Stylish(スマートスタイリッシュ)(2011年11月)
界累計生産200万台達成を記念した特別仕様車です。
「13-SKYACTIV」をベースにブラックにレッドパイピングをあしらった専用シートを採用。本来はメーカーオプション設定となっているダークティンテッドガラス(リアドア・リアゲート)を装備。
また、アドバンストキーレスエントリー(アンサーバック機能付、リアゲート連動)&スタートシステム&アドバンストキー×2、イモビライザーを装備しています。
・13C-V SMART EDITION(2012年3月)
「13C-V」をベースにした特別仕様車です。ダークティンテッドガラス(リアドア・リアゲート)を装備しています。
その他、フルオートエアコンをマニュアルエアコンに変更することで価格を抑えています。
・13-SKYACTIV SHOOTING STAR SPORT DYNAMIC ROOF(シューティングスター スポルト ダイナミックルーフ)(2012年12月)
「13-SKYACTIV SHOOTING STAR SPORT」の特別装備内容に加え、ピンストライプ入りのルーフフィルムを採用するとともに、本来はメーカーオプション設定の「コンフォートパッケージ」が追加で標準装備されています。
・13-SKYACTIV SHOOTING STAR MAGENTA(シューティングスター マゼンタ)(2012年12月)
専用シートやステアリング本革巻きのステッチにマゼンタカラーを配してより上質に進化しました。
カラードドアミラーをシルバー(高輝度塗装)に変更し、本革(シート側面・背もたれの背面、ヘッドレストは合成皮革)とフラットウーブンを組み合わせたハーフレザーシートを追加しています。
各グレードについて
・13C
2007年発売開始。1.3Lガソリンエンジンの最廉価グレードです。ミッションはATか5MTのモデルがあります。
・13C-V
13CのミッションがCVTとなったモデル。
・13S
1.3リッターガソリンエンジンの最上位グレードです。
・15C
1.5Lガソリンエンジン、トランスミッションはMTかCVTです。
・スポルト
5速MTと新たに7速スポーツモード付きCVTのいずれかが組み合わせられ、ボディが補強され、足回りには専用チューンのサスペンションに加えてフロント大径ブレーキ(14インチ対応)が搭載されています。
専用16インチAW/タイヤを採用されています。
エクステリアでも差別化が計られており、フロントエアロバンパー、専用グリルが装備されています。
サイドステップ、リアスポイラーを装備。リアのナンバープレート位置がバックドア上からバンパー上に変更されています。
・13 SKYACTIV
2011年のマイナーチェンジで13Sに替わり新設されたグレードです。
世界一の高圧縮比を誇るP3-VPS型1.3L直噴エンジン「SKYACTIV-G 1.3」とアイドリングストップ機構「i-stop」を搭載したことで30.0km/L(10・15モード燃費)]の低燃費を実現、また、エンジンとCVTを協調制御してトルクを発生させる駆動力制御方式を採用しました。エンジンカバーにブルーメタリック塗装が施されています。
少ないアクセル操作で意図した速度を出せるのでなめらかな走行を可能にしたほか、エンジンアンダーカバーやリアルーフスポイラーなどの空力パーツの採用によりCd値0.29を実現し、高速走行時の操舵安定性や燃費向上に寄与しています。
さらに、ドライバーの運転操作とエコドライブをサポートする世界初の「i-DM(インテリジェント・ドライブ・マスター)」も搭載。
アクセル・ブレーキ・ステアリング操作や車速の変化を検知し、メーター内のディスプレイに表示されたランプの色とゲージの点灯で運転操作に対する判定をリアルタイムで表示し、運転終了後には運転操作に対するスコアやアドバイス、スコアを基に3段階に設定されたステージを表示します。
専用ボディカラー「アクアティックブルーマイカ」の設定によりマツダの新しい技術総称「SKYACTIV TECHNOLOGY(スカイアクティブ テクノロジー)」の世界観を表現したデザインとなっており、DSCやTCS、DSC一体の電子制御式ブレーキアシストを標準装備し、安全性能も高められました。
デミオ(DE系)のモデル・グレード一覧
2007〜2014年式デミオの中古車一覧
4代目(DJ系統・2014年〜2019年)
外観
2012年からマツダのクルマに採用されているデザインコンセプトが「魂動デザイン」です。このコンセプトのもと、マツダでは車に生命感、躍動感が感じられるようにするデザインを目指しています。
4代目デミオでもこのコンセプトのもとでのデザインが採用されました。
動物の鋭い目のようなLEDヘッドランプ、大径のタイヤに特徴があります。また、リヤのロゴも”Demio”から”DEMIO”に変更になりました。
全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|
4060mm | 1695mm | 1500~1525mm |
インテリア/装備
運転席は、安全性を最優先したコンセプト「ヘッズ-アップ・コックピット」に基づいて設計され、運転のためのに必要な情報を扱うゾーンとそれ以外のコミュニケーション情報を扱うゾーンに大別して表示系や操作デバイスを配置しています。
走行性能/燃費性能
従来の1.3L、1.5Lガソリンエンジンに加え、ディーゼルエンジン車も初めて設定されました。
1.3リッター、1.5リッターガソリンエンジンは、3代目から導入されたSKYACTIVーG エンジンです。
また、ディーゼルエンジンは、1.5リッターの直噴ターボ仕様となっているSKYACTIV-Dエンジンを採用しています。
最高出力 | 最大トルク | 燃費性能(JCO8) | |
---|---|---|---|
1.3Lガソリン(SKYACTIV) | 68Kw | 121Nm | 20.6~24.6Km/L |
1.5Lガソリン | 85Kw | 148Nm | 19.2Km/L |
ディーゼル | 77Kw | 220~250Nm | 22.8~30Km/L |
