真っすぐ走らない?! 暴れん坊と化したファミリーカー【 マツダスピードアクセラ 】土屋圭市がビッグトルクを体感!沢すみれ 工藤貴宏が内外装を解説
今回はマツダが生んだ珍車をご紹介。
アクセラといえば現在のマツダ3の先祖で、大人しいファミリーハッチバックや教習車のイメージがありますが…。
「マツダスピードアクセラ」は264馬力の2.3Lターボを積んだじゃじゃ馬マシンなのです。
強大なビッグトルクをFF駆動で路面に伝えるため、すごいトルクステアでなかなかの暴れん坊です。
これだけ味の濃い一台でありながらニッチなのか、なかなか見かけることは少ない一台。試乗でたっぷり味わってみましょう。
- Chapter
- 走って楽しい中古車の穴場?!マツダスピードアクセラ
- 普通のファミリーカーに264馬力ターボエンジンを搭載?!
- エンジンルームチェック!
- 個性的でかわいいエクステリア
- 実用的な荷室空間
- 後席もゆったり座れる余裕の空間
- 当時としてもデザインにこだわり抜いたインテリア
- 試乗インプレッション!ドライバーを試すじゃじゃ馬マシン
- 見た目からは想像できない走り…羊の皮を被った狼
- マツダ スピードアクセラの解説を動画で観る
走って楽しい中古車の穴場?!マツダスピードアクセラ
今回はオーナー様からお借りした、マツダスピードアクセラをご紹介!
昔、レース活動やパーツ販売をしていた「マツダスピード」という組織の名を冠した車の一つです。
イメージとしては、今でいトヨタのGR、スバルのSTI、日産のNISMOのような立ち位置です。
果たしてどのような車なのか、以下で詳しく解説していきます。
普通のファミリーカーに264馬力ターボエンジンを搭載?!
アクセラは、いわゆる一般的なCセグメントハッチバックにあたり、インプレッサやカローラのハッチバック、フォルクスワーゲンのゴルフなどがライバル車に挙げられます。
そんな普通のファミリーカーに、264馬力のターボエンジンを積んでいる点がこの車のポイントです。
普通のファミリーカーのボディに、高性能エンジンを積むという、ホットハッチ定番の造り方といえます。
マツダスピードアクセラは、初代モデルと2代目モデルの2種類があり、今回の車両は初代モデルです。
2006年にデビューした、15年以上前の車になります。
ちなみに車選びドットコムでは…
ちなみに撮影当時、車選びドットコムで調べてみると、初代モデルはなんと1台のみしか掲載されていませんでした!
現在(2023年8月23日時点)でも、わずか3台のみと大変少ない台数です。
価格はどの車両も、100〜200万円以内と比較的リーズナブルなため、古くて速いハッチバックが欲しい方には狙い目の車です。
エンジンルームチェック!
エンジンルームを開けると、上部に載せられたインタークーラーが目に飛び込んできます。
ボンネットは、インタークーラーに合わせてダクトが用意され、風が送れるようになっています。
FF車の理由は?
ちなみに、兄貴分の車としてあげられる”マツダスピードアテンザ”が4WD車なのに対し、アクセラはFF車です。
プラットフォームは両車ともに同じであるため、アクセラも4WD車として造ることが出来たはずですが、なぜFF車なのでしょうか?
これは、当時の開発者曰く、ホットハッチなのでとにかく軽く造りたかったためなんだとか。
しかしそれにしては、ボンネットは大分重たい様子ですが…きっとこれも色々大人の事情があったと思われます。
個性的でかわいいエクステリア
先ほど指摘した通り、ノーマルよりもボンネットが分厚く膨らんでいるだけでなく、バンパー部分も専用設計となっています。
また、グリル部分はノーマルよりも小さく、フロントフェンダーが片側10mmずつワイドに作られているなど、所々ノーマルとは異なる造りで仕上げられています。
15年以上前の車ですが、当時としては個性的なデザインで、特に後ろ側は丸みを帯びたデザインが非常に可愛らしいです。
実用的な荷室空間
実用的なCセグメントで、スーツケースも楽々入ります。
トノボードを外せば、もう一段ほど重ねられそうなゆとりです。
床下のスペアタイヤ
床下にはスペアタイヤが収まっており、それによって普通の車よりも床が高めに設定されています。
また、補強も加わっているため、荷室が少し狭くなっているのだとか。
単にパワフルなエンジンを積んだだけでなく、フロアやサスペンションの取り付けなどで車体をしっかりと補強し、車体剛性が上がっています。
後席もゆったり座れる余裕の空間
後席は天井が高いため、見た目よりも広く感じます。
床と座面の間にもしっかりと高さがあり、収まり良く座っていられるため、長距離の移動も疲れずに済みそうです。
当時としてもデザインにこだわり抜いたインテリア
運転席はオーナー様の好みでフルバケットシートが入っていました。
助手席の純正シートも、バケット形状の座席です。
3連メーターに剥き出しのアクセルペダルと、カッコいいゴツゴツとした走り屋仕様に仕上がっています。
今見ると少し古いデザインにも感じますが、できるだけシンプルでスッキリと見えるようなインテリアに仕上げようという当時のデザイン努力を感じます。
試乗インプレッション!ドライバーを試すじゃじゃ馬マシン
それでは2.3リッター4気筒ターボの6速MTはいかほどか、試乗して確かめていきます。
まず走り出してすぐに感じるのが、トルクの力強さ!
可愛らしい見た目に反して、中々な暴れ馬です。
この車両はオーナー様の好みで車高調が入っており、少々硬めの乗り心地のようです。
”楽しい走り”という言葉が似合う、非常に面白い車でした。
見た目からは想像できない走り…羊の皮を被った狼
見た目からは想像できないトルク感に驚かされる一台でした。
羊の皮を被った狼とは、まさにこの車のことを指すのかもしれません。
皆さんもこのギャップある魅力的な車に、ぜひ機会があれば試乗してみてください!
マツダ スピードアクセラの解説を動画で観る
マツダ スピードアクセラの詳しい解説は、下のリンクからご覧ください!