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【プロ解説】ホンダ CR-Vとトヨタ RAV4。世界で活躍するミドルクラスSUVのライバルを徹底比較

トヨタ RAV4(2025)

2026年2月からハイブリッド車の日本市場導入が開始されたホンダ CR-V。

それまで燃料電池のe:FCEVのみだったこともあり、マーケットで苦戦を強いられてきたCR-Vの巻き返しが期待できます。

このクラスのライバルには、先日モデルチェンジを行なったマツダ CX-5をはじめ、トヨタ、日産、スバルなどがあり、日本国内はもとより世界のマーケットでもしのぎを削っています。

そのなかから、2025末にモデルチェンジを受けたトヨタ RAV4のハイブリッドモデルをピックアップして、徹底比較しました。

Chapter
ハイブリッドモデルが追加された6代目ホンダ CR-V
ホンダ CR-Vよりも3ヶ月早く市場に投入されたトヨタ RAV4
ボディサイズはほぼ同じ、室内はCR-Vのほうが広い
車両の価格差は、各装備品に反映されている
3つのタイプから好みのスタイルを選べるRAV4
装備の豪華さで選ぶならCR-V、先進性で選ぶならRAV4がおすすめ

ハイブリッドモデルが追加された6代目ホンダ CR-V

燃料電池車のe:FCEVのみだった6代目ホンダ CR-Vに、ハイブリッドモデル「e:HEV」が追加されました。

搭載するハイブリッドシステムは、2.0Lアトキンソンサイクル直噴エンジンに、駆動モーターと発電モーターを内蔵した電気式CVTを組み合わせた新世代「スポーツe:HEV」。

駆動方式は、2WDと4WDを選ぶことができますが、上位グレードのe:HEV RSブラックエディションは4WDのみ。

気になる車両本体価格は、e:HEV RSが512万2700円〜539万2200円、e:HEV RSブラックエディションは577万9400円の設定となっています。

今回、ピックアップしたCR-V e:HEV RSブラックエディションには、従来のHonda SENSING(ホンダセンシング)に、前方交差車両警報、車線変更時衝突抑制機能、車線変更支援機能を追加して、安全性を高めた「Honda SENSING 360」、ヘッドアップディスプレイ、電動パノラミックサンルーフ、運転席&助手席シートベンチレーションが標準装備されます。

ホンダ CR-Vよりも3ヶ月早く市場に投入されたトヨタ RAV4

国産ミドルサイズSUVの人気モデル、トヨタ RAV4の現行モデルは2025年12月に登場しました。

RAV4のDNAといえる塊感のあるデザインとパッケージを維持しながら、「多様化」「電動化」「知能化」をキーワードに開発された新型RAV4には、洗練されたデザインのZ、オフロードも楽しめるアドベンチャー、走りにこだわり抜いたGR-SPORTという3つのスタイルと、パワートレインにはハイブリッドとPHEVが用意されています。

トラスミッションはCVTで、駆動方式は4WDのみで、燃費性能(WLTCモード)は、ハイブリッド車が22.5〜22.9km/L。PHEVは21.5〜22.2km/Lの燃費に満充電時のEV走行可能距離は145〜151kmです。

外観デザインは、大径タイヤを強調しSUVらしい踏ん張りの効いたスタンスを実現した「Big Foot」、キビキビとした高い走破性を想起させる「Life-up」、なんでもできそうな使いやすい荷室空間を確保する「Utility」をキーワードにデザインされました。

インテリアは、ディスプレイやシフトなどの各種機能をひとくくりにして、島のように配置した「アイランドアーキテクチャー」を採用。SUVとしての平衡感覚がつかみやすい水平なインストルメントパネルに加えて、目線移動の少ないナビゲーション・メーターなど操作性を高めています。

進化したToyota Safty Sense(トヨタセーフティセンス)は、先行車の減速をより早く検知できるようになったプリクラッシュセーフティをはじめ、交差点進入時からクルマの影からの飛び出し車両を検知可能とするなど幅広い状況での作動を実現。

レーダークルーズコントロールは、低速走行時における近距離での合流車や合流車のウインカーを早期に検知する能力向上によって、より安全性を高めました。

トヨタ RAV4 (2025)

なかでも6代目RAV4のトピックは、ソフトウェア開発のプラットフォーム「Arene(アリーン)」を採用したことで、通信機能を通じて車両のソフトウェア更新が可能になりました。

これにより納車時にはなかった機能が追加されたり、既存の機能がより使いやすく改善されたりと、購入してからも機能が進化します。

具体的には、ディスプレイオーディオのメニュー画面がより使いやすくレイアウト変更されたり、音声認識の語彙が増えてより自然な会話ができるようになったり、ナビの案内が地図データの更新を待つことなく新しい道路の情報を取得できたり、さらにはToyota Safty Sense(トヨタセーフティセンス)の制御ソフトウェアのアップデートなどが行われます。

