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【プロ解説】ヤリスクロスとカローラクロス。2台の売れ筋SUVは、こんな人におすすめ

ヤリスクロス×カローラクロス

トヨタのSUVは、もっとも安価のライズから、最上級グレードが800万円というランドクルーザー300。そしてピックアップトラックのハイラックスまで12車種をラインナップして、ユーザーのあらゆる要望に答えています

そのなかでも、ベストセラーとなっているヤリスクロスと価格帯がクロスオーバーしているカローラクロスを徹底比較してみましょう。

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1回目の車検を迎えてこれからが美味しいカローラクロス
経済的なヤリスクロスとパワーに余裕があるカローラクロス

1回目の車検を迎えてこれからが美味しいカローラクロス

トヨタ カローラクロスは、2021年9月に登場したコンパクトSUVです。

車両は、熟成を重ねたGA-Cプラットフォームと、軽量・高剛性を両立したボディ骨格を採用することで、車高の高さによる不安定さを感じさせない軽快で安定した操縦性を実現

室内は、エンジン音やロードノイズを低減する吸音素材を最適配置し、高い静粛性を達成しています。

パワートレインは、デビュー当初1.8Lガソリンエンジンと1.8Lエンジンのハイブリッドシステムの2種類で、駆動方式は2WD(FF)を中心にハイブリッド車にのみE-Fourと呼ばれる電気式4WDを用意。

運転支援には、最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」を標準装備しています。

2023年の一部改良で、ハイブリッド車はすべての電動モジュールを刷新し、燃費(WLTCモード)を24.5~26.4km/Lに改善。いっぽうガソリン車は、2.0Lの直列4気筒ダイナミックフォースエンジンに変更されました。

また安全装備は、プリクラッシュセーフティ機能に交差点右折時の対向直進車および右左折時の対向方向からの横断歩行者検知機能を追加するとともに、ドライバーのステアリング・ブレーキ操作をサポートするプロアクティブドライビングアシストを採用。

コネクティッドナビ対応のディスプレイオーディオを設定したのをはじめ、10.5インチの大画面ディスプレイや車内Wi-Fiを設定するなどつながる機能が充実しました。

それでは、ヤリスクロスとカローラクロスを比較していきましょう。

価格もサイズもちょうどいい2台のコンパクトSUV

車両本体価格は、ヤリスクロスが190万7000円から315万6000円カローラクロスは、G“X”(2WD)の218万4000円をボトムに345万9000円までで、ヤリスクロスのエントリーグレードとカローラクロスの最上位グレードを除けば、2台の価格はほぼ重なっています。

ボディサイズは、ヤリスクロスが全長4,120mm×全幅1,765mm×全高1,590mm(Zアドベンチャー)にホイールベース2,560mm。

カローラクロスは全長4,490mm×全幅1,825mm×全高1,620mmにホイールベースは2,640mmと、ボディがひと回り大きくなります。

となると気になるのは、取り回しの良さの指標となる最小回転半径ですが、ヤリスクロスの5.3mに対し、カローラクロスは5.2mに収まり、運転した際の感覚はそれほど変わらないものになっています。

また長いホイールベースの恩恵もあって、カローラクロスは後席の居住性に加えて、ラゲッジスペースの容量も487L(5人乗車時)と、ヤリスクロスの390Lよりも100Lほど広くなっています。

快適装備では、本革シートやパノラマサンルーフはカローラクロスにしか設定がないなど、クラスの違いを感じます。

経済的なヤリスクロスとパワーに余裕があるカローラクロス

トヨタ ヤリスクロス HV Zアドベンチャー 2024

搭載しているパワートレインは、ヤリスクロスが1.5L直列3気筒DOHCエンジン+CVT、または1.5Lガソリンハイブリッドシステムの2種類。

カローラクロスは、2.0L直4ガソリンエンジン+CVTまたは、1.8Lハイブリッドシステム。ともにガソリンエンジンとハイブリッドをラインナップしていますがエンジン排気量が異なります。

駆動方式は、ヤリスクロスがガソリン車、ハイブリッド車ともに2WDと4WDを用意。カローラクロスは、2WD(FF)をメインにハイブリッド車にのみ4WD(E-Four)を用意します。

燃費(WLTCモード)はヤリスクロスのガソリン車が17.1〜19.8km/L、ハイブリッドは25.0〜30.8km/Lカローラクロスはガソリン車が16.6km/L、ハイブリッド車(E-Fourのみ)は24.5〜26.4km/Lとなっています。

ボディサイズが大きく、車両重量が重いことを考えるとカローラクロスの燃費性能は相当高い実力と言えるでしょう。

トヨタ カローラクロス

安全装備はヤリスクロス、カローラクロスともに、Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)を標準装備しています。

アダプティブハイビームは、ヤリスクロスが一部グレードでオプション設定。カローラクロスは設定なし。

ブラインドスポットモニター+安心降車アシストは、ヤリスクロスが一部グレードに標準装備。カローラクロスは、全車(G“X”を除く)オプション設定とされるなど、若干内容が異なります。

ヤリスクロス×カローラクロス

ヤリスクロスとカローラクロスは、ボディサイズやエンジンの排気量はカローラクロスのほうが大きく、装備面ではクラスの違い以上に差別化が図られているように感じます。

この2台の選択は非常に悩みますが、経済性を優先するならヤリスクロス、ロンドドライブなどでの動力性能を重視するならカローラクロスを選ぶと良いでしょう。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として本格的に参画し、2006年に独立。現在は、日本でもっとも多くの広報車両を借り出して取材を行うフリーランスの編集者として活動中。中古車の流通、販売店に精通した「中古車相場師」と呼ばれるいっぽうで、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

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