【2024年版】トヨタ ノアの中古車相場はどれくらい?狙い目モデルとコミコミ200万円で買えるおすすめのライバルを解説
数ある国産ミニバンのなかでも、シンプルかつ確実な機能性を持ち幅広いユーザーの支持を集めているのがトヨタ ノア。
2022年には新型となる4代目が発売され、中古車価格相場も変動しています。
ここでは、車選びドットコムに掲載されているトヨタ ノアの中古車相場をもとに、価格や年式、走行距離などの観点から狙い目の中古車を紹介。さらにコミコミ200万円で買えるライバルミニバンを5台紹介します。
- Chapter
- トヨタ ノアとはどんな車?
- 価格と年式から見た、おすすめのノア中古車
- 年式と走行距離から見た、おすすめのノア中古車
- カラーリングで選ぶ、ノアの狙い目中古車
- 新型発表後、3代目モデルは値下がり傾向?
- コミコミ200万円で狙える、ノアのライバル中古車5選
トヨタ ノアとはどんな車?
初代ノアは、後輪駆動のミニバン、タウンエースをベースにしたタウンエースノア/ライトエースノアの後継モデルとして2001年11月に登場しました。
駆動方式が前輪駆動(FF)となったことで、室内の低床化が可能となり乗降性や積載性を向上させていました。
その後、2007年に70系、2014年に80系と進化し、2022年1月には、4代目となる90系が発売。
4代目(90系)ノアは、ガソリン(FF)のエントリーモデルが267万円〜と、比較的手が出しやすい価格設定で人気ですが、2024年3月時点の90系ノアの中古車は、多くが登録済未使用車という状態で高値安定傾向です。
いま狙うなら、ひと世代前の3代目(80系)がおすすめです。
80系ノアは、日本の狭い道路や駐車場にも対応しやすい5ナンバーサイズに、先代よりも広くなった室内、プリウスと同じハイブリッドシステムを搭載するなどして、ファミリー層を中心に人気を集めました。
兄弟車のヴォクシー、エスクァイアにくらべて、ノアはもっともコンサバで乗る人を選ばないデザインが特長です。
2014年から2021年まで販売された80系ノアは、2017年のマイナーチェンジを境に前期と後期に分けられます。この2017年7月のマイナーチェンジでは、ヘッドランプを中心にフェイスリフトが敢行されています。
衝突回避支援パッケージは、2016年1月に「Toyota Safety Sence C」が、ガソリン車の一部とハイブリッド車に標準装備。
また2019年1月の改良では「Toyota Safety Sence」のプリクラッシュセーフティに昼間の歩行者検知機能を追加するとともに、インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ(静止物))が設定されました。
価格と年式から見た、おすすめのノア中古車
まずは「年式と価格相場」から見た狙い目のノアの中古車を紹介していきます。
出典:ノア(トヨタ)の中古車価格相場 | 中古車情報・中古車検索なら【車選びドットコム(車選び.com)】
2021年式のW×B Ⅲが300万円以下で狙える!
程度が良くて比較的安価なノアを探すなら、3代目80系のモデル末期にあたる2021年式か2020年式がおすすめ。ただし、安全性能という面からみれば2019年式の程度の良い個体を選んでも良いかもしれません。
いずれも年式が新しいので中古車価格は高めですが、装備の充実した人気モデルW×B Ⅲ(ダブルバイビーⅢ)でも300万円以下。それ以外のレギュラーグレードなら、250万円前後で程度の良い個体を探すことが可能です。
250万円以下で見つけやすいのは2019年以前のモデル
予算をもう少し下げて、250万円以下の中古車を選びたいのであれば、2018年式を中心に探すと良いでしょう。
この年式は中古車相場が下がっているのが特徴で、なかには100万円台となっているものも見つかります。
マイナーチェンジ前は200万円以下の車両も豊富
さらに予算を下げて80系ノアを探すのであれば、2016年式がおすすめ。
衝突回避支援パッケージやエンジンなど、基本的な内容はマイナーチェンジを受けた後期型と変わらないのにもかかわらず、150万円以下の予算でも十分に見つけることが可能。
程度の良い個体や特別仕様車のW×B(ダブルバイビー)であっても、200万円以下で販売されています。
デザインの古さは気になりますが、コスパ的にはもっとも良い選択肢になるでしょう。
年式と走行距離から見た、おすすめのノア中古車
続いて、「年式と走行距離」から狙い目のノアの中古車を紹介していきます。
登録済み未使用車を狙うなら2022年式