ボディサイズはほぼ同じ、室内はCR-Vのほうが広い

CR-V e:HEV RS ブラックエディションのライバルとして俎上に載せるのは、ハイブリッドのスタンダードモデルにあたる「Z」です。

ボディサイズは、CR-Vが全長4,700mm×全幅1,865m×全高1,690mmホイールベース2,700mm。対するRAV4は、全長4,600mm×全幅1,855mm×全高1,680mmに、ホイールベース2,690mmです。

室内寸法は、CR-Vが室内長1,935mm/室内幅1,565mm/室内高1,220(1,185)mm、RAV4は室内長1,880mm/室内幅1,525mm/室内高1,220mmで、全長の長いCR-Vのほうが広くなっていることがポイント。

ラゲッジ容量(5人乗車時)は、CR-Vが586L、RAV4は749L(デッキボード下段時)と、RAV4の容量が際立っています。

パワートレインの核となるハイブリッドシステムは、CR-Vが最高出力109kW(148PS)、最大トルク183Nmを発生する2.0Lエンジンと、最高出力135kW(184PS)、最大トルク335Nmを発生する駆動用モーターの組み合わせ。

RAV4は最高出力137kW(186PS)、最大トルク221Nmを発生する2.5Lエンジンと最高出力100kW(136PS)、最大トルク208Nmを発生するフロントモーターに最高出力40kW(54PS)、最大トルク121Nmを発生するリアモーターを組み合わせます。

駆動方式はいずれも4WDですが、CR-Vは電子制御で後輪の駆動力をコントロールするリアルタイムAWD、RAV4のE-Fourは後輪にも駆動用モーターが搭載されるE-Fourです。

駆動用バッテリーは、CR-Vがリチウムイオン、RAV4(ハイブリッド)はバイポーラ型ニッケル水素電池という違いもあります。

車両の価格差は、各装備品に反映されている

ホンダ CR-V e:HEV RS ブラックエディション (2026)

同じミドルサイズSUVですが、車両本体価格はCR-V e:HEV RS ブラックエディションが577万9400円、RAV4 Zは490万円。

CR-Vのほうが高額ですが、本革シートをはじめ、BOSEプレミアムサウンドシステム、電動パノラミックサンルーフ、タイヤ内部で発生する不快な「空洞共鳴音」を物理的に低減する消音技術(レゾネーター)を内蔵したノイズリデューシングアルミホイール(19インチ)、専用スピーカーとマイクを用いたアクティブノイズコントロールを標準装備。

さらに運転支援機能は、前方交差車両警報、車線変更時衝突抑制機能、車線変更支援機能が付いたホンダセンシング360を搭載します。

またハイブリッドシステムの核となるエンジン排気量が2.0Lなのもポイント。2.5LのRAV4より、毎年の自動車税を安く抑えることができます。

3つのタイプから好みのスタイルを選べるRAV4

トヨタ RAV4(2025)

燃費性能は、RAV4 Z(E-Four)がWLTCモードで22.5km/L、CR-V e:HEV RS ブラックエディションは18.0km/LとRAV4がうわ回ります。

装備面ではやや見劣りするものの、運転席・助手席の快適温熱シート(3段階温度設定)&シートベンチレーションをはじめ、運転席、助手席に電動調整式パワーシート、左右独立温度コントロールフルオートエアコン、ヘッドアップディスプレイにくわえ、ラゲッジルームにアクセサリーコンセント(AC100V/1,500W)を用意するなど、ひと通りの快適装備が用意されています。

またCR-Vのパワートレインはe:HEVと呼ばれるハイブリッドのみですが、RAV4はハイブリッドに加えて、プラグインハイブリッドも選ぶことができます。また、Z、アドベンチャー、GR-SPORTという3タイプから自分の好みに合ったスタイルを選べるのもユーザーにとってはウレシイことです。

装備の豪華さで選ぶならCR-V、先進性で選ぶならRAV4がおすすめ

トヨタ RAV4 (2025)

同じミドルサイズSUVのホンダCR-VとトヨタRAV4ですが、ハイブリッド車の最上級グレードでは約90万円の価格差があります。

高額なCR-Vは、快適装備、安全装備が充実。いっぽうRAV4は、ソフトウェア開発のプラットフォーム「Arene(アリーン)」を搭載して、ナビ情報をはじめディスプレイの更新や、先進安全装備のアップデートが自宅や走行中に可能という先進性が魅力です。

同じカテゴリーでもそれぞれのキャラクターは異なっていますので、自分がクルマに何を求めるのかで選んでもらえたらと思います。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として本格的に参画し、2006年に独立。現在は、日本でもっとも多くの広報車両を借り出して取材を行うフリーランスの編集者として活動中。中古車の流通、販売店に精通した「中古車相場師」と呼ばれるいっぽうで、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

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