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涼しい顔して速い!家族も説得しやすいパッケージ!! VW ゴルフRとBMW M135を徹底比較

ゴルフR × M135

フォルクスワーゲン ゴルフRメルセデスのAMG A45(A35)の陰に隠れて、日本ではいまいち目立たたないBMW M135

いずれも300馬力オーバーの2.0Lターボエンジンに独自の4WDシステムを組み合わせることで、手軽にハイパフォーマンスを楽しめるコンパクトハッチです。

そのなかから、2024年のマイナーチェンジで最高出力を333馬力に引き上げたVW ゴルフRと、同じ2024年の末にデビューした4代目1シリーズのM135を徹底比較します。

Chapter
ライバルひしめくCセグメントハイパフォーマンスモデル
スモールコンパクトならではの性能を目指したM135
価格、性能、サイズともに近い2台のコンパクトスポーツ
パワー、トルクともにうわ回るゴルフR。燃費に優れるM135
モニターを2枚ならべたカーブドディスプレイが新しさを感じさせるM135
絶対的な性能で選ぶか、トータルパッケージで見るか

ライバルひしめくCセグメントハイパフォーマンスモデル

フォルクスワーゲン ゴルフRは、欧州Cセグメントと呼ばれるカテゴリーのハイパフォーマンスモデルです。

ライバルは、メルセデスAMG A45 4MATICをはじめ、アウディ RS3 スポーツバック、ルノー メガーヌ R.S.、トヨタ GRカローラなど、錚々たる面々です。

そんななかから、ここではゴルフRと同じエンジン排気量と駆動方式を採用するBMW M135 xDriveをピックアップ。スペックを中心に2台を徹底比較します。

スモールコンパクトならではの性能を目指したM135

BMW 1シリーズは2004年から販売されている5ドアハッチバックです。

初代と2代目はFR(フロントエンジン・リアドライブ)レイアウトのシャシーで設計されていましたが、2019年から販売された3代目以降はVW ゴルフと同じFFレイアウトを採用しています。

現行モデルの4代目(F70型)1シリーズは、2024年11月に日本デビュー。大きくなったキドニーグリルにシャープなデザインのアダブティブLEDヘッドライトを組み合わせたフロントマスク、立体的なプレスラインの採用で、よりスポーティな外観になりました。

またレギュラーモデルに採用する48Vマイルドハイブリッドシステムをはじめ、最新テクノロジーの採用により、走行性能はより力強く、スモールコンパクトモデルならではの軽快なきびきびした走りとともに「駆けぬける歓び」のさらなる高みを目指しています。

なかでも、BMW M社が開発したM135 xDriveは、本格的なサーキット走行で培われた技術を余すことなく取り入れたハイパフォーマンスモデルです。ちなみにM135は2代目1シリーズから用意されており、現行型が3代目にあたります。

価格、性能、サイズともに近い2台のコンパクトスポーツ

今回、俎上に載せるそれぞれの車両本体価格は、フォルクスワーゲン ゴルフRが704万9000円〜744万9900円。対するBMW M135は714万円という設定。

ボディサイズは、ゴルフRが全長4,295mm×全幅1,790mm×全高1,460mmに、ホールベース2,620mm。

M135は、全長4,370mm×全幅1,800mm×全高1,450mmにホイールベース2,670mmで、ホイールベースのぶん全長も長くなっています。

車両重量はゴルフRが1,510kg(Rアドバンスは1,520kg)なのに対して、BMW135は1,570kg。

タイヤサイズは、ゴルフRが225/40R18(Rアドバンスは235/35R19)、M135は225/45R18。

マルチに使えるコンパクトハッチとして見た際に気になってくる最小回転半径は、ゴルフRの5.1mに対してM135は5.5mなので、街なかや狭い駐車場では取り回しにやや苦労するかもしれません。

パワー、トルクともにうわ回るゴルフR。燃費に優れるM135

フォルクスワーゲン ゴルフ R アドバンス(ゴルフ8.5)

搭載するパワートレインは、ゴルフR、M135ともに2.0L直列4気筒のガソリンターボエンジンに、2ペダルの7速デュアルクラッチトランスミッションの組み合わせ。駆動方式には、いずれもフルタイム4WDシステムを採用します。

気になるスペックは、マイナーチェンジで8.5に進化したゴルフRが、最高出力245kW(333PS)/5,600-6,500rpmと最大トルク420Nm/2,100-5,500rpmで、燃費性能はWLTCモードで12.3km/L(*MC前)。

BMW M135 xDrive

M135 xDriveは、最高出力221kW(300PS)/5,750rpm、最大トルク400Nm/2,000-4,000rpmで燃費は12.5km/L。

0-100km/h加速は、ゴルフRが4.6秒、M135は4.9秒(いずれも欧州測定値)と、燃費以外はゴルフRがうわ回ります。

モニターを2枚ならべたカーブドディスプレイが新しさを感じさせるM135

室内のコクピットは、ゴルフRがオーソドックスなメータークラスターと12.9インチの液晶モニターを使ったインフォテインメントシステムの組み合わせ。IDAボイスアシスタントも装備して、エアコンをはじめとした機能を音声で操作できます。

M135は、10.25インチのモニターを2枚横に並べたBMWカーブドディスプレイを採用した先進的なデザインに、音声操作を可能とするBMWインテリジェントパーソナルアシスタントが備わります。

運転支援機能は、いずれも最新のシステムを搭載しますが、M135にはハンズオフ機能を持つドライビング・アシスト・プロフェッショナルが標準装備されるなど、細かいところで違いがあります。

フロントシートは、いずれもヘッドレストを一体型としたスポーツシートで、表皮はゴルフRがファブリック&マイクロフリース(Rアドバンスはナパレザー)、M135はアルカンターラとヴェガンザの組み合わせで、高級感という点ではM135のほうに軍配があがります。

リアシートの分割は、ゴルフRが6:4、M135は4:2:4。ラゲッジスペースは、ゴルフRが通常時341LでM135は380L、リアシートを畳んだ状態ではゴルフRが1,197L、M135は1,200Lです。

M135の通常時の大きさが目立ちます。

絶対的な性能で選ぶか、トータルパッケージで見るか

ゴルフR × M135

ほぼ同じボディサイズに近しい価格。ハイパワーエンジンとフルタイム4WDを組み合わせる高性能ぶりなど、よく似ているVW ゴルフRとBMW M135 xDrive

日常での使い勝手を優先させるなら、高級感のある室内と広い荷室、燃費、運転支援機能など、トータルな性能ではM135がおすすめ。

ただし、この手のモデルに不可欠のパワーやパフォーマンスを重視するならゴルフRという選択になると思います。この点をどう捉えるかで、最終的な好みが分かれるでしょう。

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萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として本格的に参画し、2006年に独立。現在は、日本でもっとも多くの広報車両を借り出して取材を行うフリーランスの編集者として活動中。中古車の流通、販売店に精通した「中古車相場師」と呼ばれるいっぽうで、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

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