走行距離が100km未満で、登録済み未使用車のような新品同様の車を探すのであれば、選択肢は2022年式と2023年式の新型(90系)なります。
また2023年式に関しては、早々に手放したオーナーが多く、走行距離2万km以下の個体が増えています。どうしても新型の90系ノアに乗りたい、という方は、このあたりを狙っても良いかもしれません。
現実的なのは4万km未満の3代目80系
ファミリーカーのノアは、それなりに走行距離が増えています。
中古車の目安といわれる1年1万kmを基準に相場表を見ると、2017年式以降の走行距離はほぼセオリーに合致しており、それよりも少ない走行距離の個体を探すと良いかもしれません。
カラーリングで選ぶ、ノアの狙い目中古車
最後に、本体色の系統ごとにノアのおすすめ中古車を紹介していきます。
現行型(3代目)ノアでは全7色のボディカラーを用意。シンプルなボディに合わせ、シックなモノクロ系が豊富に用意されているのが特徴です。
車選びドットコムでは本体色から中古車を検索できるので、お気に入りの色のノアを探してみましょう。
流通量が多く、中古車も探しやすいブラック
ブラックは車の定番カラーで人気が高く、80系ノアにおいては全グレードで選択可能な標準カラーということもあって、流通している個体数が多いのが特徴です。
洗練された印象のホワイトパール
ブラックとともに、車の定番カラーであり幅広い世代の人気を集めているのがホワイト系。
80系で用意されていたのは「ホワイトパールクリスタルシャイン」と「ラグジュアリーホワイトパールクリスタルシャインガラスフレーク」の2色。
前者は真珠のようななめらかなカラーで、後者はガラスフレークによって光が当たると煌めきを見せるニュアンスがプラスされています。
台数は少ないが、大人っぽい印象の個性派カラーも用意
ノアのボディカラーとして用意されているカラーはモノクロが多いですが、なかには個性的な大人っぽいものも用意されています。
中古車のなかでも比較的見つけやすいのがパープル系の「ボルドーマイカメタリック」です。
新型発表後、3代目モデルは値下がり傾向?
2022年1月に新型となる4代目(90系)がデビューしたノア。
その影響で、3代目(80系)ノアが購入しやすくなっている印象ですが、若いファミリー層に人気のノアは中古車の需要も高く、高値安定傾向となっています。
また前述したように、ノアの中古車は年式と走行距離がほぼ比例しているので、長く乗りたいということであれば、比較的新しく「Toyota Safety Sense」も進化した2019年式以降の80系を中心に探すと良いでしょう。
コミコミ200万円で狙える、ノアのライバル中古車5選
日産 セレナ(C27型)
ミドルクラスミニバンであるノアの最大のライバルが、日産 セレナです。
200万円で選べるセレナは、先代モデルのC27型になります。C27型はガソリンモデルであれば後期モデル、前期モデルならe-POWERモデルも狙えます。
現行モデルのC28型では全車に標準装着されたプロパイロットですが、先代のC27型セレナはオプション。装着の有無は、ステアリングスイッチで確認ができますが、心配な場合は販売店に確認してください。
おすすめは圧倒的に台数の多いお買いグレードとして販売されていた「ハイウェイスターV」ですが、ガソリンモデルであれば間違いなく後期モデルも選べます。
両手が塞がっているときにインテリジェントキーを身につけていればスライドドアの下に足を入れて引くだけで開閉できるハンズフリーオートスライドドア。
最大690mmもスライドして、子供が余裕で着替えられるスペースができる超ロングスライドシート、ガラス部分だけでも開くことができるデュアルバックドアなど、非常に便利で考えられた装備がセレナの魅力です。
とくにデュアルバックドアは、リアの開閉スペースが狭い場合や、ラゲッジルームに荷物を満載して、バックドアを開けると荷物がこぼれ落ちてしまうようなシチュエーションにも活躍します。
低燃費が魅力のe-POWERモデルですが、年間にそれほど距離を乗らないような使い方であれば、ガソリンモデルなら後期モデルを選ぶことができるようになるので悩みどころです。
トヨタ アルファード
ミニバンの王道、トヨタ アルファードは非常に人気のあるモデルで、中古車になっても価格は思ったほど落ちてないのが特徴です。
そのため200万円で狙うとなると先代の30系は、前期型かつ過走行気味の8人乗りの「X」グレード、または修復歴ありのモデルであれば購入できそうです。
修復あり車両はどうしても敬遠しがちですが、綺麗に直っていれば問題ありませんので30系を狙うならひとつの選択肢として考えてみても良いかもしれません。
