フォルクスワーゲンの「ポロ」と「ゴルフ」どっちを選ぶ?中古車市場の最新情報を徹底比較!

フォルクスワーゲンのBセグメントハッチバック「ポロ」とCセグメントの「ゴルフ」は、ともにコンパクトカーという括りですが、それぞれ異なるユーザーニーズに応える人気モデルです。
中古車市場では、先代「ゴルフ7」と現行「ポロ」が、約150〜200万円という価格帯におさまっていて迷う方も多いでしょう。
そんな先代「ゴルフ」と現行「ポロ」を比較し、それぞれの魅力や選び方のポイントを解説します。
ゴルフ7と現行ポロのボディサイズ、 居住性や積載性などの違いは?

フォルクスワーゲン ゴルフの7代目にあたる先代(ゴルフ7)は、2013年から2021年まで販売されました。
全長4,265mm×全幅1,800mm×全高1,480mmというサイズで、最小回転半径は5.2mというCセグメントモデル。
いっぽうの現行ポロは2018年の発売で、全長4,085mm×全幅1,750mm×全高1,450mmのサイズに最小回転半径は5.1m。
最小回転半径の差は10cm。大差ないように感じられますが、幅の制限のある駐車場などでも入庫しやすい利点があります。また自宅周辺道路が狭いなどの環境でも、ポロなら持て余すことなく扱えるはずです。

後席の足元空間の広さを左右するポイントのひとつであるホイールベースは、ゴルフ7が2,635mm、ポロが2,550mm。実際に後席フットスペースは、ゴルフ7のほうが広く感じられます。
荷室容量はゴルフ7が380L、ポロが351Lで、より多くの荷物を積めるのもゴルフ7となっています。
なお、現行ポロの351Lという容量はひと昔前のCセグメントハッチ並(ゴルフ6は350L)ですので、Bセグメントハッチとしては健闘。それでも4人乗車や多くの荷物を積む機会が多いのなら、ゴルフ7を選択するのが無難でしょう。
ゴルフと比べると現行ポロの後席は、狭いものの大人でも座れる広さであり、子どもが2人いるファミリーでもファーストカーになりえるパッケージングを実現しています。
ゴルフ7、現行ポロのパワートレーンや駆動方式は?

動力性能や走りを比べると、ゴルフ7は1.2L、1.4L TSI(ガソリンターボ)に加え、2.0L TDI(ディーゼル)を設定。
さらに、最高出力169kW(230PS)の2.0L TSIを積んだスポーティハッチバックの「GTI」、300PSオーバーの最高出力を発揮する2.0L TSIにフルタイム4WDを組み合わせた、もっともレーシーな「R」を用意するなど、多彩なパワートレインが揃っています。
フルタイム4WDは「R」のみで、降雪地域でも武器になります。もちろん、それなりの予算は必要になりますが…。
なかでもディーゼルも選べるのがゴルフ7の美点で、長距離移動が多いのなら高い満足感が得られるでしょう。
また、ゴルフ7の先進安全装備は、登場時は30km/h以下の衝突被害軽減ブレーキを用意。アダプティブクルーズコントロールは、登場年月やグレードなどにより異なりますので、ユーザーニーズに応じて選択したいところです。
先代とはいえ、現在でも十分に通用するハンドリングや高速域の直進安定性などを享受できます。

現行ポロは、1.0L TSI(直列3気筒ガソリンターボ)と、GTIには2.0L TSIを搭載しています。
1.2t未満の軽い車両重量であるため、街乗り中心であれば軽快な走りを披露します。
実用車としては過不足のない実力の持ち主で、GTIはホットハッチとして刺激的な走りを堪能できます。
JC08モード燃費は19.1km/L(GTIは16.6km/L)で、ゴルフ7の1.2Lの同モード燃費19.1km/Lと同値です。
ただし、1.0L TSIでフル乗車や荷物を満載する機会が多い場合は、もう少しパワーがあれば…と感じることがあるかもしれません。
そんな方は、2019年から2022年まで販売されたマイナーチェンジ前のTSI Rラインというチョイスもあります。こちらは、1.5LのTSI evoを搭載して動力性能に余裕があります。
なお、ディーゼルや最速モデルの「R」は、ポロには設定されません。

ディーゼルのTDIやレーシーなR、(もちろんワゴンも)も選べるのがゴルフ7の美点であり、キャビンやラゲッジの広さというという利点もあります。
現行ポロは、歩行者検知機能衝突被害軽減ブレーキや車線維持機能の標準化、同一車線内全車速運転支援システムの設定など、先進安全装備も充実しています。
駐車場の制約からゴルフだと入らない、道路事情が狭いなどのケースにも対応してくれます。1〜2人乗車が多いのなら軽くて小さいポロをチョイスする手もありです。
