中古でトヨタ・タウンエースバンを買うならこの車種がオススメ!

現在のトヨタ・タウンエース(バン)は、ダイハツとの共同企画版で、ダイハツのインドネシアにある工場で生産されている小型バンです。
タウンエースの車名は長く、1976年生まれの初代モデルであるキャブオーバー・バンまで遡ります。
ライトエースとともに長い歴史を誇る”はたらくクルマ”

1996年10月登場の3代目タウンエースは、従来のキャブオーバーから、エンジンを前に移動させたセミキャブオーバーとして誕生しました。
全長4435×全幅1695×全高1695mmという、現在ではコンパクトといえるサイズ。
エンジンは、2.0L直列4気筒ガソリン、2.2L直列4気筒ディーゼルを搭載していました。
駆動方式はFRで、4AT、5MTを設定。3代目のタウンエースバンは、現在も現役で活躍している姿を見かけることがあり、中古もわずかに残っているようです。
ただし、今の基準ではパワートレーンも含めて走りのテイストは古く、積極的に選ぶ理由は、価格面以外は少ないでしょう。
中古車で狙うのなら、現行型の4代目が現実的

2008年1月、4代目にスイッチしたタウンエース(ライトエース)バンは、トヨタとダイハツの共同企画により誕生しました。
開発と生産は、ダイハツが請け負っています。
なお、ダイハツの車名は、グランマックスで、2020年6月のマイナーチェンジを機に誕生したグランマックス・カーゴも含めて中古車を探したいところです。

ボディサイズは、全長4045×全幅1665×全高1900mm。パワートレーンは、1.5Lガソリンエンジンに5MT、4ATが組み合わされています。
エンジンは前席下に配置され、タイヤを四隅に配置し、ショートノーズによる取り回しの良さが美点。
前席は、セミキャブオーバーならではの高めの着座位置が特徴で、一般的なFFモデルよりも乗降性は良好とはいえませんが、短めのボディサイズながら広々したキャビンとラゲッジスペースを備え、高効率なパッケージングを実現しています。
そのため、個別配送などを中心に運送、輸送業などで活躍しているのはもちろん、キャンピングカーのベース車としても定番化しています。
車中泊も伴う趣味の相棒として愛用している方も多くいます。

その後、毎年、あるいは2年に1回くらいのペースで小幅な改良である一部改良を受け、2020年6月にマイナーチェンジを実施しています。
なお、このマイナーチェンジで、ライトエースがタウンエースに統合され、約60年間も続いたライトエースの車名が姿を消しています。
このマイナーチェンジでは、先進安全装備「スマートアシスト」の採用が最大のトピックス。
夜間の歩行者や昼間の自転車にも対応する衝突回避支援ブレーキ機能をはじめ、アクセルとブレーキペダルを踏み間違えた際に、急発進を抑制する誤発進抑制機能などをパッケージとした衝突回避支援システム「スマートアシスト」を搭載。
さらに、新開発となる「2NR-VE」型の1.5Lガソリンエンジン車が新たに積まれ、燃費向上をはじめ、ストップ&ゴーが続く街中でもスムーズな発進、加速が可能になっています。
なお、カタログ燃費(WLTCモード)は、アイドリングストップ機能の採用もあり、2WDの5MTは12.6km/L、2WDの4ATは12.0km/L。
駆動方式は、FRの2WDのほか4WDも設定し、入門グレードの「DX」、上級仕様の「GL」を用意しています。

中古車で狙う際は、「スマートアシスト」が搭載された2020年6月のマイナーチェンジ後モデルがベストな選択になります。
未使用車や走行距離が短い物件もあり、軽キャンパー仕様やカスタマイズ(ドレスアップ)した物件もかなりあるようです。
趣味性の高いモデルは、自分の好みに合えば狙い目といえるでしょう。
グレード別では、「DX」に電動格納リモコン、ワイヤレスドアロックリモートコントロール、パワーウインドウなどの快適装備が標準化されていて、使い勝手の高さを重視するのなら同グレードを狙いたいところです。