とはいえ現実的には、先々代にあたる20系の程度の良い個体がおすすめです。
なかでも狙い目は、30系アルファードでも人気のあった「TYPE GOLD」という特別仕様車。
フロントグリルやバックドアガーニッシュはスモークメッキされ、専用のアルミホイールが装備されたエクステリア。
室内もステアリングなどが本革巻きに変更されると同時に、黒木目調とシャンパンゴールドの加飾パネル、アルカンターラシートなど、豪華な仕様になっています。
日産 エルグランド
トヨタ アルファード/ヴェルファイアのライバル、日産 エルグランドは、2010年デビューのE52型が現行モデルとして販売されているという長寿モデルです。
200万円で選ぶなら2014年にマイナーチェンジを受けた以降の中期モデルから狙えます。
エルグランドの3列目シートは、使用しないときに床下にワンタッチで格納できる構造で、2列目以降の利便性がグッと高まっています。
3列目を頻繁に上げ下げすることが多い使い方や、荷室を使用して畳んで走るとサードガラスの視界が遮られて気になるということないので、気になる方は座って確認するといいでしょう。
アラウンドビューモニターもメーカー純正ナビが装着されていると装着されていますので大きなボディが少し心配という方にも運転しやすくなっています。
また内装は本革シートと、ファブリック&人工皮革のタイプがありますので好きなほうを程度によって選ぶこともできます。
現在は「オーテック」に名称変更された「ライダー」も低年式にすれば選ぶことができます。
タマ数は少数ながら「ライダー ハイパフォーマンススペック」は、3.5Lチューニングエンジンと専用サスペンションチューニング、ヤマハパフォーマンスダンパーなど、スポーティなエルグランドに仕上がっています。
今後このような大排気量スポーツミニバンは、新車では発表されないでしょうからスポーツカーを諦めきれない方にぜひとも乗っていただきたいモデルです。
ルノー カングー
ルノー カングーは、フランス生まれの商用車ベースのMPVです。初代は2002年に日本上陸。現在は2023年に輸入が開始された3代目が販売されています。
そのなかで200万円で狙うのは、2009年に日本デビューをはたした通称「デカングー」と呼ばれる2代目の1.2Lガソリンターボエンジンを搭載したモデルです。
エンジンスペックは、最高出力84kW(115PS)に最大トルク190Nm。燃費もjc08モードで14.8km/L(ハイオクガソリン指定)と、ライバルの日本製ミニバンに比べると見劣りするものですが、ヨーロッパで鍛えられた乗り心地とハンドリング、長距離でも疲れない独特なシートは、カングーならでは。
ゆったりとした乗り味は、ドライバーをほっとさせてくれる優しい相棒です。
ACC やエマージェンシーブレーキなど安全装備は搭載されていませんが、魅力的な愛くるしい雰囲気とリアシートをたたむと広がる広大なスペースは、車中泊やキャンプなどにも使いやすいモデルです。
カングーのアイコンともなっている左右非対称のダブルバックドアは、片側だけ開いて使用したりするのにも便利です。
日本仕様の特徴でもある、数えきれないくらいのカラーバリエーションも魅力のひとつ。数少ない限定カラーを探し出して乗ることもカングーの楽しみのひとつです。
毎年開催されている「カングージャンボリー」は、全国から1,500台以上のカングーが集まるイベント。日本のミニバンでは味わえない楽しみ方もカングーの魅力となっています。
トヨタ シエンタ
トヨタ シエンタは先代モデルである2015年から2021年まで生産されていた170系が200万円で購入できます。
少し可愛くなり過ぎてしまった現行モデルも良いけど、シャープなイメージの先代モデルも捨てがたいという方におすすめです。
後ろにいくほどヒップポイントが高くなっているシート配置(シアターレイアウト)を採用するシエンタは、後席シートでも見晴らしがよく、閉塞感も少ないので、大人の乗員も満足できるほか、リアシートにお子さんを乗せてもバックミラーで確認しやすいなどのメリットがありそうです。
乗車定員は7人乗りと5人乗りがありますが、4WDは6人定員となります。
特別仕様車の「G CUero(クエロ)」は、豪華な印象の内装に、LEDヘッドライトにくわえ、Toyoto Safty Sence も標準で装備されています。
最終モデルで登場する「セーフティエディションⅡ」はブラックでまとめられたインテリアと、インテリジェンスクリアランスソナーとナビレディパッケージを装着した欲しい装備がてんこ盛りされたグレード。
比較的新しい年式で、上位グレードを200万円で狙えるのは、シエンタ(170系)の魅力です。