中古でトヨタ・ノアを買うならこのモデルがおすすめ!
5ナンバーサイズを基本とするトヨタ・ノアは、兄弟車のヴォクシー、エスクァイアと共にジャストサイズの箱型ミニバンの定番。
カスタム系のヴォクシー、高級感を演出したエスクァイアと比べるとやや地味な印象を受けますが、万人向きのプレーンな外観が特徴で、7人乗りと8人乗りを設定しています。
待望のFF化でステップワゴン、セレナなどと激しい販売競争に
現在のミニバンは前輪駆動のFFが主流になっていますが、ノアの前身であるタウンエース/ライトエース・ノアは、前席下にエンジンを配置する後輪駆動のセミキャブオーバースタイルで、日産セレナも初代はセミキャブオーバーの後輪駆動でした。
そこにホンダが乗用車をベースに、FF化したステップワゴンを1996年5月に投入して大ヒットになりました。
同年6月にはFF化された2代目セレナが登場し、初代ノアはステップワゴンから遅れること約5年半後の2001年11月に、FF化してデビュー。いずれも5ナンバーサイズを基本とした箱型ミニバンで、FF化により車内が広くなり、床面も低くなり、乗降性や積載性など使い勝手が格段に向上しました。
このFF化がミニバンをファミリーカーの定番にした要因のひとつといえます。
中でも日本の狭い道路や駐車場事情にマッチする5ナンバーサイズを基本とするノア/ヴォクシー、セレナ、ステップワゴンの中から選択する人も多いでしょう。
最もタマ数が多いのが3代目。強みはカタログ燃費
現在3代目を数えるノアは、2014年1月に全面改良を受けていますので、8年近い年月が経っています。歴代の中で最もタマ数が多いのは現行型で、いわゆる未使用車もあるようです。
3代目は、クラス初となるフルハイブリッド(THSⅡ)を設定。JC08モード燃費は23.8km/Lで、セレナ、ステップワゴンを圧倒していました。
数年前まで、ノア/ヴォクシー/エスクァイアの3兄弟を足すと登録車ナンバー1になるほどでしたが(2021年1月〜6月では3兄弟を足すと登録車3位に相当)、トヨタの販売力はもちろん、ハイブリッドの燃費という長所が相当効いていたはず。
さらに、バンパーなどの形状により3ナンバーになる「Si」を用意することで、押し出し感のあるスタイルも提案。5ナンバーと3ナンバーサイズで税金の差がなくなった今、取り回しで問題がなければ堂々たる雰囲気の「Si」を選択する手もあります。
ガソリン高の今買うならハイブリッド(7人乗り)が人気!?
先述したように、すでに8年近い現役生活を送っている現行型は、タマ数が最も多いため選択肢も豊富。
JC08モード燃費では、2.0Lガソリンの16.0km/Lに対して1.8Lハイブリッドは23.8km/Lですので、購入時価格は新車価格からしても一般的には高まるものの、静かでスムーズな走りや燃費の良さからオススメです。
2.0Lガソリンエンジン車も軽快な走りが可能で、高速道路を使うようなロングドライブでは力強い加速感も得られます。
そして、2016年1月の一部改良で衝突回避支援パッケージの「Toyota Safety Sense C」が設定されていますので、同装備装着車をマストとしたいところ。
なお、昼間の歩行者検知機能を備えた「Toyota Safety Sense」と共に、2019年1月の一部改良で、ペダル踏み間違い事故を防ぐ「インテリジェントクリアランスソナー」も設定されています。予算が許せば、最新のトヨタ・セーフティ・センスと同ソナー装着車がベストです。
そのほか、特別仕様車の「Si"W×B"」、「Si"W×B"Ⅱ」なども中古車市場では人気です。
7人乗りか8人乗りかで迷う場合は、8人乗りが必要でない限り、前者(7人乗り)がオススメ。2列目の座り心地は、キャプテンシートの7人乗りの方が良好です。さらに、2列目と3列目間の前後ウォークスルーが可能など、使い勝手の面でも8人乗りを上回ります。