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ランドルクルーザー250の納車が待ち切れない。そんな方は中古のランクル200はどうですか?

トヨタ ランドクルーザー 300

トヨタ ランドクルーザー プラドの後継として、2024年4月から販売を開始したランドクルーザー250

最長で約2年待ちという高い人気で、ユーザーのなかには納車を待ちきれず、プレミアの付いた新古車や他のモデルに流れる人が増えているといいます。

なかでも価格のこなれた先代のランドクルーザー200は、格好の代替えモデルとして注目されています。

Chapter
同じ価格なら型遅れのフラッグシップを狙ってみる?
前期モデルは2007年9月~2011年12月まで生産
オフロード性能を強化した中期型
安全性能を強化。外観もガラリと変わった後期型
250の納車の待ち切れない人は、ランクル200に寄り道するのもあり!?

同じ価格なら型遅れのフラッグシップを狙ってみる?

トヨタ ランドクルーザー 200

話題のランドクルーザー250と同じ価格帯(520万~735万円)で中古のクロスオーバーSUVを探すとなると、ランドクルーザー200をはじめランクル プラド、ジープ ラングラーアンリミテッド、ボルボ XC90、BMW X5、ランドローバー ディフェンダーなどがみつかります。

そのなかでもっとも気になるのは、ランドクルーザー200です。

先代とはいえランドクルーザーのフラッグシップにあたるランクル200は、伝統のフルフレーム構造を継承しながら、高い強度と耐久性を確保したプラットフォームに、サスペンション形式はフロントにダブルウィッシュボーン式、リアには4リンク式の4輪独立懸架を採用し、卓越した悪路走破性と、高級セダンに匹敵する極上の乗り心地を両立したプレミアムSUVという新たなカテゴリーを築きました。

ランドクルーザー200の生産は2007年9月から2021年8月までで、その間に2度のマイナーチェンジを慣行。前期/中期/後期の3つのモデルバリエーションが存在します。

前期モデルは2007年9月~2011年12月まで生産

トヨタ ランドクルーザー 200系 2007年

2007年9月~2011年12月まで生産された前期モデルは、悪路走破性を高める技術として、岩石路、砂地路、旧坂路などで車速を1〜5km/hに維持するクロールコントロールや、前後スタビライザーの作動を油圧で最適に制御するキネティックダイナミックサスペンションシステム(KDSS)、新開発のトルセンLSD付きトランスファーなどを採用。

パワートレインは、4.7LのV8エンジン(2UZ-FE型)と5速ATの組み合わせでしたが、2009年4月に一部改良が行われ、パワートレインを新開発の4.6L V8 Dual VVT-iエンジン(1UR-FE型)に換装するとともに、4輪アクティブ・ハイト・コントロールサス&アクティブ・バリアブル・サスペンション・システム(4−Wheel AHC&AVS)を採用して、オンロードとオフロードの走行性能を高めました。

同時に、最上級グレードのZXをラインナップに追加しました。

オフロード性能を強化した中期型

トヨタ ランドクルーザー 200 2012

2012年1月にはマイナーチェンジが施され、ランドクルーザー200は中期型に進化します。

外観は、フロントバンパー&グリル、フォグランプ、リヤコンビネーションランプ、サイドプロテクションモール、アルミホイールを意匠変更。

さらにプロジェクター式ヘッドランプとLEDポジショニングランプを採用して「The King of 4WD」にふさわしい風格を獲得しました。

電子制御でトラクションやブレーキの制御を切り替え、オフロードの走破性を高める「マルチテレインセレクト」や、車載カメラの映像から周囲の路面状況を確認できる「マルチテレインモニター」を新たに採用。

「クロールコントロール」は、従来の3段階から5段階に進化。クロールコントロール走行時にタイトなコーナーでの回頭性を高める「ターンアシスト機能」も搭載して悪路走破性能を向上したことがトピックです。

安全性能を強化。外観もガラリと変わった後期型

トヨタ ランドクルーザー

2度目のマイナーチェンジは2015年8月で、これ以降が後期型となります。

最大の進化は、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P(トヨタセーフティセンスP)」が採用されたほか、歩行者も検知するプリクラッシュセーフティをはじめ、最先端の安全機能が全車に標準装備したこと。

フロントマスクは、ランプ類を奥に配置し破損回避を図ったLEDヘッドランプと、3本のグリルバーの上下にメッキを施したグリルを一体感のあるデザインとすることで、フロント全体の塊感と機能性を両立したものへと、大幅な変更を受けました。

またインテリアは、金属を削りだしたようなヘアライン処理で重厚感のある加飾部とソフトな表皮巻を組み合わせることで、上質な室内空間を創出しています。

250の納車の待ち切れない人は、ランクル200に寄り道するのもあり!?

トヨタ ランドクルーザー 300

生産終了してからすでに3年が経過しているランドクルーザー200ですが、いまだに高い人気を誇っており、値崩れの小さい車種としても知られています。

2024年10月現在の中古車相場は250万~750万円(車選びドットコム調べ)ですが、後期型になると500〜750万円というレンジとなり、ランドクルーザー250の新車価格と見事にクロスオーバー。グレードでは最上級グレードのZX系がもっとも多く探しやすいくなっています。

ランドクルーザー200は、ひと世代前とはいえステーションワゴン系ランクルの上質さと優れた乗り心地を兼ね備えているうえ、高いリセールバリューも期待できます。

ランクル250の納車を待ち切れない人は、ランクル200に寄り道するのもありだと思います。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として本格的に参画し、2006年に独立。現在は、日本でもっとも多くの広報車両を借り出して取材を行うフリーランスの編集者として活動中。中古車の流通、販売店に精通した「中古車相場師」と呼ばれるいっぽうで、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

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