安全性能
マツダの安全技術である「i-activsense」を採用した安全装備群を装備しています。
次の装備が装備されています。
・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(SCBS)
低速走行時の追突事故による被害を軽減するよう支援する仕組みです。グレード13C以外に装備されています。
・ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)
走行中に後側方からの接近車両を検知しドライバーに知らせる仕組みです。
・リア・クロス・トラフィックアラート(RCTA)
駐車場などでバック後退する際に接近してくる車両を検知しドライバーに知らせる仕組みです。
マイナーチェンジ(前/後の変化について)
2016年にマイナーチェンジが行われ。Gベクタリングコントロールが搭載されました。
普段、ドライバーは、無意識でハンドルを左右に微調整してまっすぐに走るようにしているものなのですが、このGベクタリングコントロールが搭載されることで、その微調整の必要がほとんどなくなり、快適に運転をすることができるようになります。
また、マツダレーダークルーズコントロールが搭載されました。
マツダレーダークルーズコントロール(MRCC)は、約35km/h~100km/hの設定した速度内での定速走行や、 前に走る車との車間距離を一定に保って追従走行が自動でできる機能です。
追従機能付きクルーズコントロールは高速道路走行時に便利で、かなり運転の負担軽減につながります。
また、ナチュラルサウンドスムーザーに加えて、ディーゼルエンジン音の静粛性を高めるナチュラルサウンド周波数コントロールが搭載されました。
なお、2019年9月の一部改良モデル以降は車名を日本国外向けと同じ「MAZDA2」に統一し、「デミオ」としての生産販売は終了しました。
特別仕様車
・Mid Century(ミッド・センチュリー)(2015年4月)
ガソリン車の13S L パッケージ、ディーゼル車のXD ツーリングLパッケージをベースととした特別仕様車です。
センター部分にエンボス加工を施した赤のシートをはじめ、赤・白・黒の色使いとした専用インテリア(布)を採用しています。
また、スーパーUVカットガラス(フロントドアガラス)、運転席・助手席シートヒーター、CD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー(フルセグ)も装備しています。
ボディカラーは専用インテリアの配色に合わせて、「ソウルレッドプレミアムメタリック(オプションカラー)」・「ジェットブラックマイカ」・「スノーフレイクホワイトパールマイカ(オプションカラー)」の3色が設定されています。
・Urban Stylish Mode(アーバン・スタイリッシュ・モード)(2015年4月)
ガソリン車の13S、ディーゼル車のXDをベースとした特別仕様車です。
ピンクのストライプを用いながらもピアノブラック、オフホワイト、シルバーで引き締めた専用インテリア(布)を採用しています。
併せて、アドバンストキー、フルオートエアコン、CD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー(フルセグ)、ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)、スーパーUVカットガラス(フロントドアガラス)、運転席・助手席シートヒーターを装備したほか、「13S」にはフロントグリルガーニッシュ(ボディ同色塗装)も装備しました。
・BLACK LEATHER LIMITED(2015年12月)
ガソリン車、ディーゼル車それぞれの最上位グレード、13Sツーリング L パッケージとXD ツーリング L パッケージをベースとした特別仕様車です。
黒色の本革シート、グレーのファブリックやシルバーのストライプやステッチを配した専用インテリア、CD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー(フルセグ)を特別装備しています。
・Tailored Brown(2016年10月)
13S ツーリングとXD ツーリングのAT車(i-ELOOP非搭載仕様)をベースに、ライトブラウン&ブラックを基本にオレンジのアクセントを加えたインテリアコーディネートを採用し、シートはキルティング加工を施した「グランリュクス」素材のシートを採用しています。
また、アルミホイールに高輝度ダーク塗装を施しています。
各グレードについて
・13C<ガソリンエンジン車>
最廉価グレードです。
・13S<ガソリンエンジン車>
13Cに安全装備のスマートシティブレーキサポートを装備したグレードです。
スマートシティブレーキサポートは、低速走行中に障害物を検知すると、自動的にブレーキがかかる仕組みです。
・13S ツーリング<ガソリンエンジン車>
13Sに高機能装備を追加したグレード。ヘッドランプはハロゲンからLEDになっています。
・13S ツーリング L パッケージ<ガソリンエンジン車>
ガソリンエンジン車の最上位パッケージです。シートはレザーシートとなっています。
・XD<ディーゼルエンジン車>
ディーゼルエンジン車の最廉価グレードです。ガソリンの13Cには装備されていないシティブレーキサポートは装備しています。
・XD ツーリング<ディーゼルエンジン車>
安全装備のクルーズコントロールを装備しているXDの上位グレードです。
クルーズコントロールは、ミリ波レーダーにより先行車との速度差や車間距離を認識し、自動で走行速度をコントロールするシステムです。
ドライバーがアクセルやブレーキの操作をしなくても、設定した車速内で車間距離を自動で調整・維持し、長距離走行時などのドライバーの負担を軽減する仕組みです。
・XD ツーリング L パッケージ<ディーゼルエンジン車‘>
ディーゼルエンジン車の最上位グレードです。シートはレザーとなっています。
デミオ/MAZDA2(DJ系)のモデル・グレード一覧