レーシングカー超えの645馬力… コルベット Z06 を土屋圭市が試乗!工藤貴宏 藤井マリーが徹底解説!
今回ご紹介するのは、新型コルベットに新たに追加された「Z06」。
前回はベースモデルのコンバーチブルをご紹介しました。
今回のZ06は、チューニングされたエンジンや強化された足回りを搭載し、その走りに磨きをかけた最強仕様。
お値段も2500万円と倍以上になり、ランボルギーニやフェラーリといったヨーロッパのスーパーカーと真っ向勝負の1台なのです。
鋭いエンジンサウンドと上質なインテリアに大迫力のエクステリアと、ヨーロッパ車にひけをとらないオーラを放っています。
ではその気になる走りは…? 徹底レビューでお届けします!
- Chapter
- コルベットに追加された最強仕様「Z06」
- 8世代目となるC8型の特徴をおさらい
- 全幅2m超えの超迫力エクステリア!
- エンジンルームをチェック!意外とトランクは大きめ?
- 市販のV8 NAエンジンの中で最強のスペック!
- フロントの荷室をチェック
- ダウンフォースはどれぐらい発生する?
- カーボン製のルーフを取り外してオープンに
- 運転席を囲むようなインテリア!質感も高い
- 試乗インプレッション!鋭いエンジンサウンドをゆったり楽しめる
- 一昔前のアメ車とは違う!上質なインテリアも高評価
- コルベット Z06の解説を動画で観る
コルベットに追加された最強仕様「Z06」
今回ご紹介する車は、新型コルベットに新たに追加された「Z06」です!
以前紹介した、コルベット コンバーチブル C8型よりもさらにパワーアップした新型になります。
パワーが495馬力から646馬力に進化し、もはやレーシングカー並みの性能です。
そして進化したのは性能だけでなくお値段も。
以前は紹介した際は1,300万円ほどでしたが、今回の車両は2,500万円!
大分価格もパワーアップしましたが、とはいえまだまだヨーロッパのスーパーカーと比べると安い仕様です。
そのような点から考えるとある種”狙い目”の車と言えるかもしれません。
また、2023年8月に発売されましたが、2023年以内に日本に納車される
台数はわずか4台のみとなっています!
生産が間に合っておらず、現時点では非常に希少な車両です。
外で見かけたら非常にラッキーですね。
8世代目となるC8型の特徴をおさらい
まずは今回の新型車両を紹介する前に、一つ前の8世代目となるC8型のおさらいをしていきます。
このC8型ですが、主に2つの大きな改革がありました。
1つ目は、フロントエンジンからミッドシップエンジンに変更された点です。
2つ目は、右ハンドル仕様も用意された点です。
前回紹介した際も非常に良い車でしたから、そこからさらに進化を遂げた今回の車両はいかほどなのか気になるところです。
全幅2m超えの超迫力エクステリア!
見た目はいかにもスーパーカーの風貌です。
C8型をベースにしている車両ですが、フロントバンパーは専用設計で、従来のものより尖った形状をしています。
また、開口部が増えており、よりスタイリッシュな見た目へと進化しています。
フェンダーも85mm拡がっており、全幅2025mmとなっています。
前モデルより片側約40mmずつフェンダーを拡幅したようです。
リアの形状もスーパーカーらしい凄みのあるデザインです。
スポイラー部分はなんと長さを調整することができます。
エンジン部分はスーパーカーらしくカバーをつけずにそのままの姿を覗くことができます!
どこをとってもロマン溢れるデザインですね。
ホイールは前と同様に鍛造ホイールですが、サイズがフロントとリア両方とも1インチアップし、フロント20インチ、リア21インチになりました。
タイヤ幅自体も大きくなり、フロント275mm、リア345mmとレーシングカーのような太さです。
エンジンルームをチェック!意外とトランクは大きめ?
トランクを開けてみると、想像していたよりも広く、しっかりと荷物を置けるスペースが確保されていました。
しかしエンジン部分が近いため、荷室が熱くなりますからくれぐれも冷蔵品などは入れないよう注意です!
市販のV8 NAエンジンの中で最強のスペック!
エンジンは前回と同じV8エンジンですが、排気量は6.2リッターから5.5リッターに下がっています。
DDOHCとフラットプレーン型クランクシャフトを採用した自然吸気5.5リッターエンジン”LT6”を採用しています。
このエンジンは「コルベット史上最強に速い」、「市販NA V8エンジンでは最高の出力」という2つの特徴があり、非常に走りに磨きをかけています。
また、なんと最高出力発生回転数は8550回!8600回転からレッドゾーンとまさに”コルベット史上最強”です。
フロントの荷室をチェック
フロント部分の荷室は深さがあり、機内持ち込みサイズのスーツケースであれば楽々入りそうです。
ネットの仕切りもついているため利便性は申し分ないですね。
ダウンフォースはどれぐらい発生する?
先ほど、リアのスポイラーが長さ調節可能だと紹介しましたが、発生するダウンフォースはどれほどなのでしょうか…?
公式の紹介では、なんと時速300kmの時に、164kgのダウンフォースが発生するそう!
とは言えなかなか時速300kmも出す機会はそうそう無い……ところではありますが、機会があれば富士スピードウェイに行って時速300kmに挑戦してみてはいかがでしょうか。
カーボン製のルーフを取り外してオープンに
後方1箇所、前方2箇所のロックを解除するとルーフを取り外すことができます。
カーボン製のルーフなため、見た目よりも軽々着脱可能です。
運転席を囲むようなインテリア!質感も高い
運転席は助手席と完全に隔てられており、スイッチやモニターも全て運転席の方を向いているため独立感が強いです。
そして何より造りこまれた室内が非常に魅力的!
赤いシートベルトやカーボン製のシートなどレベルアップしたインテリアも相まって、いわゆる”アメ車の安っぽさ”が一切なく、洗練された高級感ある室内空間が広がっています。
メーターも走行モードによってデザインが変わり、また何より前回よりも進化したエンジンサウンドが最高です。
サウンドの抜け感が増し、より洗練された音になっています。
ぜひ動画本編でご視聴ください!
試乗インプレッション!鋭いエンジンサウンドをゆったり楽しめる
ノーマルモードは、想像していたよりも穏やかでしたが、スポーツモードに切り替えた途端、一気に鋭さが増しました。
単にうるさいエンジンサウンドではなく、切れ味のある音が非常に心地いいです。
風の巻き込みも少なく、シートも温かいため非常に快適です。
走り自体も安定していて接地感も良く、揺れが少ないためスピードを出していても軸がブレません。
走りの楽しさと快適さの両方を兼ね備えた車です。
一昔前のアメ車とは違う!上質なインテリアも高評価
思わず降りたくなくなってしまうほど、ずっと乗っていたい魅力のある車でした!
走りはスポーツカーらしく楽しさがあり、オープンとは思えないほど室内は快適でもう何も言うことはありません。
品のあるV8エンジンを味わいながら、ドライブを存分に楽しめる一台です。
皆さんも是非、機会があれば試乗してみてください!
コルベット Z06の解説を動画で観る
コルベット Z06の詳しい解説は、下のリンクからご覧ください!